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しおりを挟む「ねえ、貴方はきのこさんなの?それとも人間なの?」
「…………」
僕は近づき思い切って声を掛けてみた。でも返事は返って来ないが少し微笑んだ?それにしても本当にあの子がきのこだったらこの広い道でよく食べられなかったな。かなり近く迄来ると、見れば見るほど天使に見えてくる。有名な彫刻家が白い石から理想像を彫刻して造形した神に仕える天使だ。
「本当に綺麗だね。君の名を教えてくれるかい?」
よく食べちゃいたくなるほど可愛いと言う言葉があるけど、僕は今までそれを信じていなかったが、この子みたいな子が目の前に現れれは、そう言う表現もありだと思えてくる。
僕の好みは、こんな庇護欲がかきたれられる子じゃないけど、こんな子と一緒にデートしたら隣にいるだけで楽しいだろうなと思ってしまうくらい、綺麗な子だったから。
手でもう触れる程の距離迄来て、もう一度声を掛けてみた。
彼女?彼?の返事はないが、僕に話しかけられた事で微笑みながら少し恥じらっている様に思えた。
「君は天使みたいだ。こんな山の中でワンピースだけの薄着をして……やっぱりきのこなの?良かったら僕と一緒に行く?」
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