きのこ狩りツアーに親友と参加した

鈴鈴躊躇

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「えっ……そうだなぁ。僕はボルチーニも食べたいけど他のきのこも食べに行きたいから、少し摘んでから別の場所に移動する予定にします」

「そう?それなら宿泊場所のホテル迄はこれでお別れね!!お互いツアーを楽しみましょ。場所を移動する時は、もう私の事は気にせずに行動してね。じゃあまた」

「はい!!ではまた頂上のホテルで」

 今日のツアーの宿泊地はこのきのこ山の頂上にあるホテルなんだけど、夕食の時間迄はこのきのこ山で自由行動ができてきのこ狩りを目一杯楽しむ事ができる。

 ミーさんは僕に別れの挨拶をすると、広場みたいな場所の中に入っていった。霧は相変わらず消えないので視界が全く不安定だけど、流石きのこ狩りに慣れてそうなミーさんは、迷う事なく中に入って暫くすればすぐ見えなくなってしまった。

「また1人か……」

 ミーさんはきのこ好きというか、ボルチーニ茸だけが好きな人で他のきのこを悪く言う変わった人だったけど、それでも少しの間、一緒にいてくれたお陰で楽しく過ごす事ができた。

 そしてこうしてボルチーニの生息地も一緒に連れてってくれた訳だし、僕も採れたての生ボルチーニを食べてみたい。

 僕も霧の深い広場の中にゆっくりと入り、ウロウロして木の下や幹や岩の周りなどを探してみる。食べきれない程沢山生えているとミーさんは言っていたけど、中々見つからないものだな。

「みーつけたー」
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