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ミーさんはこのツアーには何度も来ているみたいだから、この山で知り合った人達も多いのだろう。先程話していた2人とも知り合いっぽかったし。でもいくらきのこ山で知り合ったからって彼らをきのこの名前で呼ぶなんて不思議な事をする。
「きのこの名前?ああ。そんな事当然よ。だってあの子達の名前がそういう名前なんだから」
「ええっそうだったんですか!!てっきりミーさんがあだ名をつけて彼らを呼んでいるのかと思ったんです」
そうだったんだ!!それはびっくりした。世の中にはきのこの名前を親につけられている人だっているのか……。そうか。確かにこのきのこ山周辺で仕事をしている人達だったら、自分の子供にお世話になったきのこの名前をつける人だっているのかもしれない。僕は今危なかった!!人様が真剣に考えた名前を変だと指摘したり、笑ったりしたら相手にとって大変失礼だから黙っておかないと。
「ニール君はおかしな事を言うわね?まあ良いけど」
「えあっすみません」
ミーさんに首を傾げられてしまって、僕は人の名前がおかしいと思った自分を恥じてしまった。
そうやって考えるとミーさんは人の名前がきのこの名前であってもスマートに対処して流石、経験豊富な大人の人だなと思った。
「きのこの名前?ああ。そんな事当然よ。だってあの子達の名前がそういう名前なんだから」
「ええっそうだったんですか!!てっきりミーさんがあだ名をつけて彼らを呼んでいるのかと思ったんです」
そうだったんだ!!それはびっくりした。世の中にはきのこの名前を親につけられている人だっているのか……。そうか。確かにこのきのこ山周辺で仕事をしている人達だったら、自分の子供にお世話になったきのこの名前をつける人だっているのかもしれない。僕は今危なかった!!人様が真剣に考えた名前を変だと指摘したり、笑ったりしたら相手にとって大変失礼だから黙っておかないと。
「ニール君はおかしな事を言うわね?まあ良いけど」
「えあっすみません」
ミーさんに首を傾げられてしまって、僕は人の名前がおかしいと思った自分を恥じてしまった。
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