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しおりを挟む僕は今きのこ狩りツアーに親友と参加している。
折角親友と2人で来たというのに、きのこ山では貴重なきのこが生で食べ放題になっている為、1つしか生えていないきのこを奪い合いにならない様に別行動しようと話し合った。今はそれぞれ別行動で山を登っている。
本当は折角の旅行だから、親友のヘルスと一緒に行動して楽しい旅行にしたかったのに。
ヘルスときのこの奪い合いなんて争い事は嫌だなぁと僕は別行動の提案にのってしまったけれど、冷静に考えれば自分が貴重なきのこを見つけても、それをヘルスが欲しいと言ったらそのきのこを2人で食べたって良いと思うし、何ならヘルスに譲ってあげたっていいと今は思っている。
だってヘルスと別れてから、この山の中は霧も出てきて視界が悪い。それに……さっきは変な幻覚まで見えてしまったんだから。
「ふうっ………」
僕は溜息を吐いた。ずっと山道を歩いても歩いても中々霧が晴れてこない。
それに誰とも会わないし……。
一緒にきのこ狩りツアーに参加した人だって大型馬車が満席だったし、山に入る麓のお土産屋さんも賑わっていたからこのきのこ山の中に人も沢山いる筈なんだ。
それにしてもさっきは大変な目?に合ったな。
この霧の中で迷子になった泣いている男の子に声を掛けたら、急にエッチな気分になって僕が男の子を襲いそうになってしまったんだもの。
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