きのこ狩りツアーに親友と参加した

鈴鈴躊躇

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 陽気な声で添乗員さんそう言いながら順番にチケットを配ってくれている。貰った人はそれぞれ自分で馬車を降りて山の入り口に直行する人もいれば、先ずは腹ごしらえしようとお店に向かう人もいて、一気に馬車にいた乗客が散り散りになっていった。

 僕とヘリスはチケットを受け取ると、早速きのこ山の入り口でチケットを渡してきのこ山の中に入った。きのこ山は普通の山とほぼ同じだが、紅葉がカラフルでとても綺麗だ。この紅葉は秋だけじゃなくて、年中見られるとかなんだとかって、馬車内で他の旅行者が話していたっけ。

「はあー何だか山の空気も美味しいし紅葉も綺麗だねー」

「ニール、じゃあ此処らで俺達は別行動しようぜ」

「はああっ!?何言ってるの?!」


 旅行が始まったばかりなのに、ヘリスがいきなりそんな事を言い出した。真剣な表情で僕を見てくるから真剣なんだろう。けれど僕にはヘリスが一体何を考えているのか全く理解出来なかった。
  だって此処らで別行動しようぜって……一緒に旅行に来て、これから目的地のホテル迄きのこ狩り楽しむというのに別行動しようだなんて、本当に一体何を考えているんだ?

「ヘリス、一体何の冗談を言っているんだ?一緒に旅行を楽しむつもりで僕を誘ったんじゃなかったのか?」

 僕がヘリスにそう言うと、ヘリスは少し間、黙って色々と考えている様だった。それから暫くして、考えがまとまったのか、僕の両肩に自分の両手を乗せて僕に説明をし始めた。
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