きのこ狩りツアーに親友と参加した

鈴鈴躊躇

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 もう直ぐきのこ山に到着する頃になると、ようやく親友のヘリスが起きた。その頃のになると馬車に揺られているだけだったのに何だか疲れていた僕は、今になって元気になっているヘリスが羨ましい。

「ヘリス、君が寝ている間に添乗員さんからきのこ狩りの説明があったよ。夜の食事迄に山頂のホテルでチェックインして欲しいって。それ迄は山を散策しながら取れたきのこは全て食べ放題で、1つだけお土産に持って帰れるんだって」

 僕の適当な説明でもヘリスは目を輝かせて聞いてくれていた。それにしてもヘリスがそんなにきのこが好きだったなんて知らなかった。どちらかというとヘリスは食べ物よりも恋愛が好きだし、身体目当てのエッチだって大好きというイメージだ。
 だから自分の美容にも人一倍気を遣っているのは知っているから、美容に良いきのこが好きだったってのは容易に想像できるけど。


「なあニール、時間迄きのこを食って食って食いまくろうな!!」

 にぱっと笑ったヘリスは大きな吊り目を細めた。いつもツンツンしている子猫がたまに甘えてくるみたいにヘリスが愛らしい!!こんな笑顔を向けられたらどんな事もしてあげたくなっちゃうのもわかる。ヘリスは普段からモテるが、無意識に人たらしの才能がありすぎて、騒動に巻き込まれる事があるらしい。最近もストーカー被害に合って疲れていると言っていた。
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