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バレた?!

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「えっ何で?今、催眠術を解いたのにゼクルスの身体が揺れたまんま!!」

 どうしよう!!なんて事だ!!
 ちゃんと催眠術を解除できない!!催眠術がかかった後の事はあまり考えていなかったから少しパニックになってしまった。これ以上ゼクルスの催眠が掛かりっぱなしになると彼の精神がおかしくなる可能性も出てきた。
   僕は必死になってもう一度僕を睨んでいるゼクルスの目を見つめて「催眠術と~けた」と言ってみた。

 変わらない!!

「どどどうしよう!!ゼクルスの腰の揺れが止まらない!!」

 このままではゼクルスの精神に異常をきたすかも知れない。

「おいっシャル!!落ち着けっ!!」
「うえっ!!」

 ゼクルスは僕を睨んだままそう言った。腰は揺れているが、心の方は冷静で正常みたいだった。


「シャル、お前の変な催眠術には最初から掛かって無い。催眠術に掛かった振りをしていたんだ!!」

「な、な、何だって!!」

 そんな!!催眠術に掛かって無いの?
 じゃ、じゃあゼクルスのあの虚ろな表情も演技だっていうのか!!
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