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欲望に負ける

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 僕は直ぐにゼクルスから離れた。自分の顔の前には枕を盾代わりにしてゼクルスの顔が見えない様にした。しかしゼクルスの方は、そのまま催眠術に掛かっているままなのか、身体が揺れたままだがそれだけだった。僕を罵倒したり、殴ったりはして来ない。

「だ、大丈夫……なのか?」

 少し彼の様子を見ていると、彼は身体を横に揺らしていたが、少しずつ揺れが無くなり、最後にはまた虚ろな無表情のままで僕の指示を待っている。多分、今の現象はゼクルスの潜在意識が催眠術から解放されたいともがいているんだ!!
 しかしまた身体の揺れも無くなり、また僕の指示を待っているという事は僕の催眠術が勝ったんだ。
 僕の催眠術はかなり強力だったらしい。

 彼の静かな様子に僕はホッと安心し、それなりに時間は無いが、もう暫く大丈夫かなと思った。

 催眠術は掛かった相手の気持ちに反すればする程、精神状態も崩壊する可能性もある行為だった筈なので、思い出作りは後一つだけにしよう。

 そして最後に告白して僕の気持ちに終止符を打ってから、催眠術を解いてまた元通りの良好な関係に戻ろう。

 そう結論づけた僕は最後の思い出には、フェラチオをしようと思った。最後に思い残す事なく、彼にフェラチオをして彼の精液を飲む事にした。
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