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病気の妻は要らないと私を捨てた夫は、美人メイドと再婚を決めたようです…。
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家同士の繋がりで、ある殿方と結婚した私。
結婚当初上手く行って居た私達だったが、私が謎の病に罹った事で事態は一変する。
と言うのも…何故か私の顔が醜く爛れてしまい、治らなくなってしまったのだ。
すると夫は、そんな顔になった私を大層嫌うように─。
そして、自分にその病が移っては嫌だ…病気の妻などもう要らないから離縁だと、私を実家に追い返そうとするのだった。
思えば、夫は最初から私の顔にしか興味が無かった…。
その顔が醜くなった今、もう私を愛する事は出来ないと言う事だろう。
そう思った私は離縁を受け入れ、彼の元を去る事に─。
そして実家で療養生活を送る事になったが…そんな私の元に、元夫が美人メイドと良い仲となった…彼女を新たに妻に迎えるつもりだと言う噂が流れて来た。
そのメイドなら覚えがある…。
元夫が知り合いから紹介され、顔が美人だと言う事ですぐに気に入り雇う事にしたのよね。
確か彼女には、私の部屋の掃除にも入って貰ったわ。
その頃から彼女と元夫は仲が良かったけれど…もしかしたら、二人は浮気関係にあったのかも知れない。
でもそれが分かった所で、今更どうする事も出来ない─。
そんな中、私の病の原因が分かったと幼馴染が訪ねて来た。
彼はこの地で医者として活躍しており、実家に帰って来た私の事も診察してくれて居た。
彼曰く、私の顔が爛れたのは愛用して居る化粧水が原因だそうだ。
そこからある植物の花の成分が検出されたのだが…それが肌に付着し濃度が濃かった場合、肌が爛れてしまう危険性があるそうだ。
でもこれは結婚前から愛用して居て、それまでは何事も無かったのに…。
そう話す私に、きっと誰かが化粧水を入れ替えたのだろうと幼馴染は推理した。
そう言えば…その美人メイドが私の部屋に掃除に入って以降、私の肌にそのような症状が現れたような─。
まさか、彼女がその犯人なのだろうか─。
すると私の元に、元夫の事で更なる情報が飛び込んで来た。
何と美人メイドが食中毒を起こし、彼女は死亡…そしてその犯人として元夫が捕まったと言うのだ。
そして中毒の原因は、私を苦しめたその花のエキスが入った紅茶と言う事だった。
その花は食用でもあるが…余りに大量に摂取すると、人の命を奪う毒物にもなるらしい。
その事はメイドは知って居たが、元夫は知らなかったようで…彼女が庭で育てて居たその花が食用と聞き、更に美容効果が得られると言う事で大量に紅茶に混ぜ、より一層美しくなってもらおうと彼女に飲ませてしまった。
その結果、元夫は自らの手で愛する彼女を亡き者にしてしまったのだった。
そして捕らえられた元夫は牢の中でその花の危険性と、メイドの私への悪事を知る事となり…そんな恐ろしい女を愛した事、そんな者の為に犯罪者になった事を大いに嘆くのだった。
一方、私はと言うと…その化粧水を使わなくなった事や幼馴染の的確な治療の結果、以前の美しさをすっかり取り戻す事が出来た。
するとそんな私に、幼馴染は以前から好きだったと告白してくれ…自身の伴侶になって欲しいと求愛して来た。
彼は以前から私が好きだったが、家柄の事があり気持ちを伝えられずに居たと言う。
だが今では名医と呼ばれるほどの医者となり…そして私を救った事で、私の両親から許しが出たのだった。
彼は私の顔を治すだけでなく、一方的に離縁され傷付いた心にも寄り添ってくれた。
そしてそんな彼に、私も何時しか特別な想いを抱くようになって居たわ…。
その事に気付いた私は、喜んで彼の気持ちに応える事にし…その後は妻として公私共に彼を支え、二人で幸せな日々を送って居る─。
結婚当初上手く行って居た私達だったが、私が謎の病に罹った事で事態は一変する。
と言うのも…何故か私の顔が醜く爛れてしまい、治らなくなってしまったのだ。
すると夫は、そんな顔になった私を大層嫌うように─。
そして、自分にその病が移っては嫌だ…病気の妻などもう要らないから離縁だと、私を実家に追い返そうとするのだった。
思えば、夫は最初から私の顔にしか興味が無かった…。
その顔が醜くなった今、もう私を愛する事は出来ないと言う事だろう。
そう思った私は離縁を受け入れ、彼の元を去る事に─。
そして実家で療養生活を送る事になったが…そんな私の元に、元夫が美人メイドと良い仲となった…彼女を新たに妻に迎えるつもりだと言う噂が流れて来た。
そのメイドなら覚えがある…。
元夫が知り合いから紹介され、顔が美人だと言う事ですぐに気に入り雇う事にしたのよね。
確か彼女には、私の部屋の掃除にも入って貰ったわ。
その頃から彼女と元夫は仲が良かったけれど…もしかしたら、二人は浮気関係にあったのかも知れない。
でもそれが分かった所で、今更どうする事も出来ない─。
そんな中、私の病の原因が分かったと幼馴染が訪ねて来た。
彼はこの地で医者として活躍しており、実家に帰って来た私の事も診察してくれて居た。
彼曰く、私の顔が爛れたのは愛用して居る化粧水が原因だそうだ。
そこからある植物の花の成分が検出されたのだが…それが肌に付着し濃度が濃かった場合、肌が爛れてしまう危険性があるそうだ。
でもこれは結婚前から愛用して居て、それまでは何事も無かったのに…。
そう話す私に、きっと誰かが化粧水を入れ替えたのだろうと幼馴染は推理した。
そう言えば…その美人メイドが私の部屋に掃除に入って以降、私の肌にそのような症状が現れたような─。
まさか、彼女がその犯人なのだろうか─。
すると私の元に、元夫の事で更なる情報が飛び込んで来た。
何と美人メイドが食中毒を起こし、彼女は死亡…そしてその犯人として元夫が捕まったと言うのだ。
そして中毒の原因は、私を苦しめたその花のエキスが入った紅茶と言う事だった。
その花は食用でもあるが…余りに大量に摂取すると、人の命を奪う毒物にもなるらしい。
その事はメイドは知って居たが、元夫は知らなかったようで…彼女が庭で育てて居たその花が食用と聞き、更に美容効果が得られると言う事で大量に紅茶に混ぜ、より一層美しくなってもらおうと彼女に飲ませてしまった。
その結果、元夫は自らの手で愛する彼女を亡き者にしてしまったのだった。
そして捕らえられた元夫は牢の中でその花の危険性と、メイドの私への悪事を知る事となり…そんな恐ろしい女を愛した事、そんな者の為に犯罪者になった事を大いに嘆くのだった。
一方、私はと言うと…その化粧水を使わなくなった事や幼馴染の的確な治療の結果、以前の美しさをすっかり取り戻す事が出来た。
するとそんな私に、幼馴染は以前から好きだったと告白してくれ…自身の伴侶になって欲しいと求愛して来た。
彼は以前から私が好きだったが、家柄の事があり気持ちを伝えられずに居たと言う。
だが今では名医と呼ばれるほどの医者となり…そして私を救った事で、私の両親から許しが出たのだった。
彼は私の顔を治すだけでなく、一方的に離縁され傷付いた心にも寄り添ってくれた。
そしてそんな彼に、私も何時しか特別な想いを抱くようになって居たわ…。
その事に気付いた私は、喜んで彼の気持ちに応える事にし…その後は妻として公私共に彼を支え、二人で幸せな日々を送って居る─。
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