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私の夫と、自身の子供の世話を押し付けて来た義妹がこっそり浮気して居ました…。
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ある日、義妹が子供を連れ私の元に押しかけて来た。
一人で子育てするのは辛い、頼むから私に子供の世話を手伝って欲しいと言う。
彼女の夫は騎士団に所属して居る都合で暫く家に戻って来られず、彼女はそのような事になってしまったらしい。
同じ女としてそれは可哀相だと思った私は、出来るだけ彼女の力になろうと思った。
血は繋がって居ないが姉妹なのだし、今まで余り私を慕う事の無かった彼女が頼りにしてくれた事が嬉しかった事も理由だった。
しかし義妹は、次第に子供の世話を私にばかり押し付けるように─。
私の夫は、それを見ても何も協力してくれなかった。
困った私は義妹を咎めたが、お前には子供が居ないから良いじゃないか…子を持てない身体かも知れないから有難く子育てに励めと、何故か夫に叱られてしまった。
義妹が家にやって来て以降、一人で暮らして居てもつまらないだろうと言い夫は彼女を子供と共にこの家に置く事を決めた。
すると義妹と夫の仲は急速に深まり、今では二人きりで街に遊びに行ったりと好き勝手な事ばかりしている。
私は二人の関係を疑い、夫に義妹とこれ以上二人きりにならないでとお願いしたが…疑い深く嫉妬心の強い女は嫌いだ、このままではお前を愛せなくなると言われ黙るしかなかった。
するとそんな中、義妹の子が近所の子どもを虐めると言うトラブルが起きた。
私はそれを伝える為、街に出て居る義妹を呼びに行ったが…偶然にも、路地裏で彼女と夫が口づける姿を目にしてしまった。
その為二人の身辺を探れば、二人はかなり前から浮気関係にある事が発覚─。
私が二人の関係を疑った時には、既に身体の関係があった事も明らかとなった。
まさか子供の世話を押し付けられて居る間に、二人に裏切られ浮気されてしまう事になるとは思わなかった…。
私はこの事態に酷く落ち込むと同時に、二人を絶対に許さないと心に誓った。
それから一週間後─。
私の元を、遠征地から戻った義妹の夫が大急ぎで訪ねて来た。
そんな彼は激怒して居て、義妹の顔を見るなり離縁を叩きつけた。
そして、同じ騎士団に所属して居る者の子を子供が虐めた事で騎士団長になれなくなった…しかもその子供が俺の子じゃないと分かった以上、もうお前とはやって行けないと言い切った。
実は私が二人の身辺を探った際、結婚直後に義妹が元交際相手と浮気…子を身籠ったが、それを隠し夫婦の子として出産して居た事が明らかとなったのだ。
それを私はすぐに手紙に綴り、義妹が今度は私の夫と浮気をして居る事や子供の虐め問題も含め彼女の夫に報告─。
そして丁度騎士団長の候補者から外され落胆して居た彼女の夫は、その理由と妻である義妹の裏切りを知る事になったのだった。
結局義妹は激怒する自身の夫に平謝りするしかなかったが…それでも許して貰えず、今後を話し合う為子供と共に自身の家に戻る事に─。
するとそれを傍で見て居た私の夫は、私の機嫌を取ろうと途端に態度を変え擦り寄って来たが…婚前前に交わした約束を破った事を理由に、私は彼に多額の慰謝料を請求し離縁する事を告げた。
実は私達は夫婦となる前に契約書を交わしており、浮気はいかなる理由があっても許されない事…それ相応の償いをする事を約束して居たのだった。
最初に契約書を交わそうと持ち出したのは彼の方で、俺は絶対に破らないと豪語して居たけれど…どうやら自分で自分の首を絞める事になったわね…。
その後、義妹は離縁され女手一つで浮気相手との子を育てる羽目に─。
彼女に非があった事なので、結局養育費も何も貰えなかったと言う。
私の父からも既に縁を切られて居るし、彼女は貧しくても誰にも頼る事の出来ないまま馬車馬のように働く日々を送って居るわ。
そして私の夫はと言うと…街で義妹と堂々とデートして居たせいで自身の浮気が世間に知られ、皆から冷ややかな目で見られる事に─。
その影響で街でいくつか経営して居た店も全て売り上げが落ち…私に慰謝料を払い終えると同時に店は全て潰れ、彼は多額の負債を抱え破産─。
今では借金取りに追われる日々だと言う。
一方、私はと言うと…父の紹介で新たな再婚相手と出会う事となれい、翌年にはその方と結婚。
そして幸運な事にそれからすぐに彼の子を妊娠…無事出産すると、子育てに勤しむ日々を送る事となった。
すると何かと我儘な義妹の子をずっと世話して居た事もあり、初めての自分の子供でも私は大きな苦労をする事無く子育てを楽しめた。
何より夫となった彼が子育てにとても協力的で、私はあの嫌な経験も無駄では無かった…今度こそ優しく素敵な方を夫に迎える事が出来たと心から嬉しく思うのだった─。
一人で子育てするのは辛い、頼むから私に子供の世話を手伝って欲しいと言う。
彼女の夫は騎士団に所属して居る都合で暫く家に戻って来られず、彼女はそのような事になってしまったらしい。
同じ女としてそれは可哀相だと思った私は、出来るだけ彼女の力になろうと思った。
血は繋がって居ないが姉妹なのだし、今まで余り私を慕う事の無かった彼女が頼りにしてくれた事が嬉しかった事も理由だった。
しかし義妹は、次第に子供の世話を私にばかり押し付けるように─。
私の夫は、それを見ても何も協力してくれなかった。
困った私は義妹を咎めたが、お前には子供が居ないから良いじゃないか…子を持てない身体かも知れないから有難く子育てに励めと、何故か夫に叱られてしまった。
義妹が家にやって来て以降、一人で暮らして居てもつまらないだろうと言い夫は彼女を子供と共にこの家に置く事を決めた。
すると義妹と夫の仲は急速に深まり、今では二人きりで街に遊びに行ったりと好き勝手な事ばかりしている。
私は二人の関係を疑い、夫に義妹とこれ以上二人きりにならないでとお願いしたが…疑い深く嫉妬心の強い女は嫌いだ、このままではお前を愛せなくなると言われ黙るしかなかった。
するとそんな中、義妹の子が近所の子どもを虐めると言うトラブルが起きた。
私はそれを伝える為、街に出て居る義妹を呼びに行ったが…偶然にも、路地裏で彼女と夫が口づける姿を目にしてしまった。
その為二人の身辺を探れば、二人はかなり前から浮気関係にある事が発覚─。
私が二人の関係を疑った時には、既に身体の関係があった事も明らかとなった。
まさか子供の世話を押し付けられて居る間に、二人に裏切られ浮気されてしまう事になるとは思わなかった…。
私はこの事態に酷く落ち込むと同時に、二人を絶対に許さないと心に誓った。
それから一週間後─。
私の元を、遠征地から戻った義妹の夫が大急ぎで訪ねて来た。
そんな彼は激怒して居て、義妹の顔を見るなり離縁を叩きつけた。
そして、同じ騎士団に所属して居る者の子を子供が虐めた事で騎士団長になれなくなった…しかもその子供が俺の子じゃないと分かった以上、もうお前とはやって行けないと言い切った。
実は私が二人の身辺を探った際、結婚直後に義妹が元交際相手と浮気…子を身籠ったが、それを隠し夫婦の子として出産して居た事が明らかとなったのだ。
それを私はすぐに手紙に綴り、義妹が今度は私の夫と浮気をして居る事や子供の虐め問題も含め彼女の夫に報告─。
そして丁度騎士団長の候補者から外され落胆して居た彼女の夫は、その理由と妻である義妹の裏切りを知る事になったのだった。
結局義妹は激怒する自身の夫に平謝りするしかなかったが…それでも許して貰えず、今後を話し合う為子供と共に自身の家に戻る事に─。
するとそれを傍で見て居た私の夫は、私の機嫌を取ろうと途端に態度を変え擦り寄って来たが…婚前前に交わした約束を破った事を理由に、私は彼に多額の慰謝料を請求し離縁する事を告げた。
実は私達は夫婦となる前に契約書を交わしており、浮気はいかなる理由があっても許されない事…それ相応の償いをする事を約束して居たのだった。
最初に契約書を交わそうと持ち出したのは彼の方で、俺は絶対に破らないと豪語して居たけれど…どうやら自分で自分の首を絞める事になったわね…。
その後、義妹は離縁され女手一つで浮気相手との子を育てる羽目に─。
彼女に非があった事なので、結局養育費も何も貰えなかったと言う。
私の父からも既に縁を切られて居るし、彼女は貧しくても誰にも頼る事の出来ないまま馬車馬のように働く日々を送って居るわ。
そして私の夫はと言うと…街で義妹と堂々とデートして居たせいで自身の浮気が世間に知られ、皆から冷ややかな目で見られる事に─。
その影響で街でいくつか経営して居た店も全て売り上げが落ち…私に慰謝料を払い終えると同時に店は全て潰れ、彼は多額の負債を抱え破産─。
今では借金取りに追われる日々だと言う。
一方、私はと言うと…父の紹介で新たな再婚相手と出会う事となれい、翌年にはその方と結婚。
そして幸運な事にそれからすぐに彼の子を妊娠…無事出産すると、子育てに勤しむ日々を送る事となった。
すると何かと我儘な義妹の子をずっと世話して居た事もあり、初めての自分の子供でも私は大きな苦労をする事無く子育てを楽しめた。
何より夫となった彼が子育てにとても協力的で、私はあの嫌な経験も無駄では無かった…今度こそ優しく素敵な方を夫に迎える事が出来たと心から嬉しく思うのだった─。
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