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可愛い義妹を愛でる事に夢中な夫は、妻の私に愛想を尽かされた事に全く気付かないのでした。
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夫の父親が再婚した事で、彼には血の繋がらない義妹が出来た。
しかしその後、父親と後妻となった彼女の母親が事故死─。
義妹は家に一人ぼっちになった。
するとそんな義妹を大層可愛がって居た夫は、彼女を一人にはしておけないと実家に戻る事を勝手に決めてしまった。
だけど彼はもう私の家の婿として暮らして居て、勝手に出て行けば今迄彼の事業に力を貸して来た私の父はどう思うか─。
彼女が一人で可哀そうと思うなら、兄として素敵なお相手を見つけてあげればいいじゃない─。
私がそう説得しても、あの子自身も俺が戻る事を強く望んで居ると夫は全く聞く耳を持たなかった。
その後、妻の私は夫と離れたくなくて共に彼の家に越す事にしたが…夫は義妹を可愛がるのに夢中で、そんな私の相手など全くしてくれなかった。
また夫は、義妹を構うのに夢中になりすぎて大事な商談をすっぽかしたり…用意してある事業資金を義妹の小遣いにしてしまったりと、滅茶苦茶な事ばかりするように─。
するとそのせいで、妻の私まで周りからいい加減な人間だと思われ…私は彼の妻で居る事を恥だと思うようになった。
今迄婿として私の父に厳しくされて居たが…実家に戻った事でそれも無くなった為、こうして好き勝手して居るのだろう。
そして私は、そんな夫にすっかり愛想が尽きてしまったわ─。
だけど私の気持ちの変化に、夫は義妹を愛でる事に夢中で全く気付いて居ない─。
そんな日々を送る内、夫の事業は遂に傾き始め…そしてこれ以上続けられない状態となった。
しかし夫は、いつものように私の父が資金を何とかしてくれると軽く考えて居た。
だが、それは甘かった。
私の父は、婚約当初の約束を破り婿と言う立場を捨て実家に戻った夫に決して消えない怒りを抱いて居た。
一方的にその約束を破り、婿の立場を捨て義妹との暮らしを選んだ─。
それだけならまだしも、彼を愛し付いて行った娘を大事にしてくれない男をどうして助ける必要があると父は夫に非協力的だった。
すると夫は、私に父親を説得して来いと命じたが…私はそれを拒否、と同時に離縁を告げた。
そして妻の私との時間を大事にせず、義妹にばかり時間とお金を費やした夫に慰謝料を請求した。
しかし義妹の散財により、夫の家には彼女の結婚資金くらいしかまとまったお金が残っておらず…夫は仕方なしにそれを私に渡すのだった。
すると義妹は密かにある名家の殿方と交際して居たらしく…近くそのお金を使い豪華な結婚式を挙げる予定で居た。
しかし、そのお金を失った事で結婚式を中止せざるを得なくなった上…そうなるまでの経緯を自身の恋人に知られ、ブラコンな上に金遣いの荒い女は嫌だと捨てられる事に─。
すると恋人に嫌われたショックで、義妹は精神的におかしくなってしまい…元夫は自分の事業も建て直さないといけない上、彼女の面倒まで看る羽目になり…そのせいで、彼もまた心身を病んでしまうのだった。
その後、元夫は遂に破産─。
元夫と義妹はまともに治療を受けられないまま路頭に迷う事となり…その後は揃って野垂れ死にしたと言う。
一方、私はと言うと…私が離縁を決意した時から父が密かに次の婿候補を探してくれて居たおかげで、苦労する事無く新しい夫を迎える事が出来た。
彼は、ある大商人の父親を持つ為かとても商才があり…そして次男坊であった為、喜んで婿に来てくれた。
そして真面目で働き者の彼は、私の父からもとても気に入られ…楽しそうに事業に取り組む二人を見て、私は良い方と再婚出来たと心の底から嬉しく思うのだった─。
しかしその後、父親と後妻となった彼女の母親が事故死─。
義妹は家に一人ぼっちになった。
するとそんな義妹を大層可愛がって居た夫は、彼女を一人にはしておけないと実家に戻る事を勝手に決めてしまった。
だけど彼はもう私の家の婿として暮らして居て、勝手に出て行けば今迄彼の事業に力を貸して来た私の父はどう思うか─。
彼女が一人で可哀そうと思うなら、兄として素敵なお相手を見つけてあげればいいじゃない─。
私がそう説得しても、あの子自身も俺が戻る事を強く望んで居ると夫は全く聞く耳を持たなかった。
その後、妻の私は夫と離れたくなくて共に彼の家に越す事にしたが…夫は義妹を可愛がるのに夢中で、そんな私の相手など全くしてくれなかった。
また夫は、義妹を構うのに夢中になりすぎて大事な商談をすっぽかしたり…用意してある事業資金を義妹の小遣いにしてしまったりと、滅茶苦茶な事ばかりするように─。
するとそのせいで、妻の私まで周りからいい加減な人間だと思われ…私は彼の妻で居る事を恥だと思うようになった。
今迄婿として私の父に厳しくされて居たが…実家に戻った事でそれも無くなった為、こうして好き勝手して居るのだろう。
そして私は、そんな夫にすっかり愛想が尽きてしまったわ─。
だけど私の気持ちの変化に、夫は義妹を愛でる事に夢中で全く気付いて居ない─。
そんな日々を送る内、夫の事業は遂に傾き始め…そしてこれ以上続けられない状態となった。
しかし夫は、いつものように私の父が資金を何とかしてくれると軽く考えて居た。
だが、それは甘かった。
私の父は、婚約当初の約束を破り婿と言う立場を捨て実家に戻った夫に決して消えない怒りを抱いて居た。
一方的にその約束を破り、婿の立場を捨て義妹との暮らしを選んだ─。
それだけならまだしも、彼を愛し付いて行った娘を大事にしてくれない男をどうして助ける必要があると父は夫に非協力的だった。
すると夫は、私に父親を説得して来いと命じたが…私はそれを拒否、と同時に離縁を告げた。
そして妻の私との時間を大事にせず、義妹にばかり時間とお金を費やした夫に慰謝料を請求した。
しかし義妹の散財により、夫の家には彼女の結婚資金くらいしかまとまったお金が残っておらず…夫は仕方なしにそれを私に渡すのだった。
すると義妹は密かにある名家の殿方と交際して居たらしく…近くそのお金を使い豪華な結婚式を挙げる予定で居た。
しかし、そのお金を失った事で結婚式を中止せざるを得なくなった上…そうなるまでの経緯を自身の恋人に知られ、ブラコンな上に金遣いの荒い女は嫌だと捨てられる事に─。
すると恋人に嫌われたショックで、義妹は精神的におかしくなってしまい…元夫は自分の事業も建て直さないといけない上、彼女の面倒まで看る羽目になり…そのせいで、彼もまた心身を病んでしまうのだった。
その後、元夫は遂に破産─。
元夫と義妹はまともに治療を受けられないまま路頭に迷う事となり…その後は揃って野垂れ死にしたと言う。
一方、私はと言うと…私が離縁を決意した時から父が密かに次の婿候補を探してくれて居たおかげで、苦労する事無く新しい夫を迎える事が出来た。
彼は、ある大商人の父親を持つ為かとても商才があり…そして次男坊であった為、喜んで婿に来てくれた。
そして真面目で働き者の彼は、私の父からもとても気に入られ…楽しそうに事業に取り組む二人を見て、私は良い方と再婚出来たと心の底から嬉しく思うのだった─。
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