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子が出来ないなら離縁すると夫に言われましたが…あなたの家族が邪魔をして来たんですよ?
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私には結婚して三年になる夫が居るが…彼は、我が子の誕生を毎日の様に望んで居た。
しかし、この三年の間に何の成果も得られなかった私を夫は見限り…そして、若いメイドに現を抜かす様になった。
「やはり、女は若いのに限るな。お前にはもう何も期待しないから、今すぐ離縁してくれ。俺の家族も、皆それを願って居る。」
それを聞いた時…私の中で、何かがブツリと切れる音がした。
「…その家族が、色々と邪魔をして来たんじゃないの!」
そう叫んだ私に、夫はビクリと肩を揺らした。
夫には姉と妹が居て…姉は離縁され、そして妹は婚約破棄されこの家に戻って来て居た。
そんな二人は、私をまるで家政婦の様に扱い…私が食事や睡眠を取るのも中々許してくれず、私をこき使い続けた。
「おかげで私は過労で寝込んでしまい…本当に大変な思いをして居たのよ?」
「あれはお前が姉さんや妹を嫌い、顔を合わせたくなくて部屋に籠って居たんじゃ…。二人はそう言って居たぞ?」
「そんな子供じみた真似をする訳ないでしょう?あの時は、本当に起き上がれない程辛かったんです。それに、あなたのご両親も大概ですよ。」
夫の母は密かに若い男を愛人にして居て…その愛人の食事の用意まで私にさせて居た。
酷い時は、二人が使ったベッドの片づけまでさせられて…。
「そしたら、その愛人が私にもちょっかいをかけて来て…そのせいでお母様に虐められる様になるし─。」
「母さんは、それはお前が自分の気に障る事をしたからだと話して居たが…まさか、ただの逆恨みだったとは─。」
「あなたのお父様は、あなたの前で堂々と私に迫って来るし…本当に気持ちが悪かったわ!」
「あんなの、ただの冗談だろう?」
「でもそんな状態で子が出来ても、どうせあなたは本当に自分の子かと疑ったんじゃないの?」
「そ、それは…。」
「その前に、私はすっかり体を壊しどうせ子など出来なかったでしょうが…でも、それでも自分の子は欲しかったわ。でも…そんなあなたの家族に囲まれた状態じゃ、それは無理だという事がよく分かりました。それに、私を見限り浮気したあなたの子などもう要らないわよ!離縁?それで結構です!」
私の言葉に、最初に離縁すると言った夫の方が固まってしまった。
まさか、自分の家族がそこまで私に嫌な事をして居たとは思わなかったのだろう。
「あと、あなたが愛人にして居るメイドですが、あれには本命が居ますよ?あなたなど、ただのお金目当てです。信じられないなら…あなたの金庫を覗いてみなさい、中身が減って居るはずですから。因みに、私は妻であるのに金庫の開け方などは一切教えて貰ってませんから、何も関係ないですよ?」
私の言葉に、夫は金庫のある部屋に行き中身を確認したが…案の定、そこからお金や貴金属が抜き取られて居た。
落ち込む彼に、私は残りの分のお金を慰謝料だと要求し受け取ると…さっさと夫の家を後にした。
その後、元夫はメイドを追求しようとしたが…彼女は彼の母親の愛人と、既に逃げた後だった。
そう…彼女の本命は、その男だったのだ。
これにより、彼と彼の母親は対立する事になり…それに嫌気が差した父親は家を出て行き、そのせいで姉や妹は贅沢な暮らしが出来なくなり、あの家は今や散々な状態だと言う。
それを聞いた時、彼と離縁して本当に良かったと私は思った。
その後私は、私の事を心から大事にしてくれる男性と出会い…そして、その家族にも温かく見守られる形で再婚する事になった。
そうして、毎日楽しく充実した暮らしを送って居たおかげか…私は、ついに念願の子を授かる事に─。
彼や彼の家族に見守られながら、私は我が子に会える日を心待ちにして居るわ─。
しかし、この三年の間に何の成果も得られなかった私を夫は見限り…そして、若いメイドに現を抜かす様になった。
「やはり、女は若いのに限るな。お前にはもう何も期待しないから、今すぐ離縁してくれ。俺の家族も、皆それを願って居る。」
それを聞いた時…私の中で、何かがブツリと切れる音がした。
「…その家族が、色々と邪魔をして来たんじゃないの!」
そう叫んだ私に、夫はビクリと肩を揺らした。
夫には姉と妹が居て…姉は離縁され、そして妹は婚約破棄されこの家に戻って来て居た。
そんな二人は、私をまるで家政婦の様に扱い…私が食事や睡眠を取るのも中々許してくれず、私をこき使い続けた。
「おかげで私は過労で寝込んでしまい…本当に大変な思いをして居たのよ?」
「あれはお前が姉さんや妹を嫌い、顔を合わせたくなくて部屋に籠って居たんじゃ…。二人はそう言って居たぞ?」
「そんな子供じみた真似をする訳ないでしょう?あの時は、本当に起き上がれない程辛かったんです。それに、あなたのご両親も大概ですよ。」
夫の母は密かに若い男を愛人にして居て…その愛人の食事の用意まで私にさせて居た。
酷い時は、二人が使ったベッドの片づけまでさせられて…。
「そしたら、その愛人が私にもちょっかいをかけて来て…そのせいでお母様に虐められる様になるし─。」
「母さんは、それはお前が自分の気に障る事をしたからだと話して居たが…まさか、ただの逆恨みだったとは─。」
「あなたのお父様は、あなたの前で堂々と私に迫って来るし…本当に気持ちが悪かったわ!」
「あんなの、ただの冗談だろう?」
「でもそんな状態で子が出来ても、どうせあなたは本当に自分の子かと疑ったんじゃないの?」
「そ、それは…。」
「その前に、私はすっかり体を壊しどうせ子など出来なかったでしょうが…でも、それでも自分の子は欲しかったわ。でも…そんなあなたの家族に囲まれた状態じゃ、それは無理だという事がよく分かりました。それに、私を見限り浮気したあなたの子などもう要らないわよ!離縁?それで結構です!」
私の言葉に、最初に離縁すると言った夫の方が固まってしまった。
まさか、自分の家族がそこまで私に嫌な事をして居たとは思わなかったのだろう。
「あと、あなたが愛人にして居るメイドですが、あれには本命が居ますよ?あなたなど、ただのお金目当てです。信じられないなら…あなたの金庫を覗いてみなさい、中身が減って居るはずですから。因みに、私は妻であるのに金庫の開け方などは一切教えて貰ってませんから、何も関係ないですよ?」
私の言葉に、夫は金庫のある部屋に行き中身を確認したが…案の定、そこからお金や貴金属が抜き取られて居た。
落ち込む彼に、私は残りの分のお金を慰謝料だと要求し受け取ると…さっさと夫の家を後にした。
その後、元夫はメイドを追求しようとしたが…彼女は彼の母親の愛人と、既に逃げた後だった。
そう…彼女の本命は、その男だったのだ。
これにより、彼と彼の母親は対立する事になり…それに嫌気が差した父親は家を出て行き、そのせいで姉や妹は贅沢な暮らしが出来なくなり、あの家は今や散々な状態だと言う。
それを聞いた時、彼と離縁して本当に良かったと私は思った。
その後私は、私の事を心から大事にしてくれる男性と出会い…そして、その家族にも温かく見守られる形で再婚する事になった。
そうして、毎日楽しく充実した暮らしを送って居たおかげか…私は、ついに念願の子を授かる事に─。
彼や彼の家族に見守られながら、私は我が子に会える日を心待ちにして居るわ─。
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