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友人と婚約者の裏切りで誕生日を台無しにされた私ですが、それによって幸せを手にしました。
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今日は私のせっかくの誕生日パーティーだったが…私の友人と私の婚約者により、台無しにされてしまった。
と言うのも…二人は、その場で婚約を宣言したのだ。
更に、二人はこんな事まで言い出した。
「お前の様な意地悪女とは、もう婚約破棄だ!俺は、お前に虐められて居る彼女を支えたい─。」
何と、私が友人を虐め、辛い目に遭わせているのだと彼は言う。
そんな彼の言葉に、招待客の私を見る目は冷たいものに変わって行く。
この状況にこれはどう言う事かと、私は友人を見たが…彼女は、突然大粒の涙を流し私の婚約者に抱き着いた。
「怖いわ…そんなに睨まないで頂戴!私、あなたの虐めにはもう耐えられない…いくら私が可愛いからって、酷いわよ!」
そう言って、彼女は号泣し…まるで話にならなかった。
しかし彼女のそんな様子に…周りの人達は皆彼女を憐み、そして私を悪女だと罵って来た。
せっかくの誕生日だと言うのに、どうしてこんな事に─。
私には、彼女を虐めた心当たりは一切無い。
むしろ…我儘な彼女の言う事を、私が聞いてあげてる位よ?
一体、どうしたものかと途方に暮れた時…一人の青年が、皆の視線から私を庇うように立ちはだかった。
確か…彼は、友人の婚約者になるはずだった方よね…?
でも、いくら名家のご子息と言っても平凡な容姿の男は嫌だと、彼女が婚約を断ったんだっけ─。
すると、その青年は皆の前でこう証言した。
「その二人の言う事は出鱈目だ。彼女は、俺との婚約を断り…見た目の良いその男を婚約者にしたいと言って居た。しかし、その男には既に婚約者が居ると言うと…彼女は、いずれ彼は自分のものになると言った。相手の女を陥れ、皆の前で婚約を宣言してしまえば、きっと上手く行くと言ってな。」
そして彼は、その証拠だと言って、友人の日記を私に渡した。
そこには、私の婚約者と密会して居た事や、今回の婚約宣言に向けての計画などが書かれて居た。
「ど、どうしてあなたがそんな物─」
「それは、お前が使用人に嫌われて居るからだ。虐めをして居るのは、彼女ではなくお前だろう?自分付きの使用人を毎日の様に虐め…そのせいで、随分と恨まれて居る様だな。日記は、その使用人が渡してくれたんだ。」
「そ、そんな…。」
すると、それを見ていた招待客は…私ではなく、今度は友人や婚約者を冷たい目で見る様に─。
そして、嘘付きの悪女、婚約者を陥れる最低な男などと非難し始めた。
「よくもこんな酷い真似が出来たものね…。あなた達の事は、私を侮辱したとして訴えるわ。それに、浮気の慰謝料も払って貰わないと!」
私の言葉に、二人は真っ青になり…そして、その場に崩れ落ちた。
その後…二人は私に多額の慰謝料を払ったが、やってしまった悪事は決して消える事は無く…二人は周りからの冷たい視線に耐え切れず、それぞれ田舎へと逃げる様に去って行った。
一方、私はと言うと…あの時助けてくれた彼と仲良くなって居た。
最初は、私を助けてくれたお礼がしたいという気持ちだったが…交友を深めていく内に、彼がとても真面目で誠実な人だという事が分かり、いつしか心惹かれる様に─。
聞けば、友人との婚約はただの家同士の約束と言うだけで、彼は彼女の事など好きでは無かったそうだ。
そこで、私は思い切って彼に告白する事に─。
すると、彼も私に特別な感情を抱いていたらしく…私達は、その後婚約する事となった。
そして、近くそれを祝うパーティーを開こうかと言う話になって居る。
誕生日パーティーは、あの二人に台無しにされてしまったけれど…今度のパーティーは、きっと大成功でしょうね─。
と言うのも…二人は、その場で婚約を宣言したのだ。
更に、二人はこんな事まで言い出した。
「お前の様な意地悪女とは、もう婚約破棄だ!俺は、お前に虐められて居る彼女を支えたい─。」
何と、私が友人を虐め、辛い目に遭わせているのだと彼は言う。
そんな彼の言葉に、招待客の私を見る目は冷たいものに変わって行く。
この状況にこれはどう言う事かと、私は友人を見たが…彼女は、突然大粒の涙を流し私の婚約者に抱き着いた。
「怖いわ…そんなに睨まないで頂戴!私、あなたの虐めにはもう耐えられない…いくら私が可愛いからって、酷いわよ!」
そう言って、彼女は号泣し…まるで話にならなかった。
しかし彼女のそんな様子に…周りの人達は皆彼女を憐み、そして私を悪女だと罵って来た。
せっかくの誕生日だと言うのに、どうしてこんな事に─。
私には、彼女を虐めた心当たりは一切無い。
むしろ…我儘な彼女の言う事を、私が聞いてあげてる位よ?
一体、どうしたものかと途方に暮れた時…一人の青年が、皆の視線から私を庇うように立ちはだかった。
確か…彼は、友人の婚約者になるはずだった方よね…?
でも、いくら名家のご子息と言っても平凡な容姿の男は嫌だと、彼女が婚約を断ったんだっけ─。
すると、その青年は皆の前でこう証言した。
「その二人の言う事は出鱈目だ。彼女は、俺との婚約を断り…見た目の良いその男を婚約者にしたいと言って居た。しかし、その男には既に婚約者が居ると言うと…彼女は、いずれ彼は自分のものになると言った。相手の女を陥れ、皆の前で婚約を宣言してしまえば、きっと上手く行くと言ってな。」
そして彼は、その証拠だと言って、友人の日記を私に渡した。
そこには、私の婚約者と密会して居た事や、今回の婚約宣言に向けての計画などが書かれて居た。
「ど、どうしてあなたがそんな物─」
「それは、お前が使用人に嫌われて居るからだ。虐めをして居るのは、彼女ではなくお前だろう?自分付きの使用人を毎日の様に虐め…そのせいで、随分と恨まれて居る様だな。日記は、その使用人が渡してくれたんだ。」
「そ、そんな…。」
すると、それを見ていた招待客は…私ではなく、今度は友人や婚約者を冷たい目で見る様に─。
そして、嘘付きの悪女、婚約者を陥れる最低な男などと非難し始めた。
「よくもこんな酷い真似が出来たものね…。あなた達の事は、私を侮辱したとして訴えるわ。それに、浮気の慰謝料も払って貰わないと!」
私の言葉に、二人は真っ青になり…そして、その場に崩れ落ちた。
その後…二人は私に多額の慰謝料を払ったが、やってしまった悪事は決して消える事は無く…二人は周りからの冷たい視線に耐え切れず、それぞれ田舎へと逃げる様に去って行った。
一方、私はと言うと…あの時助けてくれた彼と仲良くなって居た。
最初は、私を助けてくれたお礼がしたいという気持ちだったが…交友を深めていく内に、彼がとても真面目で誠実な人だという事が分かり、いつしか心惹かれる様に─。
聞けば、友人との婚約はただの家同士の約束と言うだけで、彼は彼女の事など好きでは無かったそうだ。
そこで、私は思い切って彼に告白する事に─。
すると、彼も私に特別な感情を抱いていたらしく…私達は、その後婚約する事となった。
そして、近くそれを祝うパーティーを開こうかと言う話になって居る。
誕生日パーティーは、あの二人に台無しにされてしまったけれど…今度のパーティーは、きっと大成功でしょうね─。
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