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自身の幸せを当たり前に思い私を馬鹿にする妹ですが、後に人生転落してしまうのでした。
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私の妹には、昔から多くの幸運が舞い込んだ。
そのせいか、妹はどんどん傲慢な性格になって行き…私は、その事を非常に残念に思って居た。
妹は特に男癖が悪く…自分の友人の恋人であっても、平気で略奪してしまう。
そしてその矛先は…姉である私の、婚約者にまで向けられる事に─。
妹はその美しさと色気で、彼を誘惑…あっという間に、彼を虜にした。
そして、私からいとも簡単に奪って行ったのだ─。
「彼はね、私の容姿だけでなく…幸運に恵まれた女、という所に最も惹かれたそうよ?彼は、新しく事業を立ち上げるそうだから…私の様な女を婚約者にした方が、色々と都合が良かったみたい。お姉様は…地味顔だし、陰気臭い性格だから…捨てられても仕方ないわ。」
「私が、陰気臭い…?」
「だって、趣味が神殿への参拝だ何て…暗いじゃない。それに、神に縋らなきゃ良い事が舞い込まない女など、縁起が悪いわよ。」
そう言って、妹は私をひとしきり馬鹿にすると…彼と約束があると、家を出て行ってしまった─。
その後、妹と彼は交際を続け…そして彼は、新しい事業に取りかかり、それを軌道に乗せようとしていた。
そんな彼の力になろうと、妹は常に彼の傍に居る様になったのだが…何故か、彼の身に不幸が降りかかる様になった。
何者かに襲われたり、事故に遭ったり、急に体を壊したり…。
そのせいで、立ち上げた事業も上手く行かず…彼はあっという間に破産、借金だけが残る事になってしまった。
すると彼は、それを妹のせいだと言って激しく責めた。
お前が傍に居る様になってから、自分は不幸続きだ…。
自分を幸運の女などと言い俺を騙したお前にも、この借金を返済する責任がある、とまで言い出したのだ。
「…借金を払えだ何て、そんなの嫌よ!あぁ…どうしてこんな事になるのよ!私は、間違いなく今までは幸運続きだったのよ!?」
「そんなの、あなたが私を裏切ったからよ。」
「お姉様、何を言って─」
「私が、毎日神殿で祈って居たのは…生まれた時から不幸になる運命が決まって居たあなたを、少しでも幸せにする為よ。これまであなたが幸せに生きて来れたのは、私の祈りの効果があったから─。でも、私はあなたに婚約者を略奪された。だから私は、そんな事をしたあなたの為に一切祈る事を辞めたの。それであなたは─。」
私の告白に、妹は驚きで固まってしまった。
「結果あなたの不幸は、他人をも巻き込んでしまった。あなたと結ばれた彼は、こうしてすっかり破滅してしまった。彼の言う通り、あなたには責任があるんだから…共に借金を払ってあげたら?」
「そ、そんな…。」
その後妹は、彼女を連れにやって来た元婚約者の手で、娼館へと売り飛ばされてしまった。
妹は、私に必死に助けを求めたが…今までに大勢の女を苦しめて来たあの子を、私は助ける気にはならなかった。
私の両親も、これまであの子の起こした事で苦労し、慰謝料ばかり払わされて来た為か、全く止めもしなかった。
きっとこれは、事実上の縁切りだろう─。
こうして元婚約者は、妹を売って得たお金で借金の半分は何とか返せたが…残り半分を返す為、今は田舎の金持ちの元でこき使われる毎日だ。
プライドの高い彼だから、それはさぞや苦痛でしょうが…自業自得よね─。
そして、私はというと…あんな事があってからは、自分の為にも祈りを捧げる様になって居た。
今度こそ、優しくて真面目な方と婚約したい。
どうか、いい縁に恵まれますように…。
すると、祈り続けて百日目…私に、新たな婚約話が舞い込んで来た。
それは、あるお金持ちのご子息様からのもので…神殿に通う私を偶然見かけ、毎日その姿を見ている内に、私に惹かれたとの事だった。
信心深い私は、きっと真面目で心の綺麗な女性なのだろうと、彼は私を大いに褒めてくれ…私は、漸く自分の願いが叶い…これまでの行いが報われたのだと、とても嬉しくなった。
そして私達は、すぐに意気投合。
あっという間に婚約が決まり…今は彼と共に、幸せな婚約生活を送って居る─。
そのせいか、妹はどんどん傲慢な性格になって行き…私は、その事を非常に残念に思って居た。
妹は特に男癖が悪く…自分の友人の恋人であっても、平気で略奪してしまう。
そしてその矛先は…姉である私の、婚約者にまで向けられる事に─。
妹はその美しさと色気で、彼を誘惑…あっという間に、彼を虜にした。
そして、私からいとも簡単に奪って行ったのだ─。
「彼はね、私の容姿だけでなく…幸運に恵まれた女、という所に最も惹かれたそうよ?彼は、新しく事業を立ち上げるそうだから…私の様な女を婚約者にした方が、色々と都合が良かったみたい。お姉様は…地味顔だし、陰気臭い性格だから…捨てられても仕方ないわ。」
「私が、陰気臭い…?」
「だって、趣味が神殿への参拝だ何て…暗いじゃない。それに、神に縋らなきゃ良い事が舞い込まない女など、縁起が悪いわよ。」
そう言って、妹は私をひとしきり馬鹿にすると…彼と約束があると、家を出て行ってしまった─。
その後、妹と彼は交際を続け…そして彼は、新しい事業に取りかかり、それを軌道に乗せようとしていた。
そんな彼の力になろうと、妹は常に彼の傍に居る様になったのだが…何故か、彼の身に不幸が降りかかる様になった。
何者かに襲われたり、事故に遭ったり、急に体を壊したり…。
そのせいで、立ち上げた事業も上手く行かず…彼はあっという間に破産、借金だけが残る事になってしまった。
すると彼は、それを妹のせいだと言って激しく責めた。
お前が傍に居る様になってから、自分は不幸続きだ…。
自分を幸運の女などと言い俺を騙したお前にも、この借金を返済する責任がある、とまで言い出したのだ。
「…借金を払えだ何て、そんなの嫌よ!あぁ…どうしてこんな事になるのよ!私は、間違いなく今までは幸運続きだったのよ!?」
「そんなの、あなたが私を裏切ったからよ。」
「お姉様、何を言って─」
「私が、毎日神殿で祈って居たのは…生まれた時から不幸になる運命が決まって居たあなたを、少しでも幸せにする為よ。これまであなたが幸せに生きて来れたのは、私の祈りの効果があったから─。でも、私はあなたに婚約者を略奪された。だから私は、そんな事をしたあなたの為に一切祈る事を辞めたの。それであなたは─。」
私の告白に、妹は驚きで固まってしまった。
「結果あなたの不幸は、他人をも巻き込んでしまった。あなたと結ばれた彼は、こうしてすっかり破滅してしまった。彼の言う通り、あなたには責任があるんだから…共に借金を払ってあげたら?」
「そ、そんな…。」
その後妹は、彼女を連れにやって来た元婚約者の手で、娼館へと売り飛ばされてしまった。
妹は、私に必死に助けを求めたが…今までに大勢の女を苦しめて来たあの子を、私は助ける気にはならなかった。
私の両親も、これまであの子の起こした事で苦労し、慰謝料ばかり払わされて来た為か、全く止めもしなかった。
きっとこれは、事実上の縁切りだろう─。
こうして元婚約者は、妹を売って得たお金で借金の半分は何とか返せたが…残り半分を返す為、今は田舎の金持ちの元でこき使われる毎日だ。
プライドの高い彼だから、それはさぞや苦痛でしょうが…自業自得よね─。
そして、私はというと…あんな事があってからは、自分の為にも祈りを捧げる様になって居た。
今度こそ、優しくて真面目な方と婚約したい。
どうか、いい縁に恵まれますように…。
すると、祈り続けて百日目…私に、新たな婚約話が舞い込んで来た。
それは、あるお金持ちのご子息様からのもので…神殿に通う私を偶然見かけ、毎日その姿を見ている内に、私に惹かれたとの事だった。
信心深い私は、きっと真面目で心の綺麗な女性なのだろうと、彼は私を大いに褒めてくれ…私は、漸く自分の願いが叶い…これまでの行いが報われたのだと、とても嬉しくなった。
そして私達は、すぐに意気投合。
あっという間に婚約が決まり…今は彼と共に、幸せな婚約生活を送って居る─。
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