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不細工は家族じゃないと妹と両親に嫌われる私は、愛する人と内緒で結婚式を挙げました。
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妹と両親から不細工だ…そんな者は家族じゃないと言って嫌われる私。
その理由は、彼らは皆金の髪に青の瞳と言う美しい容姿をして居たが…何故か私だけ黒髪で黒い瞳と言う地味な容姿をして居たからだ。
そんな私を見て、妹はカラスのようで汚らしいと…両親はまるで悪魔の子だと言って私を遠ざけた。
両親は先に生まれた私の事はそうして腫れ物扱いし、自分と同じ容姿を持った妹だけを溺愛した。
彼女が望めば何でも買い与え、この地で一番のお嬢様学園にも通わせた。
だがその一方で私にはお金をかけたくないと、家で勉強するよう命じるのだった。
そして容姿が恥ずかしいからと外出も禁じられて居た私は、ずっと書斎に籠りほぼ一日中勉学に励む事に─。
それが功を奏し、幼い頃から非常に知力が高い娘が居ると噂されるほどになった。
するとそれを聞きつけたある学園の学園長から、是非自分の学園に来て欲しと誘いを受ける事に─。
当初両親は良い顔をしなかったが、その学園は寮があるからそこにお姉様を押し込めてしまえば顔も見ずに済むと言う妹の一言であっさり態度を変えた。
そして不細工なお前などいっそこのまま帰って来なくて良いと言われ、私は家を叩き出されるのだった─。
そうして入学した学園だったが…そこに居る人達の殆どは私の容姿など気にしなかった。
むしろ、私の賢さやそうなるまでの努力を認め受け入れてくれた。
おかげで私は在学中に友人を作る事ができ、また素敵な恋人も得る事が出来た。
彼はこの学園で最も優秀な生徒で、生徒会長も務めて居る素晴らしい人だった。
そして私は副会長として、そんな彼を公私共に支えたのだ。
その仲は卒業が近くなっても続いており、その後私達は学園卒業後すぐに結婚する事が決まった。
これは、彼やその家族が強く望んでくれた為だ。
と言うのも…長期休暇になってもずっと寮に居る私を心配し家に家に迎えてくれた彼やその両親に、これまで家族に受けて来た仕打ちを話した事がきっかけだらは怒ってくれ…彼の両親は、これからは自分達を本当の親だと頼ってくれて良いと迄言ってくれた。
そして学園卒業後は実家に帰らず、そのままこの家に花嫁として来て欲しいとも─。
私としてもあんな家にもう帰りたくなかったから、そう言って貰えてとても嬉しかったし…彼と結婚する事は敢えてあの人達には教えない事にした。
だってあの人達は私を家族と思って無いし…それにうっかり教えたら、私の幸せを台無しにされるかもと思ったからだ。
その後、無事学園を卒業した私は彼と結婚式を挙げた。
ところが妹や両親にその式の事は内緒だったのに…どこから嗅ぎ付けたのか、三人は突然現れ式に乱入して来た。
そして、こんないい相手が出来たなら私達家族に紹介してくれないと駄目だろうと両親は私を𠮟り…妹は新郎の彼に対し、こんな不細工な姉など辞めて私を花嫁にしないかと色目を使い出した。
私はそんな両親や妹の存在が恥ずかしく、思わず泣きそうになってしまった。
しかしそれに気付かない両親は、彼は学園長の息子何だって?
不細工の癖に良い相手を見つけたなと私を褒めた。
そう、実は彼は私をあの学園に招いた学園長のご子息だった。
しかし彼本人はそれを自慢するような事だとは思っておらず…父は父、自分は自分と考えて居る。
すると両親はそんな彼に、将来学園長になるなら金の融通が利くだろう?
こいつと結婚する事で私達は家族になるんだから、その恩恵を与えて欲しいと嫌な笑みを浮かべすり寄るのだった。
また妹も、私はあなたの義妹になるのだから毎日お小遣いが欲しいなどとねだり始めた。
その浅ましさに、私は思わず止めに入ろうとしたが…それよりも先に彼が口を開きこう言った。
自分は将来学園を継ぐ気は無い、それは弟に任せてある─。
この先は彼女と共に研究職に就くから、あなた方が望むような金銭面での恩恵は与えられないときっぱりと言い放った。
また彼の父は、これまであなた方が彼女にして来た事は立派な虐待だ─。
あなた達に彼女の家族を名乗る資格は無いと言い、彼の母親と共に三人を式場から追い出してしまうのだった。
その後聞いた話によると、私の実家は妹に対しお金をかなり使い過ぎて居て、それで生活が苦しくなって居たそうだ。
そんな中私が学園長のご子息と結婚すると風の噂で知り、私や夫になった彼から金を融通してもらおうと企んだのだった。
だが結局それは叶わず、まずは妹に使うお金を削れ…今までのように湯水のごとくお金を使うのではなく、計画的に使う事を彼の両親に約束されるのだった。
また金輪際私に近づかず、そして家族だと名乗らない事…それが守られなければ、式をぶち壊した慰謝料を払って貰う事になったと言う。
それを聞いた私は、彼の両親に大いに感謝すると同時に…これからは本当の両親として心から大事にして行く事を約束した。
そしてそんな私の気持ちを知った彼は、君のような優しくて素敵な妻を貰えて良かったと言い抱きしめてくれるのだった─。
その理由は、彼らは皆金の髪に青の瞳と言う美しい容姿をして居たが…何故か私だけ黒髪で黒い瞳と言う地味な容姿をして居たからだ。
そんな私を見て、妹はカラスのようで汚らしいと…両親はまるで悪魔の子だと言って私を遠ざけた。
両親は先に生まれた私の事はそうして腫れ物扱いし、自分と同じ容姿を持った妹だけを溺愛した。
彼女が望めば何でも買い与え、この地で一番のお嬢様学園にも通わせた。
だがその一方で私にはお金をかけたくないと、家で勉強するよう命じるのだった。
そして容姿が恥ずかしいからと外出も禁じられて居た私は、ずっと書斎に籠りほぼ一日中勉学に励む事に─。
それが功を奏し、幼い頃から非常に知力が高い娘が居ると噂されるほどになった。
するとそれを聞きつけたある学園の学園長から、是非自分の学園に来て欲しと誘いを受ける事に─。
当初両親は良い顔をしなかったが、その学園は寮があるからそこにお姉様を押し込めてしまえば顔も見ずに済むと言う妹の一言であっさり態度を変えた。
そして不細工なお前などいっそこのまま帰って来なくて良いと言われ、私は家を叩き出されるのだった─。
そうして入学した学園だったが…そこに居る人達の殆どは私の容姿など気にしなかった。
むしろ、私の賢さやそうなるまでの努力を認め受け入れてくれた。
おかげで私は在学中に友人を作る事ができ、また素敵な恋人も得る事が出来た。
彼はこの学園で最も優秀な生徒で、生徒会長も務めて居る素晴らしい人だった。
そして私は副会長として、そんな彼を公私共に支えたのだ。
その仲は卒業が近くなっても続いており、その後私達は学園卒業後すぐに結婚する事が決まった。
これは、彼やその家族が強く望んでくれた為だ。
と言うのも…長期休暇になってもずっと寮に居る私を心配し家に家に迎えてくれた彼やその両親に、これまで家族に受けて来た仕打ちを話した事がきっかけだらは怒ってくれ…彼の両親は、これからは自分達を本当の親だと頼ってくれて良いと迄言ってくれた。
そして学園卒業後は実家に帰らず、そのままこの家に花嫁として来て欲しいとも─。
私としてもあんな家にもう帰りたくなかったから、そう言って貰えてとても嬉しかったし…彼と結婚する事は敢えてあの人達には教えない事にした。
だってあの人達は私を家族と思って無いし…それにうっかり教えたら、私の幸せを台無しにされるかもと思ったからだ。
その後、無事学園を卒業した私は彼と結婚式を挙げた。
ところが妹や両親にその式の事は内緒だったのに…どこから嗅ぎ付けたのか、三人は突然現れ式に乱入して来た。
そして、こんないい相手が出来たなら私達家族に紹介してくれないと駄目だろうと両親は私を𠮟り…妹は新郎の彼に対し、こんな不細工な姉など辞めて私を花嫁にしないかと色目を使い出した。
私はそんな両親や妹の存在が恥ずかしく、思わず泣きそうになってしまった。
しかしそれに気付かない両親は、彼は学園長の息子何だって?
不細工の癖に良い相手を見つけたなと私を褒めた。
そう、実は彼は私をあの学園に招いた学園長のご子息だった。
しかし彼本人はそれを自慢するような事だとは思っておらず…父は父、自分は自分と考えて居る。
すると両親はそんな彼に、将来学園長になるなら金の融通が利くだろう?
こいつと結婚する事で私達は家族になるんだから、その恩恵を与えて欲しいと嫌な笑みを浮かべすり寄るのだった。
また妹も、私はあなたの義妹になるのだから毎日お小遣いが欲しいなどとねだり始めた。
その浅ましさに、私は思わず止めに入ろうとしたが…それよりも先に彼が口を開きこう言った。
自分は将来学園を継ぐ気は無い、それは弟に任せてある─。
この先は彼女と共に研究職に就くから、あなた方が望むような金銭面での恩恵は与えられないときっぱりと言い放った。
また彼の父は、これまであなた方が彼女にして来た事は立派な虐待だ─。
あなた達に彼女の家族を名乗る資格は無いと言い、彼の母親と共に三人を式場から追い出してしまうのだった。
その後聞いた話によると、私の実家は妹に対しお金をかなり使い過ぎて居て、それで生活が苦しくなって居たそうだ。
そんな中私が学園長のご子息と結婚すると風の噂で知り、私や夫になった彼から金を融通してもらおうと企んだのだった。
だが結局それは叶わず、まずは妹に使うお金を削れ…今までのように湯水のごとくお金を使うのではなく、計画的に使う事を彼の両親に約束されるのだった。
また金輪際私に近づかず、そして家族だと名乗らない事…それが守られなければ、式をぶち壊した慰謝料を払って貰う事になったと言う。
それを聞いた私は、彼の両親に大いに感謝すると同時に…これからは本当の両親として心から大事にして行く事を約束した。
そしてそんな私の気持ちを知った彼は、君のような優しくて素敵な妻を貰えて良かったと言い抱きしめてくれるのだった─。
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