いや、自由に生きろって言われても。

番外編

登場人物紹介（５）

　ジュリア
　バンドー皇国第一皇女
　ジュリエッタの双子の姉。周辺諸国に圧力を掛ける自国の政策が国民を圧迫している事に心を痛めていた。オーシュー王国に強大な武力が備わっている事を悟った父である皇帝が和平に傾いた所を主戦論者に暗殺され、危機を憶えてオーシューとエツリアに助力を請うべく逃亡していた。追手に捕まりそうになった所を偶然カズトとライムに助けられる。仇の血脈である自分を助けてくれたカズトに密かに想いを寄せている。

　ジュリエッタ
　バンドー皇国第二皇女
　ジュリアの双子の妹。姉のジュリアと同様に逃亡中の所をカズトとライムに助けられる。姉に比べるとやや思い切った性格の模様。当初はカズトが気になっていたようだがエツリアから行動を共にしていたテルも気になっているようだ。

　ディアス
　エツリア王太子
　サーブ王の息子で時期エツリア国王。自分と同じ世代のセリカやジュリア、ジュリエッタの優秀さに焦りを覚えている。対抗心からテルに敵対的な行動を取るが完敗、以降態度や思想を改めた。

　加藤段蔵
　バンドー皇国諜報部隊
　ユキと同じくトラブルで召喚される。ユキと戦闘していたが召喚後はバンドーの捜索隊に補足され、以後将軍に雇われる形で暗殺や諜報任務を引き受ける。カズトとの戦闘で叩きのめされた後、カズトに誘われ配下となり、以降カズトを主君と仰ぐ。

　望月千代女
　バンドー皇国諜報部隊
　段蔵と共にユキと戦闘していた所を召喚された。召喚後は段蔵と共に将軍に雇われるが後にカズトに仕える。見た目３０代、実年齢は５０前らしい。美魔女か。

　レックス
　ジョーシュー領太守
　バンドー皇国の有力御家人でジョーシュー領を統治する。まだ若く血気盛んでバンドーの中では一番先にジュリアとジュリエッタの保護を表明する。彼の働きかけもありバンドー北部の諸侯は皇女支援に回った。恐妻家。というか、このジョーシューは全般的に女性が強いらしい。

　南の街の代官
　名前は明らかになっていないがモブの割には出番が多い。カズトに殴り込まれて代官屋敷が反将軍派の拠点にされてしまった苦労人。しかしカズトやジュリアの為に地味に働いている。

　ソレイユ　
　カズトとライムについて来てジュリアとジュリエッタの正しさを布教して歩く伝道師の７人組。
　当初メンバーはジャスティ、ローバー、デル、ソルの四人。デルとソルは兄弟。この四人がカズト達に絡んでライムに説教され心を入れ替える。その際に身だしなみもライムに注意された事から赤いレザーアーマーで統一した。この四人のひたむきな態度に心を打たれて冒険者のエラン、紅一点のエリーゼ、元サムライで浪人のチョウシチが加わり赤い装備で統一された七人組、ソレイユが誕生する。のちにジョーシューの軍は赤備えを採用するが発端はこの七人。

　エスプリ　
　ロートブルク山の主ヌシ
　魔の山と呼ばれるロートブルク山に君臨していたフェンリル。多くの狼を眷属として従え山中の魔物を狩っていた為地元の信仰の対象にもなっていたりする。ロートブルク山にレベリングをしに行ったライムとソレイユの面々と遭遇するが、ライムに敗れてライムの眷属になる。エスプリに従っていた７匹の狼はそのままソレイユに１匹ずつ分配された。

　金毛九尾の妖狐
　本作品のラスボス
　数千年の昔よりこの世界の王朝に入り込んでは滅亡の道へと進ませてきた妖怪。歴史の節目節目で討伐されそうになるが大陸から逃げ延びて来た。力ある術者に異次元に封印されていたが力を欲するバンドーの将軍に夢を通じて取り入り解呪の法印を起動させようとする。一度目の起動は法印に不備がありイレギュラーでユキ、段蔵、千代女が召喚されてしまった。二度目の起動で復活を果たし、ショーナンの領民とブシューの領民の命や負の感情を糧に往年の力を取り戻し、カズトと激闘を繰り広げる。

　時折カズト達に干渉してくる女神はこの妖狐の復活を見越した上でカズトに力を与えていたようだが妖狐との対決を望んだのはあくまでもカズト自身の判断であり女神による誘導は無かったとされる。