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一章
もふもふ!?いやマテ、武器が先だ
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二本で一対の短槍の片割れを失った事で、観戦していたノワールとアーテルに緊張が走る。
「ご主人様!」
「主人、大丈夫か!」
うん、でもまだ一本残ってるし、武器がないならないで、僕の本職であるウィザードの戦い方をするまでだ。
「大丈夫だよ。二人は見ててね」
そう言って二人を制する。さて、この二体、どうやって仕留めようか。一体は大ダメージを負ってるけど戦闘継続可能、もう一体も土壁を迂回して僕の背後に回った。
(風の刃で切り裂け)
ダメージを負っているリザードマンに向かって残った一本の短槍を横薙ぎに振るう。完全に間合いの外なのでリザードマンは防御姿勢すら取らずにカウンターを狙って踏み込もうとしてきた。だがそれが命取り。
風系統の精霊に命じて発現させた不可視の風の刃が槍の穂先から放たれる。一級の職人が鍛えた刃物にも勝る切れ味のそれは、バックラーごとリザードマンを胸から上下に両断した。
さて、もう一発。背後に迫るリザードマンに向き直り、精霊に命じる。
(赤熱する石礫でヤツの頭を叩き潰せ)
火、土、風の三属性に命じたのは、真っ赤に燃える拳大の石礫を、風魔法で加速させながらリザードマンの頭上に落下させるというもの。
複数の属性の合わせ技は、イメージするのも命令するのもキーとなるワードが多くなってしまうので、発動までの時間がどうしても長くなってしまう。なので、馬鹿正直に正面から攻撃して避けられた日には目も当てられない。そこで僕はもう一手打つ。
(ヤツの足下を凍らせろ)
水属性の精霊に命じたのはリザードマンの足を止める事。こちらに向かって間合いを詰めていたヤツは、急に足下の自由を奪われ動きを封じられた。そこにヤツの視界の外、頭上から風魔法で加速された灼熱の石礫が落下した。
リザードマンが被っていたヘルムを溶解させ、頭蓋を貫いた石礫は、そのままヤツの足を固定していた氷に直撃し、激しい水蒸気を発生させる。やがて氷は溶け、水蒸気が霧散すると、無残な姿で倒れ伏すリザードマンの姿がそこにあった。
「お見事! 流石は我の主人だ!」
アーテルが満足気な笑みを浮かべながら拍手で称えてくれる。
「瞬時に四つの属性全てを使い熟すとは……やはりご主人様は規格外のウィザードです」
一方のノワールは、感極まった表情で両手を胸の前で組んでいる。
てか、あれ?
タレ耳がピコピコ動いてる? それ、カチューシャじゃないの?
「ノワール? その耳……もしかしてホンモノ?」
「え? 耳ですか? はい、正真正銘、私の耳ですが」
僕はてっきりタレ耳を模したカチューシャだとばかり……
「お望みとあらば、ウサギっぽい尻尾も」
ノワールはそう言うと、くるりとこちらにお尻を向けてやや突き出して見せる。すると、ぴっちりとしたレザースーツを着ているのにも関わらず、尾骶骨のあたりに黒くて短い、やや丸みを帯びた可愛い尻尾が生えていた。そしてそれをピコピコと動かして見せる。
「お、おおぅ……」
「私がウサギに封印されていた時、ご主人様はよく耳を撫でて下さいましたので……」
帰ったら、モフらせてくれるかな?
……なんて不埒な事を考えていたら、『ご主人様なら好きなだけどうぞ』なんて答えが返ってきた。思考がダダ洩れなのも困るよね。
「我も耳や尻尾を出した方が良いか? モフるか?」
アーテルも調子に乗ってそんな事を言いながら尻尾をブンブン振っている。てか、もう尻尾出してるし。
「ほらアーテル、敵だよ?」
「むぅ……」
僕達がじゃれついている間に、別のオーガが三体近付いて来た。
「邪魔しおってからに」
アーテルがスッと目を細めると、『一分待っておれ』と言い残してオーガの前に走り去った。
「……凄いね」
「流石は古の神狼と言ったところでしょうか」
僕とノワールは、半ば呆れながら蹂躙される憐れなオーガの最期を見届けていた。
「主人よ待たせたな! ほれ!」
物凄くいい笑顔で戻って来たアーテルも、こちらにお尻を向けて尻尾をフリフリしてくる。
「分かった分かった、二人共家でゆっくりだね。今日はこのくらいで戻ろう。僕の武器も新調しなくちゃいけないしさ」
こうして僕等はダンジョンでの訓練(?)を終え、影泳ぎで一気に外に出る。そしてそこから街の外の人気のない森までまたひと泳ぎ。感覚としてはほんの数百メートル移動した感じだ。でも実際には徒歩で二日間の道程を移動してしまっているんだよね。まさに瞬間移動に近い。
それにしても、いくら安物の武器とは言え、魔法を付与しただけで一撃で崩れ落ちるとは。
でも待てよ?
ノワールやアーテルの武器だって特に高級なものじゃないのに、あの硬いオーガをスパスパ切り裂いてたなぁ?
「ああ、それはだな」
「武器を魔力で強化しているんです。付与魔法とはまた違いまして、特別な事象を引き起こすというものではありませんが」
「そうだな。単純に強度と切れ味を増していると考えていいだろう。己の魔力でコーティングする感じだな!」
僕の疑問に二人が代わる代わる答えてくれた。
ちなみに付与魔法とは、物品に予め魔法を付与する為の魔法陣を刻み込む事により、ウィザードやウィッチ以外でも魔法と同様の事象を引き起こす事が出来るようにするものだ。
もちろん、事象を引き起こす為には相応の魔力が必要な訳で、その刻まれている魔法陣に魔力をチャージしておく必要がある。
それは数回使えるものから一度限りのものまで様々あるけど、一般的には付与を施した術者の技量によると言われている。
そういう意味で、僕が槍に炎を纏わせたのはエンチャントとは全く別モノだ。実戦ではかなり使えるので是非連発したいところだけど、魔法に耐え得る武器ってそうそう流通してないよね……
「あんな無茶なやり方を連発したいなどと、全く我が主人は……」
「普通ならすぐに魔力が枯渇してしまうのですがね。やはりご主人様は規格外です」
「は?」
どうも、普通は武器に魔法を纏わせたままそれを維持するとなると、途轍もない魔力を消耗するらしい。
「まあ、やり様がない事もない。主人みたいなバケモノ染みた魔力があれば、の話だが」
お? なんだそれは。興味あるな。
「ご主人様!」
「主人、大丈夫か!」
うん、でもまだ一本残ってるし、武器がないならないで、僕の本職であるウィザードの戦い方をするまでだ。
「大丈夫だよ。二人は見ててね」
そう言って二人を制する。さて、この二体、どうやって仕留めようか。一体は大ダメージを負ってるけど戦闘継続可能、もう一体も土壁を迂回して僕の背後に回った。
(風の刃で切り裂け)
ダメージを負っているリザードマンに向かって残った一本の短槍を横薙ぎに振るう。完全に間合いの外なのでリザードマンは防御姿勢すら取らずにカウンターを狙って踏み込もうとしてきた。だがそれが命取り。
風系統の精霊に命じて発現させた不可視の風の刃が槍の穂先から放たれる。一級の職人が鍛えた刃物にも勝る切れ味のそれは、バックラーごとリザードマンを胸から上下に両断した。
さて、もう一発。背後に迫るリザードマンに向き直り、精霊に命じる。
(赤熱する石礫でヤツの頭を叩き潰せ)
火、土、風の三属性に命じたのは、真っ赤に燃える拳大の石礫を、風魔法で加速させながらリザードマンの頭上に落下させるというもの。
複数の属性の合わせ技は、イメージするのも命令するのもキーとなるワードが多くなってしまうので、発動までの時間がどうしても長くなってしまう。なので、馬鹿正直に正面から攻撃して避けられた日には目も当てられない。そこで僕はもう一手打つ。
(ヤツの足下を凍らせろ)
水属性の精霊に命じたのはリザードマンの足を止める事。こちらに向かって間合いを詰めていたヤツは、急に足下の自由を奪われ動きを封じられた。そこにヤツの視界の外、頭上から風魔法で加速された灼熱の石礫が落下した。
リザードマンが被っていたヘルムを溶解させ、頭蓋を貫いた石礫は、そのままヤツの足を固定していた氷に直撃し、激しい水蒸気を発生させる。やがて氷は溶け、水蒸気が霧散すると、無残な姿で倒れ伏すリザードマンの姿がそこにあった。
「お見事! 流石は我の主人だ!」
アーテルが満足気な笑みを浮かべながら拍手で称えてくれる。
「瞬時に四つの属性全てを使い熟すとは……やはりご主人様は規格外のウィザードです」
一方のノワールは、感極まった表情で両手を胸の前で組んでいる。
てか、あれ?
タレ耳がピコピコ動いてる? それ、カチューシャじゃないの?
「ノワール? その耳……もしかしてホンモノ?」
「え? 耳ですか? はい、正真正銘、私の耳ですが」
僕はてっきりタレ耳を模したカチューシャだとばかり……
「お望みとあらば、ウサギっぽい尻尾も」
ノワールはそう言うと、くるりとこちらにお尻を向けてやや突き出して見せる。すると、ぴっちりとしたレザースーツを着ているのにも関わらず、尾骶骨のあたりに黒くて短い、やや丸みを帯びた可愛い尻尾が生えていた。そしてそれをピコピコと動かして見せる。
「お、おおぅ……」
「私がウサギに封印されていた時、ご主人様はよく耳を撫でて下さいましたので……」
帰ったら、モフらせてくれるかな?
……なんて不埒な事を考えていたら、『ご主人様なら好きなだけどうぞ』なんて答えが返ってきた。思考がダダ洩れなのも困るよね。
「我も耳や尻尾を出した方が良いか? モフるか?」
アーテルも調子に乗ってそんな事を言いながら尻尾をブンブン振っている。てか、もう尻尾出してるし。
「ほらアーテル、敵だよ?」
「むぅ……」
僕達がじゃれついている間に、別のオーガが三体近付いて来た。
「邪魔しおってからに」
アーテルがスッと目を細めると、『一分待っておれ』と言い残してオーガの前に走り去った。
「……凄いね」
「流石は古の神狼と言ったところでしょうか」
僕とノワールは、半ば呆れながら蹂躙される憐れなオーガの最期を見届けていた。
「主人よ待たせたな! ほれ!」
物凄くいい笑顔で戻って来たアーテルも、こちらにお尻を向けて尻尾をフリフリしてくる。
「分かった分かった、二人共家でゆっくりだね。今日はこのくらいで戻ろう。僕の武器も新調しなくちゃいけないしさ」
こうして僕等はダンジョンでの訓練(?)を終え、影泳ぎで一気に外に出る。そしてそこから街の外の人気のない森までまたひと泳ぎ。感覚としてはほんの数百メートル移動した感じだ。でも実際には徒歩で二日間の道程を移動してしまっているんだよね。まさに瞬間移動に近い。
それにしても、いくら安物の武器とは言え、魔法を付与しただけで一撃で崩れ落ちるとは。
でも待てよ?
ノワールやアーテルの武器だって特に高級なものじゃないのに、あの硬いオーガをスパスパ切り裂いてたなぁ?
「ああ、それはだな」
「武器を魔力で強化しているんです。付与魔法とはまた違いまして、特別な事象を引き起こすというものではありませんが」
「そうだな。単純に強度と切れ味を増していると考えていいだろう。己の魔力でコーティングする感じだな!」
僕の疑問に二人が代わる代わる答えてくれた。
ちなみに付与魔法とは、物品に予め魔法を付与する為の魔法陣を刻み込む事により、ウィザードやウィッチ以外でも魔法と同様の事象を引き起こす事が出来るようにするものだ。
もちろん、事象を引き起こす為には相応の魔力が必要な訳で、その刻まれている魔法陣に魔力をチャージしておく必要がある。
それは数回使えるものから一度限りのものまで様々あるけど、一般的には付与を施した術者の技量によると言われている。
そういう意味で、僕が槍に炎を纏わせたのはエンチャントとは全く別モノだ。実戦ではかなり使えるので是非連発したいところだけど、魔法に耐え得る武器ってそうそう流通してないよね……
「あんな無茶なやり方を連発したいなどと、全く我が主人は……」
「普通ならすぐに魔力が枯渇してしまうのですがね。やはりご主人様は規格外です」
「は?」
どうも、普通は武器に魔法を纏わせたままそれを維持するとなると、途轍もない魔力を消耗するらしい。
「まあ、やり様がない事もない。主人みたいなバケモノ染みた魔力があれば、の話だが」
お? なんだそれは。興味あるな。
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