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一章
悪意
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「……聞こうか」
僕はマグカップに粉末状にしたお茶の葉を入れ、お湯を注いだ。それをデライラに差し出す。彼女はそれを受け取り、僕の隣に腰かけた。
少し前まで、一緒にパーティを組んでいた頃はよくこうして隣に座って話したっけ。
「ありがと。いい香りね」
「どういたしまして」
デライラは紅茶を一口啜ると、大きく息を吐いた。焚火の炎を反射してオレンジ色に見える彼女の表情は、僕とパーティを組んでいた時よりだいぶ疲れているようだ。
輝くような美少女もその表情は影を帯び、少しやつれたようにも見える。
「あたしね、このクエストが終わったら、村に戻ろうと思うの」
「……」
「あんたと離れてから分かったの。自分の身体がイメージ通り動かない。こんな筈じゃない、あたしはもっと出来る筈。でもどうしてもダメだったの。あんたと組んでいる時みたいにはいかない、並のソードファイターに成り下がっちゃった」
「そう」
それは僕のパッシブスキルでバフが掛かっていたからだ。本来の実力以上の力が出せて当然だった訳で。
「今のパーティメンバーも最初は良くしてくれた。でもあたしが思ったより活躍出来ない事で、見切りをつけ始めているの。そして、あたしの働きが悪いのは、あんたのせいだと思っているわ」
うん……まあね。僕も無意識のうちにバフを掛けてた訳だし、全否定は出来ないかもしれない。
「黒ウサギの件、本当にごめんなさい。あんたがあの街で嫌な事があれば、冒険者を辞めて村に帰るんじゃないかと思って……その、幼馴染のあんたに死んで欲しくなかった。これは本当なの」
なんて言ったらいいのか分からなくて、僕はじっと聞いている事しか出来なかった。
そんな事だろうとは思っていた。でもいつも輝いていて、まるで太陽のようだったデライラの表情は今まで見た事がないような酷いもので。
「ねえ、ショーンが強くなったのはあなたのお陰なんでしょ? ああ、分かるわ。昔のショーンならこんな焚火の火を起こすのだって……」
デライラは一瞬ノワールに目を向けてから、そっと視線を落とす。そして今度は決意を込めたような強い視線で再びノワールに向き直った。
「コイツを宜しく頼むわね!」
そう言って微笑んだ彼女の笑顔は消え去りそうな程に儚かった。
「……そんな事を言う為にわざわざ来たのかい?」
「そうよ! 明日はダンジョンの中。あたしが死ぬかもしれないし、あんたが死ぬかもしれない。後悔はしたくないもの。じゃあね。お茶、美味しかったわよ? ご馳走様」
カップを置いて、彼女は振り返る事なく去って行く。その後ろ姿は来た時とは違い、颯爽としていた。
「ご主人様」
「ん?」
デライラが去ったあと、今度はノワールがが真面目な顔で話しかけてきた。いや、この子はいつも真面目なんだけど。
「彼女は……デライラは死なせてはならない。いつしか、ご主人様の為になる。そんな気がしてなりません」
へえ……仮にも自分の仇だろうに、どうしてそんな事を言うんだろう?
「分かりません。ですが、彼女は何かを持っています」
何か?
ノワールもよく分かっていないみたいだけど……大精霊の彼女が何かを感じているのならば、そうなんだろうな。
「ノワールは、それでいいの?」
「……はい。直接手を下したのはあの弓使いですし、私の復讐など、ご主人様の益になる事に比べれば些細な事です」
いや、確かに僕はノワールを助けたけど、大精霊って、人間より遥かに格上っていうか、人間が従わせる事なんて出来ない存在じゃないの?
それがなんでこんなに懐いているというか、忠誠心の塊というか。
「人間のぬくもりとご主人様の優しさと愛情に触れて、私は変わったのです」
今度は頬を染めながらクネクネし始めた。うん、可愛いけどね。
「ノワールがそこまで言うなら、善処するよ」
幼馴染かぁ。まだ彼女を許せない自分と許したい自分がせめぎ合っている。だけど、当のノワールがそこまで言うならば。
どうせ奴らのパーティはコソコソと僕達の近くで隙を狙ってくるはずだし。デライラを守るには逆に都合がいいかもしれない。
「さあ、ご主人様はもうお休み下さい。ほら、ここに!」
「膝枕!?」
「さあ!」
「いや、周りの視線が痛いんですよノワールさん?」
いやホントに、周囲からは『爆発しやがれ』っていう圧が込められた視線が物理的に刺さりそうな勢いで飛んできてるんだ。
「さああ!」
「あ、ハイ」
何だかんだ言ってノワールの太ももは気持ち良かったので、僕はすぐに眠りに落ちたのは言うまでもない。
△▼△
「ちっ……ダンジョンを目の前にしてイチャつきやがって」
「まあ、そうイラつくんじゃねえよ。これが最後の膝枕なんだからよ」
焚火に枯れ枝をくべながら斧使いと双剣使いが小声で話している。その脇では、デライラと弓使いが休んでいた。
二人が寝息を立てている事を確認した斧使いが、パチパチと爆ぜる焚火を見ながら尚も話す。
「でもよ、残滓のヤツはともかく、あの女の方は腕が立つそうじゃねえか。コイツの言う通りに事が運ぶかね?」
そう言って毛布にくるまっている弓使いの方に目をやる。
「まあ、考えがあるんだろ。それに、いざとなれば俺達には人質もいるじゃねえか」
「ああ……なるほどな」
二人の視線はスヤスヤと寝息を立てているデライラの方に向いていた。
僕はマグカップに粉末状にしたお茶の葉を入れ、お湯を注いだ。それをデライラに差し出す。彼女はそれを受け取り、僕の隣に腰かけた。
少し前まで、一緒にパーティを組んでいた頃はよくこうして隣に座って話したっけ。
「ありがと。いい香りね」
「どういたしまして」
デライラは紅茶を一口啜ると、大きく息を吐いた。焚火の炎を反射してオレンジ色に見える彼女の表情は、僕とパーティを組んでいた時よりだいぶ疲れているようだ。
輝くような美少女もその表情は影を帯び、少しやつれたようにも見える。
「あたしね、このクエストが終わったら、村に戻ろうと思うの」
「……」
「あんたと離れてから分かったの。自分の身体がイメージ通り動かない。こんな筈じゃない、あたしはもっと出来る筈。でもどうしてもダメだったの。あんたと組んでいる時みたいにはいかない、並のソードファイターに成り下がっちゃった」
「そう」
それは僕のパッシブスキルでバフが掛かっていたからだ。本来の実力以上の力が出せて当然だった訳で。
「今のパーティメンバーも最初は良くしてくれた。でもあたしが思ったより活躍出来ない事で、見切りをつけ始めているの。そして、あたしの働きが悪いのは、あんたのせいだと思っているわ」
うん……まあね。僕も無意識のうちにバフを掛けてた訳だし、全否定は出来ないかもしれない。
「黒ウサギの件、本当にごめんなさい。あんたがあの街で嫌な事があれば、冒険者を辞めて村に帰るんじゃないかと思って……その、幼馴染のあんたに死んで欲しくなかった。これは本当なの」
なんて言ったらいいのか分からなくて、僕はじっと聞いている事しか出来なかった。
そんな事だろうとは思っていた。でもいつも輝いていて、まるで太陽のようだったデライラの表情は今まで見た事がないような酷いもので。
「ねえ、ショーンが強くなったのはあなたのお陰なんでしょ? ああ、分かるわ。昔のショーンならこんな焚火の火を起こすのだって……」
デライラは一瞬ノワールに目を向けてから、そっと視線を落とす。そして今度は決意を込めたような強い視線で再びノワールに向き直った。
「コイツを宜しく頼むわね!」
そう言って微笑んだ彼女の笑顔は消え去りそうな程に儚かった。
「……そんな事を言う為にわざわざ来たのかい?」
「そうよ! 明日はダンジョンの中。あたしが死ぬかもしれないし、あんたが死ぬかもしれない。後悔はしたくないもの。じゃあね。お茶、美味しかったわよ? ご馳走様」
カップを置いて、彼女は振り返る事なく去って行く。その後ろ姿は来た時とは違い、颯爽としていた。
「ご主人様」
「ん?」
デライラが去ったあと、今度はノワールがが真面目な顔で話しかけてきた。いや、この子はいつも真面目なんだけど。
「彼女は……デライラは死なせてはならない。いつしか、ご主人様の為になる。そんな気がしてなりません」
へえ……仮にも自分の仇だろうに、どうしてそんな事を言うんだろう?
「分かりません。ですが、彼女は何かを持っています」
何か?
ノワールもよく分かっていないみたいだけど……大精霊の彼女が何かを感じているのならば、そうなんだろうな。
「ノワールは、それでいいの?」
「……はい。直接手を下したのはあの弓使いですし、私の復讐など、ご主人様の益になる事に比べれば些細な事です」
いや、確かに僕はノワールを助けたけど、大精霊って、人間より遥かに格上っていうか、人間が従わせる事なんて出来ない存在じゃないの?
それがなんでこんなに懐いているというか、忠誠心の塊というか。
「人間のぬくもりとご主人様の優しさと愛情に触れて、私は変わったのです」
今度は頬を染めながらクネクネし始めた。うん、可愛いけどね。
「ノワールがそこまで言うなら、善処するよ」
幼馴染かぁ。まだ彼女を許せない自分と許したい自分がせめぎ合っている。だけど、当のノワールがそこまで言うならば。
どうせ奴らのパーティはコソコソと僕達の近くで隙を狙ってくるはずだし。デライラを守るには逆に都合がいいかもしれない。
「さあ、ご主人様はもうお休み下さい。ほら、ここに!」
「膝枕!?」
「さあ!」
「いや、周りの視線が痛いんですよノワールさん?」
いやホントに、周囲からは『爆発しやがれ』っていう圧が込められた視線が物理的に刺さりそうな勢いで飛んできてるんだ。
「さああ!」
「あ、ハイ」
何だかんだ言ってノワールの太ももは気持ち良かったので、僕はすぐに眠りに落ちたのは言うまでもない。
△▼△
「ちっ……ダンジョンを目の前にしてイチャつきやがって」
「まあ、そうイラつくんじゃねえよ。これが最後の膝枕なんだからよ」
焚火に枯れ枝をくべながら斧使いと双剣使いが小声で話している。その脇では、デライラと弓使いが休んでいた。
二人が寝息を立てている事を確認した斧使いが、パチパチと爆ぜる焚火を見ながら尚も話す。
「でもよ、残滓のヤツはともかく、あの女の方は腕が立つそうじゃねえか。コイツの言う通りに事が運ぶかね?」
そう言って毛布にくるまっている弓使いの方に目をやる。
「まあ、考えがあるんだろ。それに、いざとなれば俺達には人質もいるじゃねえか」
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