161 / 170
第四章
4-75
しおりを挟む
R18
抱き抱えられて、襖から褥を取り出して畳の上に放り投げる。
その場面をついこないだも見た雪はじたばたと男の腕から逃れようと手脚を動かしたが、非情にもびくともせずにその上に放り投げられた。
雪の体は勢いよく投げられたせいで顔から褥の上に突っ込んで痛みを感じて涙目になってしまう。痛みを感じていたら背後から圧し掛かれてしまった。
久賀の重みで雪は体を起こす事が出来ない。体重を掛けながら帯締めを解く男を雪は顔だけ振り返って睨みつけた。
「当分しないって言った!」
「俺は承諾してない」
久賀はそう言って少しだけ浮いた雪の腰を掴むと性急に襦袢ごと着物を捲し上げて下半身を剥き出しにした。脚を開けば秘部が見えてしまいそうで雪は脚を閉じたが男の力で開かされてしまった。
「……い、や! だめっ」
捲られた着物を元に戻そうと手を伸ばしたが、その手を久賀から掴まれてしまう。両手共々久賀は自分の着物の帯を解いて雪の手首を後ろ手で縛った。
久賀は褥に顔を押し付けている雪の小振りの尻の柔肉を、大きな掌で揉むと揉雪の躰は跳ねた。胸とは違う柔らかさを堪能するかのような掌の動きはやがて止まり、尻の割目に久賀は舌を這わせた。
「ひっ……!?」
悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが強く腰を掴まれてしまって動けない。褥に顔を押し付けた少女の泣き声が男の耳に入ったが、男はそれを無視した。
「やっ……だぁっ! こんなこと、するの、嫌いっ……!」
「黙れ」
久賀からそんな事を言われて、悲しくなって雪は余計涙が溢れてしまった。何度躰を重ねても、寝ず食べずで行為に及ばれもこの男から乱暴に扱われた事はなかった。帯で拘束なんてされた事がない。過去に襲われてしまった男達が思い出されて雪は声を押し殺して泣いた。『黙れ』と言われたからだ。下唇を噛み締めると、鉄の味が口の中に広がった。
男は四つん這いになっている雪の小さく裂けた縦の割目に舌を這わせた。あんなに何度も自分の雄を出し入れしたのにきつく締まっている蜜壺は男の舌で抉じ開けられていく。濡れていないそこは男の唾液で濡れる事はあってもいつものように蜜は溢れては来なかった。その蜜壺に舌を這わせながら指を一本挿れて奥まで埋めていく。蠢く膣(なか)はまるで男の指を吐き出すかのようにきつく奥を許してはくれなかった。それでも奥まで辿り着かせて指を増やす。濡れないそこは少女に痛みしかもたらせず、涙の量だけが増えるだけで。
やがて雪の尻を揉んでいた掌は陰部の中心にある突起を掴み、指先でクリクリと擦りつけて指の腹で押し潰した。
蜜壺を男の唾液だらけにして濡らしてから、久賀は顔を離した。
自分の体内から久賀の舌と指が抜かれて、ホッと息を吐くと雪の腰を久賀は強く掴んだ。直後下半身に激痛が走る。猛りを唾液でしか濡れていない膣内に無理矢理挿入したのだ。
「痛い」と叫びたくても、「黙れ」と言われてしまった雪は声を耐えて褥に顔を突っ伏したまま痛みに耐えた。雪にとって久賀の言葉は——絶対だった。
いくら自分が「四日に一回」と言っても「当分しない」と言っても、彼がそれを拒否を示し自分を抱く事があるのなら——きっと躰を開いていた。
でも、それが犬のような恰好をさせられて自由を奪われて濡れていない状態で挿れられるなんて、夢にも思っていなかった。いつだって、自分が泣いたらその通りにしてくれるのだから。
『嫌い』って言ったから、それをそのまま信じた?
『嫌い』なんて嘘。
でも、こういうのは『嫌い』。
私が嫌ばっかり言うから、我儘ばかり言うから、面倒臭くなった?
「言わなきゃ分からない」って言われているのに言わないから?
褥を涙で濡らして、痛みで呼吸が荒くなるのを声を押し殺して耐えていると膣(なか)に侵入した物が奥に辿り着く事はなく動きを止めた。
久賀の瞳は自分の下にいる雪の小さな背中を映し出していた。
褥に顔面を突っ伏して後ろ手に縛られた少女は、男自身が生み出した痛みで耐えるように小刻みに震えている。声も出さずにいる姿は痛々しく、または男の被虐心を扇ぐものでもあった。自分の手がこうして少女を支配していると思うと、このままこの腰を欲望のままに突き動かしたくなる。
しかし——これでは同じだ。
「あーーーーーーっ……くそっ」
久賀はそう吐き捨てて自分の髪をくしゃくしゃに掻き乱し、雪を拘束していた帯を解いた。
腕が急に楽になって、自分を支えていた男の楔が体内から抜けて、雪はそのまま褥にうつ伏せのまま倒れ込んだ。うつ伏せのまま身体を横にして寝転がって顔を自分の足元に向けると男が顔を両手で覆い隠して座っていた。
抱き抱えられて、襖から褥を取り出して畳の上に放り投げる。
その場面をついこないだも見た雪はじたばたと男の腕から逃れようと手脚を動かしたが、非情にもびくともせずにその上に放り投げられた。
雪の体は勢いよく投げられたせいで顔から褥の上に突っ込んで痛みを感じて涙目になってしまう。痛みを感じていたら背後から圧し掛かれてしまった。
久賀の重みで雪は体を起こす事が出来ない。体重を掛けながら帯締めを解く男を雪は顔だけ振り返って睨みつけた。
「当分しないって言った!」
「俺は承諾してない」
久賀はそう言って少しだけ浮いた雪の腰を掴むと性急に襦袢ごと着物を捲し上げて下半身を剥き出しにした。脚を開けば秘部が見えてしまいそうで雪は脚を閉じたが男の力で開かされてしまった。
「……い、や! だめっ」
捲られた着物を元に戻そうと手を伸ばしたが、その手を久賀から掴まれてしまう。両手共々久賀は自分の着物の帯を解いて雪の手首を後ろ手で縛った。
久賀は褥に顔を押し付けている雪の小振りの尻の柔肉を、大きな掌で揉むと揉雪の躰は跳ねた。胸とは違う柔らかさを堪能するかのような掌の動きはやがて止まり、尻の割目に久賀は舌を這わせた。
「ひっ……!?」
悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが強く腰を掴まれてしまって動けない。褥に顔を押し付けた少女の泣き声が男の耳に入ったが、男はそれを無視した。
「やっ……だぁっ! こんなこと、するの、嫌いっ……!」
「黙れ」
久賀からそんな事を言われて、悲しくなって雪は余計涙が溢れてしまった。何度躰を重ねても、寝ず食べずで行為に及ばれもこの男から乱暴に扱われた事はなかった。帯で拘束なんてされた事がない。過去に襲われてしまった男達が思い出されて雪は声を押し殺して泣いた。『黙れ』と言われたからだ。下唇を噛み締めると、鉄の味が口の中に広がった。
男は四つん這いになっている雪の小さく裂けた縦の割目に舌を這わせた。あんなに何度も自分の雄を出し入れしたのにきつく締まっている蜜壺は男の舌で抉じ開けられていく。濡れていないそこは男の唾液で濡れる事はあってもいつものように蜜は溢れては来なかった。その蜜壺に舌を這わせながら指を一本挿れて奥まで埋めていく。蠢く膣(なか)はまるで男の指を吐き出すかのようにきつく奥を許してはくれなかった。それでも奥まで辿り着かせて指を増やす。濡れないそこは少女に痛みしかもたらせず、涙の量だけが増えるだけで。
やがて雪の尻を揉んでいた掌は陰部の中心にある突起を掴み、指先でクリクリと擦りつけて指の腹で押し潰した。
蜜壺を男の唾液だらけにして濡らしてから、久賀は顔を離した。
自分の体内から久賀の舌と指が抜かれて、ホッと息を吐くと雪の腰を久賀は強く掴んだ。直後下半身に激痛が走る。猛りを唾液でしか濡れていない膣内に無理矢理挿入したのだ。
「痛い」と叫びたくても、「黙れ」と言われてしまった雪は声を耐えて褥に顔を突っ伏したまま痛みに耐えた。雪にとって久賀の言葉は——絶対だった。
いくら自分が「四日に一回」と言っても「当分しない」と言っても、彼がそれを拒否を示し自分を抱く事があるのなら——きっと躰を開いていた。
でも、それが犬のような恰好をさせられて自由を奪われて濡れていない状態で挿れられるなんて、夢にも思っていなかった。いつだって、自分が泣いたらその通りにしてくれるのだから。
『嫌い』って言ったから、それをそのまま信じた?
『嫌い』なんて嘘。
でも、こういうのは『嫌い』。
私が嫌ばっかり言うから、我儘ばかり言うから、面倒臭くなった?
「言わなきゃ分からない」って言われているのに言わないから?
褥を涙で濡らして、痛みで呼吸が荒くなるのを声を押し殺して耐えていると膣(なか)に侵入した物が奥に辿り着く事はなく動きを止めた。
久賀の瞳は自分の下にいる雪の小さな背中を映し出していた。
褥に顔面を突っ伏して後ろ手に縛られた少女は、男自身が生み出した痛みで耐えるように小刻みに震えている。声も出さずにいる姿は痛々しく、または男の被虐心を扇ぐものでもあった。自分の手がこうして少女を支配していると思うと、このままこの腰を欲望のままに突き動かしたくなる。
しかし——これでは同じだ。
「あーーーーーーっ……くそっ」
久賀はそう吐き捨てて自分の髪をくしゃくしゃに掻き乱し、雪を拘束していた帯を解いた。
腕が急に楽になって、自分を支えていた男の楔が体内から抜けて、雪はそのまま褥にうつ伏せのまま倒れ込んだ。うつ伏せのまま身体を横にして寝転がって顔を自分の足元に向けると男が顔を両手で覆い隠して座っていた。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
【R18完結】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
【R18】十六歳の誕生日、許嫁のハイスペお兄さんを私から解放します。
どん丸
恋愛
菖蒲(あやめ)にはイケメンで優しくて、将来を確約されている年上のかっこいい許嫁がいる。一方菖蒲は特別なことは何もないごく普通の高校生。許嫁に恋をしてしまった菖蒲は、許嫁の為に、十六歳の誕生日に彼を自分から解放することを決める。
婚約破棄ならぬ許嫁解消。
外面爽やか内面激重お兄さんのヤンデレっぷりを知らないヒロインが地雷原の上をタップダンスする話です。
※成人男性が未成年女性を無理矢理手込めにします。
R18はマーク付きのみ。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる