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第四章
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※ ※ ※
「どうして隣の部屋で寝てるの?」
部屋へ入ってきてすやすや眠る雪の寝顔を覗き込んで、久賀はぼそりと呟いた。
夕方に戻ってこい、と言われぶらぶらとしていてからの帰宅をしたが薫の言った通り、男が帰る頃には彼女の姿はなかった。
二人の部屋を覗くと寝室に雪が居らず青褪めはしたが隣を覗くと寝ていた姿を見て胸を撫で下ろした。
しかし、自分らの部屋で寝ていないのを不満に思ってしまいつい文句を言ってしまう。いつだって目の届く範囲にいて欲しい。
俺が部屋を移動すれば良いだけの話か、と男は納得して雪の寝顔を見続けた。
飯を作らねばならないが、雪の寝顔に魅入ってしまい動けずにいるとむにゃむにゃと雪の口元が動いて、ぴくっと瞼が動いた。覚醒が近いようだ。
ゆっくりと瞼を開く様を見て久賀は覗き込むのを止めると、雪の褥の横に腰を下ろした。
身を起こした雪は隣の気配に気付いて目を擦りながら顔を向けると「目は擦らないよ」と注意され手を下ろした。
擦ってしまったせいで睫毛が目に入り、また擦ろうとする雪を諫めて、「言わんこっちゃない」と苦笑しながら睫毛の入った左目を覗き込んだ。
「目を閉じて」
久賀なら言われた雪は素直に両目を閉じる。まるで口付を待ってるような仕草に見えて唇を奪いたくなるが、寸前のところで思い留まった。
「目を開けて」と久賀が言うのを素直に聞いて雪は目を開ける。「何度か繰り返して」と言われて瞬きを繰り返す。瞬きの度に男の顔が近付いてきて、口付をされると思ったが、予想に反して目の下を引っ張って睫毛を取ろうとする仕草に雪は思わずがっかりしてしまう。
そんな自分を悟られないように、じっとしていると睫毛が目の下から出たようで、男の人差し指に雪の長い睫毛があった。
生理的に潤んだ目をしばしばと瞬きすると、隣に座った男が顔の横に流れてしまった髪を、耳にかける。その指先が頬を掠め、耳筋に当たって心地よかった。
「部屋に戻って寝なかったの?」そう訊ねると
「薫が今日一日くらい距離置いたらって」と返ってきて久賀は眉間に皺を寄せた。
「俺と距離を置きたいの?」
声が普段より低くなってしまい、「しまった」と思ったが雪は気付かなかったようで、その表情は男の問いに困ったような表情を浮かべた。
「一度足腰を休めたいんです……このままだと本当に歩けなくなっちゃいます……」
「俺が運ぶって言ってるでしょ?」
「流石に厠までは」
「俺は気にしないから。むしろ拭いてあげるから」
「もぉ!」と真っ赤になって久賀の肩を軽く小突く。
「毎日はしないって聞きました! 私の足腰の為に四日に一回にします!」
「何で!?」久賀はすっとんきょんな声を上げて自分の肩を小突いた手首をとると、その手を握り締めて自分に引き寄せた。その顔は捨てられた犬のようだった。
「頭を冷やしてきて」と薫から言われ、愛用していた刀を預けている刀鍛冶に顔を見せに行き、その後うろうろと外を彷徨いながら、桜の木を眺めたり橋の下から川を覗いていた。途中亮に会い腕を掴まれて「自殺とか考えてないよね!?」と凄んでこられ思わず頭を叩いた。ほぼ雪の事を考えて橋の下を覗き込んでいたのだが、自分の今の行いを、薫の言う通りに冷静になって反省していただけである。
今日一日とは、思っていたが四日ともなると、また精神力を鍛えなおさなければならない。
手を握られて雪は頬を染めた。手を繋ぐ以上の事をしているのに。
「激しいんだもん……」
「ゆっくり動くから。ゆっくりなの好きでしょ? 四日に一回だなんて俺死んじゃう」
「死んじゃう? そんなに大袈裟……なんですか?」と雪は目を見開いた。しかし、毎日朝から晩までされてしまっては自分こそが死んでしまうかもしれない。
「毎日はしないんですよ、普通は四日に一度なんですって」
「普通って何? 俺と雪の普通は毎日でしょ? じゃあ何回もしないから。一回にするから。ね?」
「ね?」とぎゅっと手を握られて雪はいつものように頷くところだったが、寸前のところで思い止まった。これではいつもと、同じだ。
「俺の事好きなんでしょ?」
「うん……」
「好きなら良いでしょう?」
どういう理屈なんだろう……?
好き、だけど……久賀さんとの行為を嫌いなわけではないけれど、ここまで引かないとなると本当に躰だけが目当てのように思えてくる。
「やだ……まぐわう事しか考えてない……」
「そんな事ないよ!」
片方しか掴んでいなかった手を、雪の膝の上で両手とも握り締めた。
「俺はいつだって雪の事しか考えてないよ。そんなやる事ばかり考えているわけじゃない」
「なんで、私の事ばかり考えてるんですか?」
思わず訊ねてしまい、訊ねてから後悔した。
「だって」
「だって?」
「『可愛い』から」
「——もぉ! そればっかり!」
雪は男の手を払い除けた。
やっぱり、久賀さんは私の事を小動物としか思ってない!
「可愛い子に可愛いって言うのは間違いじゃないよ」
ぷんぷんと怒り出す雪に戸惑いながら正直に言えば言う程、雪は顔を真っ赤にして怒り出した。しかし、久賀を見るとニヤニヤしていて、それが余計腹ただしかった。
「なんで笑ってるんですか!?」
枕を投げられ、それを見事に受け取ると「可愛いから」と帰ってきて、「もぉ!」と男の肩を突き飛ばす。しかし嬉しそうにするだけだった。
俯いた雪をニコニコして見ていると、ぐすっと鼻がなったのが聞こえて男は俯いた雪の顔を覗き込んだ。自分の頬に冷たい水滴が落ちてくる。
「わ、私の身体しか興味ないんですね」
「違うよ、興味あるのは雪の全てだって」と久賀は雪の肩に触れて顔を上げさせた。ぽろぽろ泣き出した顔は酷く傷ついていて男は慌て出した。閨での泣き顔は大丈夫だがそれ以外で見せられると、どうも落ち着かない。泣かせてしまうのはどちらも自分であるのに。
「私の穴に挿れる事しか考えてない……」
「そんなことあるはず無いだろ!? 何でそんな事思うの?」
「毎日するのが当たり前って嘘ついたから」
「だって雪が可愛かったから」
「もぉ! それ言うの禁止です!」と雪は叫んだ。
「四日に一回じゃなくて、当分しない!」
そう言い放った雪はキュッと唇を結んで男を睨み付けた。仔猫の威嚇のように見えて迫力がないが、こうなると雪は頑固だ。雪とまぐわえないのは残念だが、雪の機嫌を損ねて嫌われるのが、それ以上に怖かった。
頬に触れて親指で拭き取ってあげたが、機嫌が良くならないようでその手を振り払うようにして顔を背けられてしまう。
「まぐあわないけど、口付はして良いでしょ?」
「——しない!」
「え!?」
「したら、それだけじゃ済まないもん!」
二日前の晩はそうだった。
情事の後に眠り被っていると、横になって寝ていた久賀から唇に軽くちゅっと啄むように何度もされ、そして、「ちゅう好き」と寝惚けながら囁いてしまった。半ば夢現だった為無意識に呟いたその後に、強引に深く唇を貪られ、情事に疲れ果てていた雪は
「眠たい」と口付の合間に本音を零した。すると久賀は
「ちゅうだけしたら、寝よう」
と言って唇を貪り、雪はされるがままに口付を受けていると、下半身の動きに気付いた時はもう遅かった。異物の侵入を受けて、そのまま喘がされ、夜明けまでそれが続いた。その最中もひたすら「可愛い」と、言われ続けた気がする。
「嘘ついてごめんね。でも、本当に目当てとかそういうんじゃないからね?」
「一緒のお布団もだめ」
「分かったよ、でも一緒の部屋は良い?」
口付も諦めて久賀は雪に嫌われたくない一心で申し訳なさそうに雪の頬を壊物に触るように摩った。
別に、嘘をついた事に怒っているんじゃない……ただそれを、口に出して言えなくて、雪はもどかしかった。
これからずっと久賀さんと一緒に過ごせて、たくさんお出掛けもできて、楽しくて嬉しい日々を過ごせると心が弾んでいた筈なのに——
今では鉛のように心が重くて雪はその気持ちをどうすれば良いか分からなかった。
「どうして隣の部屋で寝てるの?」
部屋へ入ってきてすやすや眠る雪の寝顔を覗き込んで、久賀はぼそりと呟いた。
夕方に戻ってこい、と言われぶらぶらとしていてからの帰宅をしたが薫の言った通り、男が帰る頃には彼女の姿はなかった。
二人の部屋を覗くと寝室に雪が居らず青褪めはしたが隣を覗くと寝ていた姿を見て胸を撫で下ろした。
しかし、自分らの部屋で寝ていないのを不満に思ってしまいつい文句を言ってしまう。いつだって目の届く範囲にいて欲しい。
俺が部屋を移動すれば良いだけの話か、と男は納得して雪の寝顔を見続けた。
飯を作らねばならないが、雪の寝顔に魅入ってしまい動けずにいるとむにゃむにゃと雪の口元が動いて、ぴくっと瞼が動いた。覚醒が近いようだ。
ゆっくりと瞼を開く様を見て久賀は覗き込むのを止めると、雪の褥の横に腰を下ろした。
身を起こした雪は隣の気配に気付いて目を擦りながら顔を向けると「目は擦らないよ」と注意され手を下ろした。
擦ってしまったせいで睫毛が目に入り、また擦ろうとする雪を諫めて、「言わんこっちゃない」と苦笑しながら睫毛の入った左目を覗き込んだ。
「目を閉じて」
久賀なら言われた雪は素直に両目を閉じる。まるで口付を待ってるような仕草に見えて唇を奪いたくなるが、寸前のところで思い留まった。
「目を開けて」と久賀が言うのを素直に聞いて雪は目を開ける。「何度か繰り返して」と言われて瞬きを繰り返す。瞬きの度に男の顔が近付いてきて、口付をされると思ったが、予想に反して目の下を引っ張って睫毛を取ろうとする仕草に雪は思わずがっかりしてしまう。
そんな自分を悟られないように、じっとしていると睫毛が目の下から出たようで、男の人差し指に雪の長い睫毛があった。
生理的に潤んだ目をしばしばと瞬きすると、隣に座った男が顔の横に流れてしまった髪を、耳にかける。その指先が頬を掠め、耳筋に当たって心地よかった。
「部屋に戻って寝なかったの?」そう訊ねると
「薫が今日一日くらい距離置いたらって」と返ってきて久賀は眉間に皺を寄せた。
「俺と距離を置きたいの?」
声が普段より低くなってしまい、「しまった」と思ったが雪は気付かなかったようで、その表情は男の問いに困ったような表情を浮かべた。
「一度足腰を休めたいんです……このままだと本当に歩けなくなっちゃいます……」
「俺が運ぶって言ってるでしょ?」
「流石に厠までは」
「俺は気にしないから。むしろ拭いてあげるから」
「もぉ!」と真っ赤になって久賀の肩を軽く小突く。
「毎日はしないって聞きました! 私の足腰の為に四日に一回にします!」
「何で!?」久賀はすっとんきょんな声を上げて自分の肩を小突いた手首をとると、その手を握り締めて自分に引き寄せた。その顔は捨てられた犬のようだった。
「頭を冷やしてきて」と薫から言われ、愛用していた刀を預けている刀鍛冶に顔を見せに行き、その後うろうろと外を彷徨いながら、桜の木を眺めたり橋の下から川を覗いていた。途中亮に会い腕を掴まれて「自殺とか考えてないよね!?」と凄んでこられ思わず頭を叩いた。ほぼ雪の事を考えて橋の下を覗き込んでいたのだが、自分の今の行いを、薫の言う通りに冷静になって反省していただけである。
今日一日とは、思っていたが四日ともなると、また精神力を鍛えなおさなければならない。
手を握られて雪は頬を染めた。手を繋ぐ以上の事をしているのに。
「激しいんだもん……」
「ゆっくり動くから。ゆっくりなの好きでしょ? 四日に一回だなんて俺死んじゃう」
「死んじゃう? そんなに大袈裟……なんですか?」と雪は目を見開いた。しかし、毎日朝から晩までされてしまっては自分こそが死んでしまうかもしれない。
「毎日はしないんですよ、普通は四日に一度なんですって」
「普通って何? 俺と雪の普通は毎日でしょ? じゃあ何回もしないから。一回にするから。ね?」
「ね?」とぎゅっと手を握られて雪はいつものように頷くところだったが、寸前のところで思い止まった。これではいつもと、同じだ。
「俺の事好きなんでしょ?」
「うん……」
「好きなら良いでしょう?」
どういう理屈なんだろう……?
好き、だけど……久賀さんとの行為を嫌いなわけではないけれど、ここまで引かないとなると本当に躰だけが目当てのように思えてくる。
「やだ……まぐわう事しか考えてない……」
「そんな事ないよ!」
片方しか掴んでいなかった手を、雪の膝の上で両手とも握り締めた。
「俺はいつだって雪の事しか考えてないよ。そんなやる事ばかり考えているわけじゃない」
「なんで、私の事ばかり考えてるんですか?」
思わず訊ねてしまい、訊ねてから後悔した。
「だって」
「だって?」
「『可愛い』から」
「——もぉ! そればっかり!」
雪は男の手を払い除けた。
やっぱり、久賀さんは私の事を小動物としか思ってない!
「可愛い子に可愛いって言うのは間違いじゃないよ」
ぷんぷんと怒り出す雪に戸惑いながら正直に言えば言う程、雪は顔を真っ赤にして怒り出した。しかし、久賀を見るとニヤニヤしていて、それが余計腹ただしかった。
「なんで笑ってるんですか!?」
枕を投げられ、それを見事に受け取ると「可愛いから」と帰ってきて、「もぉ!」と男の肩を突き飛ばす。しかし嬉しそうにするだけだった。
俯いた雪をニコニコして見ていると、ぐすっと鼻がなったのが聞こえて男は俯いた雪の顔を覗き込んだ。自分の頬に冷たい水滴が落ちてくる。
「わ、私の身体しか興味ないんですね」
「違うよ、興味あるのは雪の全てだって」と久賀は雪の肩に触れて顔を上げさせた。ぽろぽろ泣き出した顔は酷く傷ついていて男は慌て出した。閨での泣き顔は大丈夫だがそれ以外で見せられると、どうも落ち着かない。泣かせてしまうのはどちらも自分であるのに。
「私の穴に挿れる事しか考えてない……」
「そんなことあるはず無いだろ!? 何でそんな事思うの?」
「毎日するのが当たり前って嘘ついたから」
「だって雪が可愛かったから」
「もぉ! それ言うの禁止です!」と雪は叫んだ。
「四日に一回じゃなくて、当分しない!」
そう言い放った雪はキュッと唇を結んで男を睨み付けた。仔猫の威嚇のように見えて迫力がないが、こうなると雪は頑固だ。雪とまぐわえないのは残念だが、雪の機嫌を損ねて嫌われるのが、それ以上に怖かった。
頬に触れて親指で拭き取ってあげたが、機嫌が良くならないようでその手を振り払うようにして顔を背けられてしまう。
「まぐあわないけど、口付はして良いでしょ?」
「——しない!」
「え!?」
「したら、それだけじゃ済まないもん!」
二日前の晩はそうだった。
情事の後に眠り被っていると、横になって寝ていた久賀から唇に軽くちゅっと啄むように何度もされ、そして、「ちゅう好き」と寝惚けながら囁いてしまった。半ば夢現だった為無意識に呟いたその後に、強引に深く唇を貪られ、情事に疲れ果てていた雪は
「眠たい」と口付の合間に本音を零した。すると久賀は
「ちゅうだけしたら、寝よう」
と言って唇を貪り、雪はされるがままに口付を受けていると、下半身の動きに気付いた時はもう遅かった。異物の侵入を受けて、そのまま喘がされ、夜明けまでそれが続いた。その最中もひたすら「可愛い」と、言われ続けた気がする。
「嘘ついてごめんね。でも、本当に目当てとかそういうんじゃないからね?」
「一緒のお布団もだめ」
「分かったよ、でも一緒の部屋は良い?」
口付も諦めて久賀は雪に嫌われたくない一心で申し訳なさそうに雪の頬を壊物に触るように摩った。
別に、嘘をついた事に怒っているんじゃない……ただそれを、口に出して言えなくて、雪はもどかしかった。
これからずっと久賀さんと一緒に過ごせて、たくさんお出掛けもできて、楽しくて嬉しい日々を過ごせると心が弾んでいた筈なのに——
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