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番外編
温泉旅行 3
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「片付けの邪魔になるから、窓際にいようか。
あっちなら、勃ってるのも気付かれないと思うし」
先輩がそう言い出し、二人してみかんを持って窓際の応接セットに移動した。
窓ガラス越しに感じられる外の冷気が、先輩のいたずらのせいでほてった体に心地いい。
念のために下半身の状態が目立たないように浴衣を調節していると、廊下から「失礼します」と声をかけられた。
入って来たのはさっきの仲居さんで、僕たちに挨拶すると、てきぱきと机の上を片付け始めた。
そんな仲居さんに先輩が窓際に座ったままで話しかける。
「料理、すっごいおいしかったです」
「ありがとうございます。
建物は古いですけれど、料理と温泉は自慢なんですよ。
温泉の方は入られましたか?」
「はい、食事の前に。
お風呂もよかったです。
今はお腹いっぱいだから無理だけど、もう少ししたらまた入りに行こうかな」
「ええ、是非。
明日早起きして、朝風呂に行かれるのもいいですよ」
僕はみかんを剥いて食べながら、先輩と仲居さんの雑談を聞いていた。
先輩が他の人と話しているのを見る機会は、サークルや同人イベントでのことが多くて、こんなふうにオタ関係ではない普通の人と話すのを見ることは実はあまりないので、新鮮な感じがする。
こうやって見てると好青年って感じなのに、中身は残念なオタクなんだよね。
それどころか、旅行先で恋人と一緒にノーパンになってしまう変態でもある。
それでも僕は、先輩のそういうオタクな部分や変態な部分も含めた先輩のすべてが好きなので、そんな先輩のことを本気で残念だと思ったりはしないのだけれど。
机の上を片付けて布団を敷くと、仲居さんは「ごゆっくり」と言って出て行った。
男二人ということもあって、さすがに二枚の布団がくっついているということはなく、適度に隙間があいている。
仲居さんが出て行くとすぐ、先輩は僕の手を引っ張って立たせ、布団の上に転がした。
「い、いきなりですか?」
「ん? 最初は布団じゃない方が良かったか?
せっかくの浴衣だし、夏祭りに神社の森でって感じで立ちバックか駅弁でもいいんだけど、あれ体力使うから回数出来なくなるからなぁ」
「え、ええっと……」
そう言う問題ではないのだけど……。
そして「回数出来なくなる」って、先輩、一体何回するつもりなんだろう……。
「……布団でいいです……」
ツッコミどころは満載だったが、下手にツッコむと立ちバックや駅弁に変更になりそうな悪寒がしたので、僕は妥協することにした。
先輩は「そうか? じゃあ布団で」と言うと自分のカバンの中からいそいそとローションとゴムを取り出し、それからタオル掛けからさっき干したバスタオルを取ってきた。
「ぎゃっ!」
戻ってきた先輩にいきなり着物の裾を左右にめくられ、僕は色気のない叫び声を上げ、慌てて浴衣の股間部分をを押さえる。
先輩はそんな僕にはかまわずに僕の両足を持ち上げると、足と浴衣の間にバスタオルを敷いた。
「え……?
まさか、浴衣着たままでやるんですか?」
「おう、もちろん。
バスタオル敷いたら汚れないし、いいだろ?」
僕の疑問に、先輩は当然といったふうで答える。
確かに、お尻の下にバスタオルを敷けば、ナニをしても浴衣は汚れないだろう。
汚して洗って湿ったままの浴衣を旅館に残していくのはちょっとと思うけれど、洗ったバスタオルだったら、まあ大丈夫かなとは思う。
だけど。
「いや、やっぱりだめですって。
着たままだと、浴衣しわしわになっちゃいますよ」
「しわぐらいは大丈夫だって。
男子大学生の寝相なら、起きたら浴衣がしわしわになってるのなんて普通だし」
「えー……」
相変わらず、先輩の理論は強引である。
「ほらほら、いいから腰上げろって」
強引な先輩にうながされ、結局僕はしぶしぶお尻の下にタオルを敷いてもらった。
釈然としない僕は、若干ぶすっとした顔になっていたのだが、先輩はそんな僕を満足そうに見下ろした。
「……うん、エロい」
一人で勝手に納得しているようなそんな先輩の言葉に、僕は真っ赤になる。
「なに言ってるんで…んんっ……」
照れ隠しの僕の言葉は、先輩のキスで途切れた。
そのまま深く口づけられ、浴衣の襟元から入って来た手に乳首をつままれ、ちょっと落ち着きかけていた僕のモノはまた反応し始めてくる。
「おっと、汚すとまずいな」
僕の状態に気付いたのだろう。
先輩はそう言うと、いったん体を話して、僕の浴衣を上から下まで左右にがばっと割り開いた。
「危なかったな」
「う……」
ノーパンの上に前が全開になっているので、僕の状態はひと目見れば丸わかりである。
先輩はそんな僕を見ながらにやにやと笑っていて、僕はまた顔を赤くする。
「……あ、帯」
浴衣は全開になっていたが帯はそのままだったので、帯をほどこうと背中の結び目を前に回していると、「いや待て」と先輩に止められた。
「帯はそのままで」
「あー……はい」
きっぱりと言い切った先輩に、僕は反論する言葉を持たなかった。
あいかわらず、先輩のこだわりは謎である。
僕にはまったく理解できなかったが、浴衣の前は全開で帯はそのままという僕の姿は、先輩の萌えを直撃したらしい。
明らかに欲情した様子の先輩に襲いかかられた僕は、感じるところをあちこち触られ舐められ、中もたっぷりとローションを入れてほぐされて、あっという間に先輩を受け入れられる状態になった。
「……よし、入れるぞ」
「はい」
先輩にとろけさせられて、早く先輩が欲しくてたまらくなっていた僕は、先輩の言葉にすぐさまうなずいた。
先輩もうなずきかえすと、自分が着ている浴衣の裾をがばっと豪快に左右に割り開き、裾を帯の後ろ側に挟み込む。
「……っ!」
先輩の立ち姿に、僕は思わず息を飲む。
浴衣の上半身は普通のままで、下半身は大胆に割り広げられた裾から水泳で鍛えられたしなやかな脚と股間の立派なモノが惜しげもなくさらされていて、そのアンバランスな卑猥さに、自分の胸が苦しいくらいにドキドキしているのがわかる。
今更ではあるが、先輩が浴衣でノーパンにこだわった理由が僕にもわかった気がする。
先輩は手早くゴムをつけると、僕の中に押し入ってきた。
「あ……、あぁ……」
ごく当たり前の正常位で繋がっているだけなのに、何だかいつも以上に感じてしまう。
気のせいか僕の中の先輩のモノもいつもより大きい気がする。
「……やばいな、浴衣エッチ」
僕の中に自分を全部埋めきった先輩がぼそっとつぶやき、僕も黙ってうなずく。
本当に、浴衣エッチはやばい。
「……よし」
一言そう言うと、先輩は僕の中で動き出した。
そうして僕たちは、ノーパン浴衣エッチに溺れていったのだった。
――――――――――
結局、浴衣を着たままでさらにもう一回、そしてほとんど脱げかかっていた浴衣を脱いでさらに一回したところで、僕が音を上げた。
疲れ切って半分寝かかっている僕を、先輩がタオルで綺麗にして、しわしわの浴衣をきせてくれて、僕たちは使ってなかった方の布団に潜り込んだ。
先輩の胸に抱き込まれ、疲れていた僕はあっという間に寝入ってしまった。
翌朝は先輩がかけておいてくれたスマホのアラームで目が覚めた。
授業に間に合うように早めの電車に乗らなければならなかったので、僕たちは大急ぎで荷物と部屋を片付け、大広間で朝食を食べて精算を済ませ、ホテルを出た。
予定していた電車に無事乗ることができて、僕らはようやくほっと一息ついた。
「結局、一回しか温泉入れませんでしたね」
「なに? お前もっと温泉入りたかったの?」
「あー……いえ。
入る暇なかったし、別にいいんですけど」
ちょっともったいなかった気もするけれど、温泉に入る暇もないぐらいにやりまくった非日常でのエッチも大変よかったので、あれはあれでよかったんだと思う。
「ま、また機会があったら二人で旅行行こうぜ。
泊まりがけで地方の同人イベント行ってもいいしな」
「そうですね」
別に今回だけというわけじゃなくて、これからもまた二人で旅行に行く機会はあるだろう。
だって、僕と先輩はもう、恋人同士なのだから。
なんとなく満たされた気分になると、なんだか急に眠たくなってきた。
隣を見ると、さすがに先輩も疲れたらしくぼーっとした顔をしている。
「……寝るか。
バイブでアラームかけとくわ」
「はい」
そうして結局僕たちは、行きとは打って変わって、帰りの電車ではうとうとと居眠りして過ごしたのだった。
あっちなら、勃ってるのも気付かれないと思うし」
先輩がそう言い出し、二人してみかんを持って窓際の応接セットに移動した。
窓ガラス越しに感じられる外の冷気が、先輩のいたずらのせいでほてった体に心地いい。
念のために下半身の状態が目立たないように浴衣を調節していると、廊下から「失礼します」と声をかけられた。
入って来たのはさっきの仲居さんで、僕たちに挨拶すると、てきぱきと机の上を片付け始めた。
そんな仲居さんに先輩が窓際に座ったままで話しかける。
「料理、すっごいおいしかったです」
「ありがとうございます。
建物は古いですけれど、料理と温泉は自慢なんですよ。
温泉の方は入られましたか?」
「はい、食事の前に。
お風呂もよかったです。
今はお腹いっぱいだから無理だけど、もう少ししたらまた入りに行こうかな」
「ええ、是非。
明日早起きして、朝風呂に行かれるのもいいですよ」
僕はみかんを剥いて食べながら、先輩と仲居さんの雑談を聞いていた。
先輩が他の人と話しているのを見る機会は、サークルや同人イベントでのことが多くて、こんなふうにオタ関係ではない普通の人と話すのを見ることは実はあまりないので、新鮮な感じがする。
こうやって見てると好青年って感じなのに、中身は残念なオタクなんだよね。
それどころか、旅行先で恋人と一緒にノーパンになってしまう変態でもある。
それでも僕は、先輩のそういうオタクな部分や変態な部分も含めた先輩のすべてが好きなので、そんな先輩のことを本気で残念だと思ったりはしないのだけれど。
机の上を片付けて布団を敷くと、仲居さんは「ごゆっくり」と言って出て行った。
男二人ということもあって、さすがに二枚の布団がくっついているということはなく、適度に隙間があいている。
仲居さんが出て行くとすぐ、先輩は僕の手を引っ張って立たせ、布団の上に転がした。
「い、いきなりですか?」
「ん? 最初は布団じゃない方が良かったか?
せっかくの浴衣だし、夏祭りに神社の森でって感じで立ちバックか駅弁でもいいんだけど、あれ体力使うから回数出来なくなるからなぁ」
「え、ええっと……」
そう言う問題ではないのだけど……。
そして「回数出来なくなる」って、先輩、一体何回するつもりなんだろう……。
「……布団でいいです……」
ツッコミどころは満載だったが、下手にツッコむと立ちバックや駅弁に変更になりそうな悪寒がしたので、僕は妥協することにした。
先輩は「そうか? じゃあ布団で」と言うと自分のカバンの中からいそいそとローションとゴムを取り出し、それからタオル掛けからさっき干したバスタオルを取ってきた。
「ぎゃっ!」
戻ってきた先輩にいきなり着物の裾を左右にめくられ、僕は色気のない叫び声を上げ、慌てて浴衣の股間部分をを押さえる。
先輩はそんな僕にはかまわずに僕の両足を持ち上げると、足と浴衣の間にバスタオルを敷いた。
「え……?
まさか、浴衣着たままでやるんですか?」
「おう、もちろん。
バスタオル敷いたら汚れないし、いいだろ?」
僕の疑問に、先輩は当然といったふうで答える。
確かに、お尻の下にバスタオルを敷けば、ナニをしても浴衣は汚れないだろう。
汚して洗って湿ったままの浴衣を旅館に残していくのはちょっとと思うけれど、洗ったバスタオルだったら、まあ大丈夫かなとは思う。
だけど。
「いや、やっぱりだめですって。
着たままだと、浴衣しわしわになっちゃいますよ」
「しわぐらいは大丈夫だって。
男子大学生の寝相なら、起きたら浴衣がしわしわになってるのなんて普通だし」
「えー……」
相変わらず、先輩の理論は強引である。
「ほらほら、いいから腰上げろって」
強引な先輩にうながされ、結局僕はしぶしぶお尻の下にタオルを敷いてもらった。
釈然としない僕は、若干ぶすっとした顔になっていたのだが、先輩はそんな僕を満足そうに見下ろした。
「……うん、エロい」
一人で勝手に納得しているようなそんな先輩の言葉に、僕は真っ赤になる。
「なに言ってるんで…んんっ……」
照れ隠しの僕の言葉は、先輩のキスで途切れた。
そのまま深く口づけられ、浴衣の襟元から入って来た手に乳首をつままれ、ちょっと落ち着きかけていた僕のモノはまた反応し始めてくる。
「おっと、汚すとまずいな」
僕の状態に気付いたのだろう。
先輩はそう言うと、いったん体を話して、僕の浴衣を上から下まで左右にがばっと割り開いた。
「危なかったな」
「う……」
ノーパンの上に前が全開になっているので、僕の状態はひと目見れば丸わかりである。
先輩はそんな僕を見ながらにやにやと笑っていて、僕はまた顔を赤くする。
「……あ、帯」
浴衣は全開になっていたが帯はそのままだったので、帯をほどこうと背中の結び目を前に回していると、「いや待て」と先輩に止められた。
「帯はそのままで」
「あー……はい」
きっぱりと言い切った先輩に、僕は反論する言葉を持たなかった。
あいかわらず、先輩のこだわりは謎である。
僕にはまったく理解できなかったが、浴衣の前は全開で帯はそのままという僕の姿は、先輩の萌えを直撃したらしい。
明らかに欲情した様子の先輩に襲いかかられた僕は、感じるところをあちこち触られ舐められ、中もたっぷりとローションを入れてほぐされて、あっという間に先輩を受け入れられる状態になった。
「……よし、入れるぞ」
「はい」
先輩にとろけさせられて、早く先輩が欲しくてたまらくなっていた僕は、先輩の言葉にすぐさまうなずいた。
先輩もうなずきかえすと、自分が着ている浴衣の裾をがばっと豪快に左右に割り開き、裾を帯の後ろ側に挟み込む。
「……っ!」
先輩の立ち姿に、僕は思わず息を飲む。
浴衣の上半身は普通のままで、下半身は大胆に割り広げられた裾から水泳で鍛えられたしなやかな脚と股間の立派なモノが惜しげもなくさらされていて、そのアンバランスな卑猥さに、自分の胸が苦しいくらいにドキドキしているのがわかる。
今更ではあるが、先輩が浴衣でノーパンにこだわった理由が僕にもわかった気がする。
先輩は手早くゴムをつけると、僕の中に押し入ってきた。
「あ……、あぁ……」
ごく当たり前の正常位で繋がっているだけなのに、何だかいつも以上に感じてしまう。
気のせいか僕の中の先輩のモノもいつもより大きい気がする。
「……やばいな、浴衣エッチ」
僕の中に自分を全部埋めきった先輩がぼそっとつぶやき、僕も黙ってうなずく。
本当に、浴衣エッチはやばい。
「……よし」
一言そう言うと、先輩は僕の中で動き出した。
そうして僕たちは、ノーパン浴衣エッチに溺れていったのだった。
――――――――――
結局、浴衣を着たままでさらにもう一回、そしてほとんど脱げかかっていた浴衣を脱いでさらに一回したところで、僕が音を上げた。
疲れ切って半分寝かかっている僕を、先輩がタオルで綺麗にして、しわしわの浴衣をきせてくれて、僕たちは使ってなかった方の布団に潜り込んだ。
先輩の胸に抱き込まれ、疲れていた僕はあっという間に寝入ってしまった。
翌朝は先輩がかけておいてくれたスマホのアラームで目が覚めた。
授業に間に合うように早めの電車に乗らなければならなかったので、僕たちは大急ぎで荷物と部屋を片付け、大広間で朝食を食べて精算を済ませ、ホテルを出た。
予定していた電車に無事乗ることができて、僕らはようやくほっと一息ついた。
「結局、一回しか温泉入れませんでしたね」
「なに? お前もっと温泉入りたかったの?」
「あー……いえ。
入る暇なかったし、別にいいんですけど」
ちょっともったいなかった気もするけれど、温泉に入る暇もないぐらいにやりまくった非日常でのエッチも大変よかったので、あれはあれでよかったんだと思う。
「ま、また機会があったら二人で旅行行こうぜ。
泊まりがけで地方の同人イベント行ってもいいしな」
「そうですね」
別に今回だけというわけじゃなくて、これからもまた二人で旅行に行く機会はあるだろう。
だって、僕と先輩はもう、恋人同士なのだから。
なんとなく満たされた気分になると、なんだか急に眠たくなってきた。
隣を見ると、さすがに先輩も疲れたらしくぼーっとした顔をしている。
「……寝るか。
バイブでアラームかけとくわ」
「はい」
そうして結局僕たちは、行きとは打って変わって、帰りの電車ではうとうとと居眠りして過ごしたのだった。
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