俺とタロと小さな家

鳴神楓

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第2章 成犬編

◇ここまでのおさらい(タロの秘密と脇役紹介)

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◇タロの秘密

・犬耳犬尻尾つきの、見た目10才くらいの人間の男の子に変身出来る。
・人間に変身するための『力』の詳細については内緒。ご主人様にも内緒にすると、この力をくれた方と約束している(学の推測では、力をくれたのは庭の稲荷神社の神様)
・力はがんばれば強くなる(がんばる方法も内緒)
・人間に変身すると、人間が普通に出来ることはだいたい出来る。
・最初は4、5日に一回、1時間弱しか変身できなかったが、力が強くなるうちに変身出来る回数も時間も増えた。
・人間の姿では家の敷地から出ることが出来ない。力が強くなれば出られるようだが、そのためにはすごくがんばらなければいけないらしい。
・靴下は右が黒、左が白でないと、足がむずむずして落ち着かない(犬の時も右後ろ足が黒いため?)
・人間になっても、犬の時のお乳の名残りらしい副乳がお腹にぷつぷつ並んでいる。
・ご主人様が他の女の人にかっこいいと言われると、なんだかもやもやする。


◇脇役紹介

元橋……学が美大生の時から世話になっている画商。預金を盗まれた学に金を前貸しし、引っ越しを勧めた。

荒井……学が挿絵の副業をしている萌え系エロ小説の編集者。学の高校の美術部の先輩。

佐々木……借家の大家さん。商店街の端にある稲荷神社の宮司をしている。借家の庭にある小さな稲荷神社に、月2回祭りをしにくる。つり目なのに優しい顔のおじいさん。

ひかり……学の元彼(受け)。同棲していた学の銀行預金を盗んで姿を消した。自称劇団員。
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