大宮さん

なー

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心臓の音

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N side

あー、最近忙しすぎ。

全然寝る時間ないじゃん。

今日やばそうだな…


今日は久々の5人での仕事だ。

体が重いしちゃんと喋れるかな。

みんなには心配かけたくないし頑張ろ。


~楽屋~

俺が入ると翔さんが新聞を読んでいた。

「おはよーございます」

「ニノ、おはよ」

俺はそのままソファに座って

いつも通りゲームを取り出した。

「ニノ、ちゃんと寝てる?」

びっくりした、翔さんはやっぱり

よく気づくなー。

「寝てますよー。あ、でも昨日は
ゲームしすぎちゃって(笑)」

ちゃんと笑えたかな?

「ふーん、そっか。」

よかった、バレてない。


しばらくすると相葉さんと潤くんが

一緒に入ってきた。

「おっはよー!!」

「おはよー」

相葉さんはいつも通りうるさいなぁ。

「おはよーございます。」

「おー、おはよー」

俺が言うと翔さんが続いてあいさつする。

相葉さんは俺の横にきて

一緒にゲームをしだした。

「ニノ、ここわかんないんだけど
どーやってするの?」

「あー、そこはこーやってこーやるんです」

「あ!そっか!ありがとう!!」

相葉さんはいつでも元気だな。

あれ?そーいや大野さんは?

珍しく遅いなぁ。

数分後

「おはよー」

「どうしたの?リーダー遅いじゃん」

潤くんがそういうと大野さんは

「寝坊しちった。笑」

そう言って何故か俺の方を見てる。

すると相葉さんと俺の間に座ってきた。

「なんで狭いとこくるんですか」

「だってニノの隣がいいんだもん」

「相葉さんが座ってたでしょ」

「まぁいいじゃん」

こんな会話をしていると、翔さんが

「俺ジュース買ってくるわ。」

「あ、じゃあ俺も行くー♪」

と言って相葉さんも付いていく。

すると潤くんが

「俺トイレー」

そう言って出ていってしまった。

大野さんとふたりだ。

ゲームに集中できないし

なんか眠くなってきたし。

頭が重くなってきたし。

やばいかな…

すると大野さんが

「ニノ最近忙しいよね。ちゃんと寝れてないでしょ?」

え…?なんでこの人はいつもそうなんだ。

ボーッとしてるようでみんなの異変に気づく。

「少しは寝てますよー」

笑いながらそういうと大野さんは真剣な顔で

「無理しすぎ」

ちょっと怒ったような声で言った。

「まだ頑張れますよ」

そう言い返すと

「無理って顔してるぞ。
  本番までまだ時間あるんだしさ
 ちょっとでも寝たら?てか、寝ろ」

大野さん本当に怒ってるのかな…?

「いや、迷惑かけちゃいますしダメですよ」

「迷惑?誰に?」

「スタッフさんとかメンバーに」

「スタッフさんはともかく
メンバーには迷惑かけてもいいんじゃね?」

大野さんはたまにもっともなことを言ってくる。

ちょっと、心に刺さるんだよな……

「いや、普通かけたくないでしょ」

俺はめんどくさくなって

適当に答えた。

「無理すんなって言ってんだよ
迷惑かけるとかかけないとか関係ねーよ
お前がもし倒れたりしたら
もともこーもねーだろ。」

大野さんがちょっと大きな声で怒鳴った。

びっくりした。普段怒らない大野さんが

いきなり怒るんだもの。

「わかりましたよ、寝りゃいーんでしょー。」

そう言うと大野さんがいきなり

腕を広げて来い、なんて言ってる。

何言ってんだこの人(笑)

そう思いながら

「なんですかそれ」

「いや、ちょっとでも疲れを
癒せればいいなーって思って。
遠慮せず、来い!」

真顔でそんなこと言うから

俺は笑ってしまった。

「っふ。変な人(笑)
じゃ、お言葉に甘えて。」

俺は大野さんの腕の中に飛び込んだ。

あ、なんか落ち着く。

大野さんの心臓の音がだんだん

大きくなっていく。

この音、なんか落ち着くなぁ。

俺はいつの間にか大野さんの

腕の中で眠りについていた。



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