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暗黒企業の狙い

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「どうりで俺も職場体験先がおかしいと思ったんだよ。会社の社長はまともかと思えばヤクザにとりたてされていたし。半グレを捕まえようとした会社の人はあっさり死んだし」
「ふん。職場についてからすぐに襲われないだけまだましだと思うが」

 キーラは俺に言うとペロちゃんが珍しく

「そうだそうだー!ショウちゃん贅沢言っちゃダメだよ!私達なんてついた瞬間だよ!」

 ペロちゃんとキーラが俺に意見している間にモルクが

「ショウ。また3年生がきましたわ」

 3年生?なんで3年生だと。

「やぁ。マスラギ君」
「バサラ先輩。あなたも呼ばれたんですね」
「ショウ。僕もいるよ。大親友のね」

 バサラの隣からギュウがひょいと現れた。

「お、ギュウも呼ばれたのか」
「うん。呼ばれたよ。あと僕のチームも呼ばれたから一緒にきたんだけど」

 ギュウが言うとギュウの後ろではジーノルドが何故かいつもとは違う雰囲気で立っていた。まるで誰かに対し怒り狂っているようだ。

「実はバサラ先輩のとこにいたアザー?だったかな。あの人も呼ばれたんだけどアザー先輩はこの前の襲撃の傷がまだ癒えてないから学園に残ってるんだけど。ジーノルドはアザー先輩を傷つけたやつを許さないと言って最近ずーっとあんなんなんだよ」

 アザー先輩はまだ傷が癒えていないのか。ジーノルドは確かアザー先輩の彼氏、なんだよなぁ。なら怒るのも当然かぁ。しかしジーノルドも人のために怒るとは成長したもんだな。興味はないが。

「僕はとりあえずジーノルドが危なくならないよう今回はチームで行動するよ。一応アデンも来てるからね。あいつはさっき上半身の服を脱いで刑務所の方に走っていったよ」

 それは逆に逮捕されに行っているのではないか?相変わらずギュウも苦労しているな。
 ギュウは俺にそれだけ言うとジーノルドの近くにまで戻っていく。

「バサラ先輩は1人で参加ですか?」
「ああ。さっきナロタ君が言ったとおりアザーは今休んでいるからな。俺だけ参加だよ。それに今回の作戦、やつがきているかもしれないからな」
「バサラ先輩は今回何をするか知っているんですか?」

 俺はバサラ先輩に聞くとバサラ先輩は

「知らないのかマスラギ君。今回の作戦は暗黒企業からの防衛だよ。アクロバート大監獄のね」

 暗黒企業か。最近よく聞くよなほんとに。

「奴らの狙いはどうやら大監獄の死刑囚らしい。死刑囚がもしも暗黒企業の手先になればそれはかなりひどい状況になる。だからこそ今回の作戦はだいきぼなんだ」
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