最弱ランクの異能使い〜Dランク異能でも最強な件〜

ショウ観察

　俺たちは先生に言われたとおりに1年生の訓練所に向かうと既に他のクラスの1年生も1年生訓練所に集まっていた。俺は先生からは指示は出されてはいないがおそらくチームで何かをするだろうと予想し、マルとモルクを探す。マルとモルクは意外と早く見つかったが、変な奴に絡まれていた。

「おー。美しいよ子猫ちゃん。この前に会ったときは虫といたせいで汚れていて少し美しさにかけている感じがしたが今の君たち子猫達は輝いて見えるよ」

　そう。アデンがマルとモルクを見ながらくどいて？いた。マルとモルクはゴミを見るかのように

「ねぇマル。なんでこの学園にはまともな男がいないのかしら。おかしいと思いません？」
「全くの同意。自分の行為を恥ずかしいと認識していない」

　辛辣に言うなぁ。2人とも。まぁ気持ちは分からんでもないが。俺は女じゃないし分からんか。だがアデンはうざいだろうなぁ。

「まともな男がいない？ふ。それは後ろにいるアデンの部下たちに対してかな？」
「は？だれがてめんの部下になったってんだ？クソナルシスト」
「ふ。そうひがむな。そんな貧相なモヒカンでアデンに絡むなよ。見苦しいぜ」

　キメ顔でアデンはジーノルドに言うとジーノルドの頭から音は聞こえないがキレるような感じの音はした。聞こえないんだけどね！ちなみに俺は会話が聞こえてあえて見つからないような立ち位置で4人の会話を見ている。安全地帯というやつさ！

「あのさ。ショウ。関わりたくないのはチームメイトの僕からしてもわかるけどせめてあの子たち2人を助けてあげなよ。ショウのチームメイトでしょ」

　うわっ！びっくりした。後ろから急にギュウが話しかけてきたから安全地帯から見ていたのバレたじゃないか！モルクは俺に向かって異能の石を飛ばしてくる。

「ショウのぉぉぉぉアホぉぉぉぉ！」
「すいませんでしたぁぁぁ！」

　すごい勢いで投げてきたから思いっきり顔面に受けたんだけど！めっちゃ痛いんだけど！ギュウは「自業自得だよ」としか言わないし。まぁ確かに俺が悪いのはわかるんだけど。確かに面白がってるのはすこしあったし。アデンのバカさにね？

「ショウ。来てるなら早く助けなさいですわ」
「同意。服爆発させてもいい？」

　モルクとマルは俺を睨みつけていうもんだから頭を下げてさ

「ふいまへんでひた。ふぎからはきをふけまふ」

　あ、やばい。今さっきの石の痛みでうまく謝れなかった。案の定2人を見るとさっきアデンを見ていたような目で見られた。
　つ、つらみ。ぴえん！