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ごほうし 2

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 モルクにご飯を頼むと皿いっぱいのもやしが俺とマルの前に現れた。
 も、もやし?ていうかどこから?

「どうでございますか?このもやしの山。私なりのおもてなしですわ!」

 さ、皿いっぱいのもやし。こ、これがモルクのおもてなし、か。・・・驚きを隠せないよこれは。

「こ、これだけか?モルク」
「これだけですわご主人様!どうです!もやし!嬉しいですわよね!」

 キラキラした目で俺を見るモルク。モルクは多分もやしが大好物なんだろうな。こんだけ胸張って言うってことは。それにモルクなりに尽くしてくれているんだから食べるか。

「ああ。嬉しいよ。それじゃいただきます」
「いただきます」

 俺とマルは出されたもやしの山を食べる。

「それじゃ次はどう致しますか?お風呂になさいますか?」
「ああ。じゃ風呂に入るかな」

 俺は着替えを持って風呂に向かい、風呂に入ると風呂のドア越しにモルクが

「お湯加減はどうでしょうか?」
「ああ。いい感じだよー」
「そうでございますか。そ、それでは」

 ん?それではなんだ?
 俺がモルクに聞くまえに風呂のドアが開いて俺は驚く。

「ち、ちょっと待て!お、おま!」
「お、お背中をお流しししししますから、せ、背中むけろですわ!」

 恥ずかしがっているのか顔を赤らめながらいう。ちなみに俺はタオルを1枚下の方に巻いてる。モルクは水着を着ていた。学園指定のスクール水着というやつだ。

「恥ずかしいならそこまで無理しなくていい!」
「だ、だめですわ!ち、ちゃんとやり遂げますわ!だからとりあえず背中を向けてくださいまし!背中を流したらあがりますから!」

 俺はとりあえず風呂からあがって背中を向けてモルクに流してもらう。背中を洗ってもらっている間俺とモルクの間に沈黙がはしり。
 仕方ないだろ!こんなシチュエーション生まれて初めてだよ!なんだよ昨日会ったばかりの子に背中流してもらえるとか!パターンはやすぎだろ!
 俺が心の中で思っているとモルクが

「ショウ。あなた意外と普通な体型していますのに背中とかかたいんですわね」
「そ、そうか?他の男の背中の硬さとか比べたことはないから分からんな。モルクは誰かの背中を洗ったことがあるのか?」
「幼少期に父の背中を流したことがありますわ。父の背中はここまで硬くはありませんでしたわ。こう、なんといいますか洗いやすいような背中でしたわ。背中洗うの終わりましたから私は上がりますわ。上がったら布団の準備が出来ていますのでどうぞ横になってくださいね」

 モルクは自分のことを少し喋った後に風呂から出て俺は風呂の着替えの場所からモルクの姿、シルエットが見えなくなったのを確認すると背中を洗って自分の体を洗って風呂からあがった。
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