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悪魔降臨

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「避けたのか?人間風情が僕の攻撃を。全く愚かなことだ。さっきので死んでいればよかったのに」

 オーガスだったやつは俺に急接近し、俺は土魔法で岩の壁を正面にはる。

「邪魔だな」

 オーガスだったやつは俺の岩壁を指一本で破壊する。ば、ばかな!ありえん!

「この程度の魔法、魔物の上位種であり、神でもあるこの悪魔アバレスト様に通じると思うな人間」

 アバレストと名乗った悪魔は俺の腹部を爪2本で貫く。

「ぐっふ!」
「貴様程度僕の指2本で充分。とどめだ」

 アバレストが俺にとどめを刺そうとした時チドラは俺に体当たりし俺を軽くつきとばす。おかげで俺はアバレストの攻撃を避けることができた。

「主人。ここはひけ。アルフレ達を幻の大地に移住させシソンタウンから出て帝国に向かえ。我が時間をかせぐ」
「ば、ばかいうな。チドラだけを残して」

 俺がチドラに言うと後方から赤い鬼、シュラが飛び込んできてアバレストに斬りかかる。

「主人!俺も残るから俺たち2人を残して先に行け!」
「ばかやろう!お前は尚更だろう!お前は里を襲ったやつを殺すんだろ!」
「俺はもうとう死ぬ気はない!けど主人は相当な深手。それに師匠とマムラも俺を戻すのでかなり体力を消耗している。だから俺とチドラは時間を稼ぐから主人達は早くにげろ!」
「だが。あれの相手は悪すぎ、ぐ!」

 くそ。刺された腹部から血が大量に出てきやがる。これは、確かにやべぇかもな。意識がもうろうと。

「僕が逃すと思う?ここにいる奴らは皆殺しだ」
「させないよ!」

 シュラが鬼剣でアバレストに攻撃し、チドラも攻撃したところを見て俺は意識を失った。



 お、俺は、死んだ、のか?ここは?

「主人。目が覚めたか」

 起きた俺の目の前にいたのはオルゴロスだった。

「こ、ここは」
「ここは幻の大地の主人の部屋です。主人は3日ほど寝ていました」

 3日も寝ていたのか俺は。そ、それよりも

「おいオルゴロス!チドラとシュラは?」
「チドラはまだ帰ってきておりません。シュラは昨日私が迎えに行ってきました。私が行くのが後数分遅れていたらやつは死んでいたかもしれません。今はミワ様が回復魔法で治療中です」

 シュラが死にかけているだと!俺が部屋で寝ている場合じゃない。俺もミワの手伝いを!
 俺は立ち上がると腹部の傷がかなり痛む

「うぐ!」
「主人。無理はなさるな。今は寝ていてください」
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