上 下
165 / 206

ガラ悪男の主張

しおりを挟む
「へ!なんだよ!俺に何させようってんだ!言っておくが俺は間違ったことはしたとは微塵も思ってねぇぜ!なんせ俺も死にかけたんだしよう」
「それは皆同じですよ。あなただけではありません」

 アルフレはガラの悪い男に言うとガラの悪い男は唾を地面に吐いて

「違うね。あんたの予想とは。あのじいさんだってはたからしか見てねぇからわからねぇんだよ。人間いつ裏切るかなんてわからねぇんだからよ」
「・・・そうですね。たしかに私はあのおじいさんの意見しか聞いていませんね。でしたらあなたのことを聞かせてください。まずお名前は?私はアルフレ・イアと言います」
「へぇ。あんたが噂の女神様と呼ばれてる女か。確かになんか雰囲気は女神様らしいな。あったことはねぇがな」

 どこが女神様雰囲気を名前とかだけで感じられるんだとは言いたいがまぁとりあえず話を聞いておこうか。

「俺はコード・グースという。テゴウ村ではこういうものを扱っていた」

 コードと名乗ったガラの悪い男は腰にかけていた物をアルフレに見せる。あれは、あの形は俺の世界にあった

「これは、銃ですか?」
「よく知ってるな。女神様は。俺が作ったわけじゃないぜ。これはビーナのやつからもらったんだよ。俺は一応あいつの護衛をしていたからな。こいつは遠距離で魔法が使えなくても攻撃できるしこれを使えばこんなかに魔法を込めて攻撃もできる」

 コードは何もない鉄の塊の弾と透明な弾を見せる。

「これは素晴らしい武器ですね」
「そうだな。素晴らしいとは思うよ。俺は魔法はからっきしだし武闘派でもないがよお。こいつの狙いだけはなんか上手くできてよ。そのおかげでビーナの護衛にまでつくことができた。まぁこれの話はおいおいにして。俺には親友がいたんだよ。ビーナのとこでお互いに高め合ってた親友が。そいつは剣の腕がすごくてよ。俺からしても自慢の親友だった」
「・・・お亡くなりになられたんですか?」

 アルフレはコードに聞くとコードは

「ああ。死んだよ。俺のことを盾にして殺そうとしたのを俺が逆に盾にした」

 コードは少し笑いながらアルフレに言うとアルフレは

「なぜ親友を盾にして殺したのにそんな笑い方が出来るんですか?」
「はっ。そんなこと聞かなくてもわかるだろ?俺は親友と思ってもやつは違かった。それだけの話だ。あいつが最後に言った言葉はな、俺が生き残るために死んでくれ。コードより俺が生きた方が皆の為になる。だからコード。俺の身代わりになってくれ、だとさ。俺はそこでなんかぷつんと俺んなかできれたんだよ。気づいたらやつを盾にしてた。あのじいさんは親友の知り合いだから俺を許せないんだろうさ」

 コードは吐き捨てるようにアルフレに言った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。 貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。 貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。 ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。 「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」 基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。 さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・ タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。

追放系婚約破棄令嬢な私は追放系チート王子様と道連れに

えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
ある日毒を飲んでアゼリア公爵令嬢として目覚めた私は王宮の宴で第二王子のリーダイ様から婚約破棄された。しかしその前に魔力なしとされ表に出ることのなかった第一王子のレイノルド様が国王陛下により国外追放を命じられた。  成り行きで一緒に出て行くことになった私はレイノルド様の不思議な力を目の当たりにする。 (※他サイトにも掲載予定です。ゆるやか安心設計のため生温かくご覧いただけたらと) Unauthorized duplication is a violation of applicable laws. ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)

二つの世界を彷徨う銀の姫

碧猫 
ファンタジー
同じでありどこか違う二つの世界。 その世界を行き来できる銀の姫はどちらで生まれたのか知らない。 自分の生まれた世界で暮らしたい彼女は世界の存在を知られないよう二つの世界で暮らしながら生まれた記録を探した。

この度神様を辞めて、地上に降りました。執着系武神様と無双旅をします!

yun.
ファンタジー
人間から、天使になり100年。 それから神に昇格して早5000年。 そろそろ、飽きました! 後任は育てたので、私は地上へ降ります! そう宣言し、転生したのはエルフ。 最長1000年生きれるでしょう。 神様として頑張ってきた5000年ほど自由に生きたかったのですが、仕方ありませんね。 私は地上で、美味しいものを食べて、いろんなところを旅して、いろんな景色を見てきます! と意気揚々と降り立ったのだが、武神は追いかけてくるし、人助けしまくっていたら、神と呼ばれるし。 それでも、今日も楽しいです! 2022.7.4 タイトル変更しました。 旧 拝啓 この度神様やめました。

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

異世界で【無職】に転生した俺はニートな人生を謳歌する。

ミカン♬
ファンタジー
前世ニートだった俺は事故で若死にし、異世界に転生。なぜか女神様から【レアスキル】を貰っていて、今世は人生を謳歌する予定だったのに、どんどんと厄介ごとに巻き込まれていく。俺の転生には謎がある? アサシンの執事にダンジョンに閉じ込められ、殺されそうになったけどコアと出会ってダンジョンマスターとなり、日本から禁忌の異世界召喚を受けた高校生たちを救う為に、属性ニートで怠惰な主人公が頑張るお話です。 2024/11/06 無謀にもこの長編が処女作で初投稿です。ちょうど(無職)が流行ってた時期で乗っかって書いた感じです。 何度も消そうと思ったのですがたまに読んでくださる有り難い方々がいらっしゃるので残しています。 ご不満な点が数多くあると思いますがどうか最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

逃げるが価値

maruko
恋愛
侯爵家の次女として生まれたが、両親の愛は全て姉に向いていた。 姉に来た最悪の縁談の生贄にされた私は前世を思い出し家出を決行。 逃げる事に価値を見い出した私は無事に逃げ切りたい! 自分の人生のために! ★長編に変更しました★ ※作者の妄想の産物です

処理中です...