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ヨトリの成長

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「全く。いつまでたっても帰ってこなくてミワがぎゃーぎゃーぎゃーうるさいから見に来てみれば何してんのよ。アルフレにキナ」

 アルフレの前にヨトリが現れ水魔法でアドンの魔法を無効化していた。

「ヨトリ!ナイスタイミング!」
「うるっさいわよ。全く。あんたスペックは高いくせにどうしてこう上手くできないのかしら。ほとほと呆れるわ」

 ヨトリがやれやれと手を上げながら言うとアドンが

「どこの方かは存じませんがよくも邪魔してくれましたね。溶けて死んでください」

 鎌でアドンはヨトリに斬りかかるとヨトリは

「うるさいわね。あんたに構う暇はないのよ。さっさと私の魔法でくたばりなさい」

 ヨトリは水の魔法でアドンの鎌を無効化する。

「ぬぁにぃ!」
「程度が知れてるのよあんたは。この2人からすれば相性は悪いかも知れないけど私からすればあんたは私が天敵になるわね。私の水は私より強い魔法じゃないと無効化できないから」
「何を馬鹿な事を。私の酸の釜の方が強いに決まっている!ただの水程度に負けるはずがない!」

 アドンはただの水とヨトリに言うとヨトリは

「そのただの水にあんたは負けんのよ。簡単な話、あんたはこうしてしまえば良いわ」

 ヨトリは指をぱっちんと鳴らすとアドンの顔を水の球体が包み込む

「!がぼ!が!ぼ!」
「息ができないでしょう?でもその程度の水、あんたならうまく溶かせるんでしょう。やってみせなさいな」

 ヨトリはアドンに言うとアドンはじぶんの顔のほうに手を当て水を溶かし始める。

「はぁ、はぁはぁ!このアマァ!」
「お見事。そしてさようなら」

 ヨトリは指先に水の球を集中させると

「くらいなさい。水の高速弾、一点集中型。アクア・ガン!」

 ヨトリはアドンの顔に向け水の小さな魔法を放つとアドンは鎌でヨトリの水の魔法を防ごうとするがヨトリの水魔法はアドンの鎌を貫き、アドンはぎりぎりで急所はかわしたが片目をヨトリの水魔法が貫く。

「あぁぁぁぁぁ!くそがぁぁぁぁぁ!私の目がぁぁぁぁ!」
「あら。外れたの?いやぁあんたならくらうと思って一直線に額を狙ったのに。私もまだまだ人を見る目が甘いのかしら?まぁいいわ」

 ヨトリは片目をおさえるアドンに言うとアドンは

「女ぁ。名前は」
「ヨトリよ。覚えておくといいわ。そこら辺のクズ達とは違う女よ」

 ヨトリはアドンに指先を向けながら名乗った。
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