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厄災との契約

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 数十分後適度にオルゴロスをボコボコにした後俺はオルゴロスにあることを聞く。

「貴様。オルゴロスだっけか?なんでメギスの名を口にした?」
 ・・・ナゼトイワレテモワレヲウミダシタノハヤツ、メギスダカラダ。
「貴様を生み出したならなぜ生みの親を殺そうとするんだ?」
 ウミノオヤ?フ!ワラワセルナ!ヤツハワタシヲシケンサクニシタダケ!ソシテヨウズミダカラステラレタ!ダカラワタシハステタヤツニフクシュウスルタメニマリョクガオオキモノヲホショクシテイル!

 そうか。こいつもメギスを狙っているのか。俺も兄さんのせいでメギスに殺されかけたからな。

「なぁ。俺達とこないか?」

 俺がオルゴロスを誘うとチドラは猛反対し

「何をお考えで主人!厄災は契約しても恐らくですが大量に魔力を消費します!ただでさえこの幻の大地を常に開いている状態で魔力を大量に使っているのに!」
「大丈夫だよ。魔力量には自信があるからな」

 チドラは不安がるがまぁ安心しろ。俺の魔力量は女神様が与えてくれた加護だから俺もどれくらいあるかは分からんがこの厄災とやらを一体くらいはキープできる量はあるはずだ。

 オレトコナイカダト?ニンゲン。ショウキカ?
「ああ。正気だよ。いやなのか?」
 イヤモナニモリユウガシリタイ。スキコノンデワタシノヨウナヤツヲナカマニスルヤツハイナイカラナ。マタモルモットニサレルノハゴメンダ。

 モルモット。実験材料にされたことがあるのか。まぁこいつは元々試作で生まれた存在ならそういうこともあり得るか。

「安心しろ。俺もメギスに狙われたことがある。だからこそお前を誘っている」
 メギス二ネラワレタ?オマエガカ?タシカニアイツラハオマエミタイナタイリョウニマリョクヲモツヤツハネライソウダナ。ソウカ。オマエラモメギスヲネラッテイルノカ。
「俺達は今はまだ次にどこにいくかは決めてはいないが多分メギスは俺を仕留めていないことを知ると俺を狙いに来ると思うぜ。だから俺達とこないか?」

 俺が手を伸ばして誘うとオルゴロスは少し笑った感じで

 フフ。イイダロウ。ドウセワレハモウウゴケヌ。オマエトノケイヤクヲシナケレバドノミチシヌデアロウカラナ。

 俺はオルゴロスの頭に手を置くとオルゴロスの体は光だし、俺の手に指輪が装備されオルゴロスは髪が黄色くて体が小さい女へと姿を変えた。

「これが人間の体か」

 オルゴロスは自分の体を見て慣れない顔をしていた。
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