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圧倒的な力
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「「おらっ!」」
「「せやっ!」」
俺めがけて、四人の獣人たちは左右から蹴りをそして正面から二人の拳が飛んで来ようとしていた。
何度も練習したのだろう。俺が空間魔法使いでなければこの瞬間で勝敗が決まるような素晴らしい戦術だ。
「【テレポート】!」
俺はその攻撃を避けるために上空に【テレポート】する。
しかし、そんな俺の行動を予想していたのだろう。リーダ格の獣人の少年が地面を跳躍して俺に肉薄してきた。
「落ちやがれ!」
そして、その獣人は俺の腕をがっしりと握りしめ、俺の腕を縄のようにふるまわして俺を地面に叩きつけようとする。
まぁ地面ギリギリでもう一度【テレポート】したらいい事なので特に焦る必要はない。
そうして俺はされるがままに地面に向かって投げられた。
しかし、相手がそんな俺の行動を予測していないはずがなかったのだ。
「…………魔の根源たる深淵を封じる…………【魔法封鎖】
下で構えていた人間の男が俺に向けて透明の鎖を何本も放つ。
それは俺の短剣のあがきも見事にすり抜け、俺に絡みつき、魔力の出入り口を封鎖した。
「降参するなら助けてやってもいいぞ?」
隣を俺と同じように落下している獣人の少年は少し歪な笑みを浮かべて口にする。
どうやら、どうしても俺を殺しはしたくないらしい。男は敵と言っても本物の悪ではなさそうだ。
しかし。こうして考え事をしている時にも徐々に地面との距離が縮まっていく。
四十メートル…………三十…………二十…………十…………
そして、俺が地面と衝突して死んでしまう直前で間に合わないと思ったのか、男は急いで獣人に命令をする。
「その子供を助け――」
「はぁ…………【契約憑依】 ドラ」
俺は地面に触れる寸前でテイマーの秘術を行使した。
ドラの巨大な赤鋼色の翼が俺の背中から生え、俺は急旋回し、もう一度空中を舞う。
ドガンッ!
その俺の代わりと言っては何だが、隣で落下していた獣人が頭から地面に直撃した。
かの獣人の身体とはいっても無傷では済まないだろう。
「…………は? そんなはずが…………何故魔族なんかに!」
その俺の行動に男は唖然、いや、驚愕と言った方がいいだろうか。目が飛び出るのではないかと思うぐらい目を開いて俺を見ていた。
それは信じられないものを見ているかのような目である。まぁアンチマジックをしているにもかかわらず、魔法のような能力を使ったら驚くだろう。
「そろそろラン君たちも終わってるころだろうし。俺たちも終わらせようか」
俺は空中を舞いながらそう口にする。
男はその様子をありえない。と何度もつぶやいており、他の獣人たちは頭から突き刺さっている獣人を四人がかりで引き抜こうとしていた。
この状況で圧倒的に精神の利が俺に傾いている。
「えいっ!」
俺は空中で短剣をクロスさせるようにして素振りをした。
傍から見たら何をしているのだろうかと思うだろう。
「は? あいつ頭おかしくなったのか?」
四人の部下に地面から抜いてもらった獣人の青年は俺を見て、俺の考えを代弁するように笑いながら言った。
しかし、すぐに俺の行動に気づいたのか。表情をひきつらせる。
「…………まさか! おい、お前ら! 主を守れ!」
「「「「…………ッ! 了解!」」」」
急にその意味の分からない命令に四人の獣人は少し困惑しているものの、命令通り男を取り囲むようにして配置する。
そして、その瞬間…………大地がえぐれた。
ドスンッ!
俺が短剣を振りかぶった延長線上の地面が渓谷のように裂け、地肌が丸見えになる。
――そう。俺の素振りの風を切った勢いが地面を裂いたのだ。
まるで自然の天変地異を見ているかのようだ。今でもこれほどの力を信じられない俺がいる。
こんな攻撃を食らったらまず人間が生きていられるはずがない。
俺がゆっくりと死体が転がっているはずの現場に赴く。本当は殺しなどしたくなかったが、あいにく今はリーシャがいる。蘇生魔法を今日中にかけてもらえれば、生き返ることも簡単だろう。
しかし、このクロスの交点にいたはずの男たちはこの場から消えていた。
「…………逃げられたか」
危険を察知していた男が仲間の魔術士にでも救援を要請したのだろう。
【テレポート】が使われ証拠である魔力残滓の痕跡が残っている。
「【解除】」
俺は契約憑依を解除して、ゆっくりと魔力残滓を辿っていく。
知らなければならい。あの男の正体を。知っておかなければならない。
そんな言葉が今の俺の頭を覆いつくしていたのだった。
「「せやっ!」」
俺めがけて、四人の獣人たちは左右から蹴りをそして正面から二人の拳が飛んで来ようとしていた。
何度も練習したのだろう。俺が空間魔法使いでなければこの瞬間で勝敗が決まるような素晴らしい戦術だ。
「【テレポート】!」
俺はその攻撃を避けるために上空に【テレポート】する。
しかし、そんな俺の行動を予想していたのだろう。リーダ格の獣人の少年が地面を跳躍して俺に肉薄してきた。
「落ちやがれ!」
そして、その獣人は俺の腕をがっしりと握りしめ、俺の腕を縄のようにふるまわして俺を地面に叩きつけようとする。
まぁ地面ギリギリでもう一度【テレポート】したらいい事なので特に焦る必要はない。
そうして俺はされるがままに地面に向かって投げられた。
しかし、相手がそんな俺の行動を予測していないはずがなかったのだ。
「…………魔の根源たる深淵を封じる…………【魔法封鎖】
下で構えていた人間の男が俺に向けて透明の鎖を何本も放つ。
それは俺の短剣のあがきも見事にすり抜け、俺に絡みつき、魔力の出入り口を封鎖した。
「降参するなら助けてやってもいいぞ?」
隣を俺と同じように落下している獣人の少年は少し歪な笑みを浮かべて口にする。
どうやら、どうしても俺を殺しはしたくないらしい。男は敵と言っても本物の悪ではなさそうだ。
しかし。こうして考え事をしている時にも徐々に地面との距離が縮まっていく。
四十メートル…………三十…………二十…………十…………
そして、俺が地面と衝突して死んでしまう直前で間に合わないと思ったのか、男は急いで獣人に命令をする。
「その子供を助け――」
「はぁ…………【契約憑依】 ドラ」
俺は地面に触れる寸前でテイマーの秘術を行使した。
ドラの巨大な赤鋼色の翼が俺の背中から生え、俺は急旋回し、もう一度空中を舞う。
ドガンッ!
その俺の代わりと言っては何だが、隣で落下していた獣人が頭から地面に直撃した。
かの獣人の身体とはいっても無傷では済まないだろう。
「…………は? そんなはずが…………何故魔族なんかに!」
その俺の行動に男は唖然、いや、驚愕と言った方がいいだろうか。目が飛び出るのではないかと思うぐらい目を開いて俺を見ていた。
それは信じられないものを見ているかのような目である。まぁアンチマジックをしているにもかかわらず、魔法のような能力を使ったら驚くだろう。
「そろそろラン君たちも終わってるころだろうし。俺たちも終わらせようか」
俺は空中を舞いながらそう口にする。
男はその様子をありえない。と何度もつぶやいており、他の獣人たちは頭から突き刺さっている獣人を四人がかりで引き抜こうとしていた。
この状況で圧倒的に精神の利が俺に傾いている。
「えいっ!」
俺は空中で短剣をクロスさせるようにして素振りをした。
傍から見たら何をしているのだろうかと思うだろう。
「は? あいつ頭おかしくなったのか?」
四人の部下に地面から抜いてもらった獣人の青年は俺を見て、俺の考えを代弁するように笑いながら言った。
しかし、すぐに俺の行動に気づいたのか。表情をひきつらせる。
「…………まさか! おい、お前ら! 主を守れ!」
「「「「…………ッ! 了解!」」」」
急にその意味の分からない命令に四人の獣人は少し困惑しているものの、命令通り男を取り囲むようにして配置する。
そして、その瞬間…………大地がえぐれた。
ドスンッ!
俺が短剣を振りかぶった延長線上の地面が渓谷のように裂け、地肌が丸見えになる。
――そう。俺の素振りの風を切った勢いが地面を裂いたのだ。
まるで自然の天変地異を見ているかのようだ。今でもこれほどの力を信じられない俺がいる。
こんな攻撃を食らったらまず人間が生きていられるはずがない。
俺がゆっくりと死体が転がっているはずの現場に赴く。本当は殺しなどしたくなかったが、あいにく今はリーシャがいる。蘇生魔法を今日中にかけてもらえれば、生き返ることも簡単だろう。
しかし、このクロスの交点にいたはずの男たちはこの場から消えていた。
「…………逃げられたか」
危険を察知していた男が仲間の魔術士にでも救援を要請したのだろう。
【テレポート】が使われ証拠である魔力残滓の痕跡が残っている。
「【解除】」
俺は契約憑依を解除して、ゆっくりと魔力残滓を辿っていく。
知らなければならい。あの男の正体を。知っておかなければならない。
そんな言葉が今の俺の頭を覆いつくしていたのだった。
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