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戦争をするということ
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今、俺たちは濃霧の中を進んでいる。
どうやらこれは錯乱の魔法が付与されているらしく、常人では一生、狸族の里にたどり着くことは難しいようだ。
だが、ランドロフの嗅覚のおかげで、すんなり正道を進むことが出来ている。
「もうすぐ狸族の里だよ」
そのランドロフの言葉に改めて一層、俺は警戒心を高める。
ってか思ったのだが…………リールとテールを連れてきてよかったのだろうか?
リーシャでごねていた俺だが、今、改めて考えるとこんな幼女二人をこんな危険地帯に連れてきていいはずがない。
「ラン君…………ほんとにこの二人連れてきてよかったの?」
「…………ん? 大丈夫だよ。アレンもその二人の強さを見定めて連れてきたんだろう?」
「…………いや、全く強さとか考えてなくて、ただ可愛いから連れて行きたかっただけなんでけど」
俺が申し訳なさそうにランドロフに言うとランドロフはため息をつきながらも前に視線を戻して足を進め始める。
そして俺に背中を向けたままランドロフは言った。
「はぁ…………大丈夫だよ。この子は本当に強いから」
何故か微笑を浮かべているランドロフと俺たちは淡々と歩き続ける。
あと数分もすれば狸族の里につけるだろう。
俺がそんなことを思っていると、
「あ……………………」
「「…………これはキツイ。です」」
ランドロフは急に足を止め、脱力するように膝から地面に崩れ落ちた。
そして、目の前の影に向かてリールとテールは殺気を表すように毛を立たせて威嚇してる。
しかし、その前に気づいてしまう。
俺たちは狸族の里には辿りつけないということに。
「…………まさか、これは」
俺もこの光景は見るのは初めてではない。一回目に見たのはオースガイアに戻ってきたとき、テイマー一族の村に帰ってきたときだ。
そう。辿りつけないというわけではない。その目的地がないのだ。
「…………誰がこんなことを!」
「ま、待ってアレン!」
俺はリーシャの中にも聞く耳を持たず、走り始めた。
ここまで、この腐臭が強ければ、嗅覚がランドロフたちに比べて低い人間の俺でも分かる。
俺は濃霧の中を目的地一直線にくねくねと走り続ける。
そして、濃霧が無くなった時には、
「……………………あ」
俺はそんな言葉、いや、単語しか出せなかった。
炎々と広がる火の気に血と腐った肉の匂い。これをあの狐族の三人は早々に臭ってしまったのだ。
「アレン! 一人で行ったら危な…………」
リーシャもこの光景を見て言葉をのどに詰まらせてしまう。
狸の獣人たちは無造作に捨てられ、焼かれている。中には何者かに食われたような跡が残ったまま焼かれずに放置されている狸もいた。
流石に同胞同士での殺し合いではここまで残酷な光景にはならない。
ということは魔族か魔物という線が高い。
そんなことを考えていると、リールが珍しく一人で口にした。
「人間だ! あのクソ種族がやりやがっ――!」
パチンッ!
「リール! アレン様の前でそんなこと言わないでください!」
その発言はテールの平手打ちによって塞がれる。
そして、自分の言動に気づいたのかリールとテールはまた手を握りあって、
「「すみません。です」」
「いや、別に何とも思ってないよ。これはそう言われても当たり前の所業だから」
俺は小さな体で深々と頭を下げてきた二人の頭を上げさすように口にする。
二人に言われるまで俺は気づいていなかった。いや、無意識のうちに選択肢から外していた。
この臭い。殺害方法。これは…………
「あのクソ兄貴か…………」
俺は拳を握りしめながら一つの人間を思い浮かべる。
テイマーを集めてテイマーの汚名を返上しようとしていた。そう祖父から聞いたときは俺もやるときはやるんだなと思った。
しかし、これは違う。大いに違い過ぎる。
獣はその上位互換である獣人に勝てるはずがない。
しかし、種族値は覆せないのだ。例えばスライムの魔族が、ドラゴンの魔物に勝てるかと言われれば答えは否だ。
あのバカ兄貴も強力な獣たちを集めて、狸族に襲撃をかけたのだろう。
狸族は戦闘力に特化していない。だから配下を集めたというところもある。
すると、隣まで来ていたランドロフが思い出したように叫ぶ。
「…………まさか!」
ランドロフはその言葉を言い捨てて全力で逆走し始めた。
その方向にあるのは…………
俺もここまで来てやっと気づいた。もしかしたら、狐族も危ないのではないかと。
「リーシャ! 手かして! リールとテールも」
「は、ひゃい!」
「「わかった。です!」」
俺は三人の手を借り、魔法を行使する。
「【テレポート】!」
疾走しているランドロフの前に【テレポート】した俺はランドロフから差し伸べられた手を握る。
「アレン! 頼む!」
ランドロフは焦って転移魔法のことも忘れていたのだろう。
そして、もう一度魔法を行使した。
「【テレポート】!!!」
頼む間に合ってくれ…………
俺はそんな願いを込めて目を閉じる。そしてすぐに俺の視界は再び真っ暗に染まった。
どうやらこれは錯乱の魔法が付与されているらしく、常人では一生、狸族の里にたどり着くことは難しいようだ。
だが、ランドロフの嗅覚のおかげで、すんなり正道を進むことが出来ている。
「もうすぐ狸族の里だよ」
そのランドロフの言葉に改めて一層、俺は警戒心を高める。
ってか思ったのだが…………リールとテールを連れてきてよかったのだろうか?
リーシャでごねていた俺だが、今、改めて考えるとこんな幼女二人をこんな危険地帯に連れてきていいはずがない。
「ラン君…………ほんとにこの二人連れてきてよかったの?」
「…………ん? 大丈夫だよ。アレンもその二人の強さを見定めて連れてきたんだろう?」
「…………いや、全く強さとか考えてなくて、ただ可愛いから連れて行きたかっただけなんでけど」
俺が申し訳なさそうにランドロフに言うとランドロフはため息をつきながらも前に視線を戻して足を進め始める。
そして俺に背中を向けたままランドロフは言った。
「はぁ…………大丈夫だよ。この子は本当に強いから」
何故か微笑を浮かべているランドロフと俺たちは淡々と歩き続ける。
あと数分もすれば狸族の里につけるだろう。
俺がそんなことを思っていると、
「あ……………………」
「「…………これはキツイ。です」」
ランドロフは急に足を止め、脱力するように膝から地面に崩れ落ちた。
そして、目の前の影に向かてリールとテールは殺気を表すように毛を立たせて威嚇してる。
しかし、その前に気づいてしまう。
俺たちは狸族の里には辿りつけないということに。
「…………まさか、これは」
俺もこの光景は見るのは初めてではない。一回目に見たのはオースガイアに戻ってきたとき、テイマー一族の村に帰ってきたときだ。
そう。辿りつけないというわけではない。その目的地がないのだ。
「…………誰がこんなことを!」
「ま、待ってアレン!」
俺はリーシャの中にも聞く耳を持たず、走り始めた。
ここまで、この腐臭が強ければ、嗅覚がランドロフたちに比べて低い人間の俺でも分かる。
俺は濃霧の中を目的地一直線にくねくねと走り続ける。
そして、濃霧が無くなった時には、
「……………………あ」
俺はそんな言葉、いや、単語しか出せなかった。
炎々と広がる火の気に血と腐った肉の匂い。これをあの狐族の三人は早々に臭ってしまったのだ。
「アレン! 一人で行ったら危な…………」
リーシャもこの光景を見て言葉をのどに詰まらせてしまう。
狸の獣人たちは無造作に捨てられ、焼かれている。中には何者かに食われたような跡が残ったまま焼かれずに放置されている狸もいた。
流石に同胞同士での殺し合いではここまで残酷な光景にはならない。
ということは魔族か魔物という線が高い。
そんなことを考えていると、リールが珍しく一人で口にした。
「人間だ! あのクソ種族がやりやがっ――!」
パチンッ!
「リール! アレン様の前でそんなこと言わないでください!」
その発言はテールの平手打ちによって塞がれる。
そして、自分の言動に気づいたのかリールとテールはまた手を握りあって、
「「すみません。です」」
「いや、別に何とも思ってないよ。これはそう言われても当たり前の所業だから」
俺は小さな体で深々と頭を下げてきた二人の頭を上げさすように口にする。
二人に言われるまで俺は気づいていなかった。いや、無意識のうちに選択肢から外していた。
この臭い。殺害方法。これは…………
「あのクソ兄貴か…………」
俺は拳を握りしめながら一つの人間を思い浮かべる。
テイマーを集めてテイマーの汚名を返上しようとしていた。そう祖父から聞いたときは俺もやるときはやるんだなと思った。
しかし、これは違う。大いに違い過ぎる。
獣はその上位互換である獣人に勝てるはずがない。
しかし、種族値は覆せないのだ。例えばスライムの魔族が、ドラゴンの魔物に勝てるかと言われれば答えは否だ。
あのバカ兄貴も強力な獣たちを集めて、狸族に襲撃をかけたのだろう。
狸族は戦闘力に特化していない。だから配下を集めたというところもある。
すると、隣まで来ていたランドロフが思い出したように叫ぶ。
「…………まさか!」
ランドロフはその言葉を言い捨てて全力で逆走し始めた。
その方向にあるのは…………
俺もここまで来てやっと気づいた。もしかしたら、狐族も危ないのではないかと。
「リーシャ! 手かして! リールとテールも」
「は、ひゃい!」
「「わかった。です!」」
俺は三人の手を借り、魔法を行使する。
「【テレポート】!」
疾走しているランドロフの前に【テレポート】した俺はランドロフから差し伸べられた手を握る。
「アレン! 頼む!」
ランドロフは焦って転移魔法のことも忘れていたのだろう。
そして、もう一度魔法を行使した。
「【テレポート】!!!」
頼む間に合ってくれ…………
俺はそんな願いを込めて目を閉じる。そしてすぐに俺の視界は再び真っ暗に染まった。
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