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吸血鬼の不審者
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「まずは狸族を味方につけようと思う」
獣人の中でも多くの種族が存在するが特に勢力が強い種族を四大種族という。
それは狐族と狸族、蛇族と鳥族だ。
その他の種族はおおよそその四大種族の傘下に入っているため、この四大種族を引き込めば俺たちの勝ちと言っていい。
「へぇ。狸って何が好物だった………痛っ!」
「そうやって獣を餌付けさせるのは止めてくれないかな。まぁちょろいのは事実なんだけど」
俺とランドロフは狐族の里に一週間ほど滞在した。
そして、今多くの獣人に見送られて狸族の里へと向かっている。
俺はあと一年くらいいても良かったのだが、やはり今も戦争は続いている。
少しでも犠牲を減らすためにはすぐに行動しないといけないのだ。
「ってか本当によかったの?」
俺は今、両手が塞がれています。
それは何故でしょう?
「だって許可しなかったらアレンは駄々こねるだろ? まぁこれは親御さんに感謝だな」
「「私たちは強いんだぜ。です」」
正解は可愛い双子と手を繋いでいるからです。
右寄りのアシメの子がテール。左寄りのアシメの子がリールだ。
二人は胸を張りながら俺とランドロフに向かってドヤ顔をしている。
「うわ! 何この可愛い生き物! 一家に二人は必要なレベルだよ!」
「おい。だから獣人を家具みたいに言わないでほしいんだけど……」
ちなみに今は散歩レベルでゆっくりと歩いている。
まるで遠足のような雰囲気だが実は今、
「「「「……………………なんか見られてる。(です)」」」」
三十分前ぐらいからだろうか。
ちなみに狐族の里から狸族の里までは直線距離十キロとそこまで遠くない。
なのでゆっくり散歩気分で行こうと思っていたのだが、二キロぐらい歩いた頃から誰かに追跡され始めた。
「ねぇ、ラン君。一斉ので、で後ろ振り向こうよ」
「分かった。三秒後に振り向こうか。二人は振り向かなくていいから」
「「分かりました。です」」
俺とランドロフは少し冷や汗をかきながら同時に後ろを振り向く。
「「……………………」」
すると、そこには体を大にして木の真似をしているフードを被った人間がいた。
いや、真似ともいえないかもしれない。俺とランドロフが視線を送ると目がきょろきょろと動き、どうにか芯を逸らそうとする。
当然、ここらはディルガイナとオースガイアの狭間であるため荒地である。
そのため何も障害物がない。そして、こんなところに普通の人間がいるなんてことはありえない。
「空間の加護のもとに、我をこの大地から………………」
「…………ッ! 逃げる気だ! ラン君!」
「分かっているよ! 明瞭たる知能をここに限り、魔の根源たる深淵を封じる。以下省略! 【魔法封鎖】!」
俺は普段、詠唱を省略しているため一瞬反応が遅れたが、今、不審者が行使しようとした魔法は【テレポート】だ。
ランドロフの手から透明の鎖が幾つも出現し、不審者に向かって放たれた。
流石ランドロフだ。俺が数日前に教えた詠唱省略をもう使いこなしている。
不審者はどうにか鎖を避けようとするもこんな平地に障害物は当然ない。
「……………………くッ!」
「アレン!」
「分かってるって! 【テレポート】!」
俺はその不審者の背後に転移し、すぐさま【インベントリ】から短剣を取り出して、その不審者の首元で止める。
「降参だわぁ」
すると、不審者は諦めるようにして両手を後頭部に置いた。
ランドロフとテール、リールはその様子を見てこちらに近づいてくる。
「何が目的で僕らをストーカーしてたんですか?」
ランドロフはすぐに拘束魔法を行使して、不審者の両腕を背中の後ろで拘束させた。
そいて、無理矢理にフードを剥がしてランドロフは少し威圧的に言う。
「ちょっとこの地域で冒険者を見かけるのは珍しいと思ってねぇ。でも、まさか獣人だったとはぁ」
フードを剥がすと、そこにいたのは人間の女性だった。
長い黒髪に、目立つ赤色の目。そして整っ…………
「失礼かもしれませんが聞いてもいいですか? あなた…………もしかして魔族じゃないですか?」
「……………イエ、ソンナコトナイヨォ」
急に片言になる女性を見て俺は少しにんまりと口角を上げる。
そんな俺を見てランドロフが少しひき気味なっているのは今は置いておこう。
ランドロフは多分初対面であるため気づいていないのだろう。
「分かりました…………もし、今正体を現すなら、俺の血を限界まで吸っても――
」
「いっただっきまーすぅ!」
「「「……………………え?」」」
女性は俺の言葉を遮りながら口を大きく開けて俺の首元に飛んできた。
そして、
カプリッ
その光景を見て獣人の三人は唖然としている。
ランドロフはすぐにでも助けようと戦闘態勢に入ろうとしているが、俺の表情で大丈夫と判断したのだろう。もっとひいた目で俺を見ていた。
いや、これ俺のせいじゃないよね?
俺は首元で満面の笑みを浮かべながら血を吸いまくっている魔族を見ながら口を開いた。
「はぁ。なんで来たんだよ……………………リーシャ」
俺は本当ならこんな場所にいるはずもない配下の名前を言ったのだった。
獣人の中でも多くの種族が存在するが特に勢力が強い種族を四大種族という。
それは狐族と狸族、蛇族と鳥族だ。
その他の種族はおおよそその四大種族の傘下に入っているため、この四大種族を引き込めば俺たちの勝ちと言っていい。
「へぇ。狸って何が好物だった………痛っ!」
「そうやって獣を餌付けさせるのは止めてくれないかな。まぁちょろいのは事実なんだけど」
俺とランドロフは狐族の里に一週間ほど滞在した。
そして、今多くの獣人に見送られて狸族の里へと向かっている。
俺はあと一年くらいいても良かったのだが、やはり今も戦争は続いている。
少しでも犠牲を減らすためにはすぐに行動しないといけないのだ。
「ってか本当によかったの?」
俺は今、両手が塞がれています。
それは何故でしょう?
「だって許可しなかったらアレンは駄々こねるだろ? まぁこれは親御さんに感謝だな」
「「私たちは強いんだぜ。です」」
正解は可愛い双子と手を繋いでいるからです。
右寄りのアシメの子がテール。左寄りのアシメの子がリールだ。
二人は胸を張りながら俺とランドロフに向かってドヤ顔をしている。
「うわ! 何この可愛い生き物! 一家に二人は必要なレベルだよ!」
「おい。だから獣人を家具みたいに言わないでほしいんだけど……」
ちなみに今は散歩レベルでゆっくりと歩いている。
まるで遠足のような雰囲気だが実は今、
「「「「……………………なんか見られてる。(です)」」」」
三十分前ぐらいからだろうか。
ちなみに狐族の里から狸族の里までは直線距離十キロとそこまで遠くない。
なのでゆっくり散歩気分で行こうと思っていたのだが、二キロぐらい歩いた頃から誰かに追跡され始めた。
「ねぇ、ラン君。一斉ので、で後ろ振り向こうよ」
「分かった。三秒後に振り向こうか。二人は振り向かなくていいから」
「「分かりました。です」」
俺とランドロフは少し冷や汗をかきながら同時に後ろを振り向く。
「「……………………」」
すると、そこには体を大にして木の真似をしているフードを被った人間がいた。
いや、真似ともいえないかもしれない。俺とランドロフが視線を送ると目がきょろきょろと動き、どうにか芯を逸らそうとする。
当然、ここらはディルガイナとオースガイアの狭間であるため荒地である。
そのため何も障害物がない。そして、こんなところに普通の人間がいるなんてことはありえない。
「空間の加護のもとに、我をこの大地から………………」
「…………ッ! 逃げる気だ! ラン君!」
「分かっているよ! 明瞭たる知能をここに限り、魔の根源たる深淵を封じる。以下省略! 【魔法封鎖】!」
俺は普段、詠唱を省略しているため一瞬反応が遅れたが、今、不審者が行使しようとした魔法は【テレポート】だ。
ランドロフの手から透明の鎖が幾つも出現し、不審者に向かって放たれた。
流石ランドロフだ。俺が数日前に教えた詠唱省略をもう使いこなしている。
不審者はどうにか鎖を避けようとするもこんな平地に障害物は当然ない。
「……………………くッ!」
「アレン!」
「分かってるって! 【テレポート】!」
俺はその不審者の背後に転移し、すぐさま【インベントリ】から短剣を取り出して、その不審者の首元で止める。
「降参だわぁ」
すると、不審者は諦めるようにして両手を後頭部に置いた。
ランドロフとテール、リールはその様子を見てこちらに近づいてくる。
「何が目的で僕らをストーカーしてたんですか?」
ランドロフはすぐに拘束魔法を行使して、不審者の両腕を背中の後ろで拘束させた。
そいて、無理矢理にフードを剥がしてランドロフは少し威圧的に言う。
「ちょっとこの地域で冒険者を見かけるのは珍しいと思ってねぇ。でも、まさか獣人だったとはぁ」
フードを剥がすと、そこにいたのは人間の女性だった。
長い黒髪に、目立つ赤色の目。そして整っ…………
「失礼かもしれませんが聞いてもいいですか? あなた…………もしかして魔族じゃないですか?」
「……………イエ、ソンナコトナイヨォ」
急に片言になる女性を見て俺は少しにんまりと口角を上げる。
そんな俺を見てランドロフが少しひき気味なっているのは今は置いておこう。
ランドロフは多分初対面であるため気づいていないのだろう。
「分かりました…………もし、今正体を現すなら、俺の血を限界まで吸っても――
」
「いっただっきまーすぅ!」
「「「……………………え?」」」
女性は俺の言葉を遮りながら口を大きく開けて俺の首元に飛んできた。
そして、
カプリッ
その光景を見て獣人の三人は唖然としている。
ランドロフはすぐにでも助けようと戦闘態勢に入ろうとしているが、俺の表情で大丈夫と判断したのだろう。もっとひいた目で俺を見ていた。
いや、これ俺のせいじゃないよね?
俺は首元で満面の笑みを浮かべながら血を吸いまくっている魔族を見ながら口を開いた。
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