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個人ランキング戦
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「ふぁ。なんか今日は眠いね」
僕は教室の机にぐてーんとうつ伏せになってそう言った。
「最近はちょっと私たち有名になりましたから。ちょっと疲れてるんでしょ」
「そうなの。学校出るときに一人は絶対に話しかけてくる奴がいるの」
その俺の言葉にサテラとミーナが賛同するように口を開く。
しかし、いつの間にか隣の席に移動していたグレーは俺たちと違うようで、
「それがいいんだろ! もう俺たちクラスランキング二位だぜ?」
グレーはとても嬉しそうな笑みを浮かべながらそう言う。
あの南北戦争から二ヶ月が経った。
サルバディはこのディルガイナの女王として国民に難なく受け入れられた。
それは、魔王が南北戦争のことを国民には伏せているからだ。
だが、それは一部であり、国民から愛されていなければここまですんなり再び女王の席に着くことは不可能だっただろう。
ディルガイナの外にある南北戦争の跡は魔王がほぼ全て修復してくれた。
しかし、俺が放った魔法の個所だけは次元ごとえぐれていたため、そこだけは直せなかったようだ。
なので今、ディルガイナでは宇宙人説など色々話題になっている。
ということは俺は宇宙人なのだろうか。
ラークとグレードにはそんな目で見られてしまったので少しショックである。
まぁ冗談はさておき、
「まぁ…………私たちSランク以外には全勝してるから」
「Sランクにも戦ったら負ける気がしないの」
この二か月間で俺たちXクラスはSクラス以外のクラスと戦った。
そして、俺たちは全勝したのだ。
+Aとはさすがに最初は拮抗したが召喚魔法が行使できる種目だったため、グレードとラークを召喚して圧勝した。
もし、Sクラスで俺の召喚魔法が禁止されていたら少し厳しい感じもする。
俺も、もう少し強くならなければ。
「グレード先輩。今日、ちょっと個人戦行ってみていいですか?」
「……………………それは、自分で考えろ」
俺がそう聞くとグレーは一瞬で真剣な表情に戻って言った。
個人戦とはその名の通り一対一の戦闘である。
勝てば個人ランキングが通常より格段に上がる。負ければその逆だ。
自分と同じくらいのランキング持ちとの一対一なのでとてもいい経験になると生徒からも人気である。
それなのにもかかわらず、グレーは今まで一度も俺は個人戦には行かせてくれなかった。
その理由は今も教えてくれない。
今の俺のランキングは三二五位。これは二か月前のランキングとほぼ一緒である。
やはり、ここからはランキング戦に行かなければ上がらないと俺は思っている。
「というとでやってきました! 個人ランキング戦!」
俺は授業が終わった放課後、早速個人ランキング戦の会場に来た。
周りでは他クラスの生徒が個人戦を前に生き生きとしている。
ここで少し個人戦の説明をしておこう。
この個人戦の会場には数百のブースが存在する。
その中の好きなブースに入ってあとは自動的に自分の実力が近い生徒とマッチングし、了承すれば転移魔法陣に乗るというものだ。
別に相手が了承すれば実力に格差があっても戦うことは出来る。
「おっ! もうマッチングしたんだ」
ちょっと初めてなので興奮しちゃいますね。
相手の名前は『純力の豚頭族』。クラスはAで、個人ランキングは二六三位。俺より五十位も上である。
ポチッ
勿論俺は了承ボタンを押す。
ってか、これもテレビに似ている気がする。魔法も混ざっているはずなのだろうがどのような仕組みなのだろう。
魔王はタブレット呼んでいたが。
「じゃあ始めますか!」
俺は少しうきうきしながら転移魔法陣の上に乗る。
その瞬間、視界から色が失われ真っ黒に染まった。
僕は教室の机にぐてーんとうつ伏せになってそう言った。
「最近はちょっと私たち有名になりましたから。ちょっと疲れてるんでしょ」
「そうなの。学校出るときに一人は絶対に話しかけてくる奴がいるの」
その俺の言葉にサテラとミーナが賛同するように口を開く。
しかし、いつの間にか隣の席に移動していたグレーは俺たちと違うようで、
「それがいいんだろ! もう俺たちクラスランキング二位だぜ?」
グレーはとても嬉しそうな笑みを浮かべながらそう言う。
あの南北戦争から二ヶ月が経った。
サルバディはこのディルガイナの女王として国民に難なく受け入れられた。
それは、魔王が南北戦争のことを国民には伏せているからだ。
だが、それは一部であり、国民から愛されていなければここまですんなり再び女王の席に着くことは不可能だっただろう。
ディルガイナの外にある南北戦争の跡は魔王がほぼ全て修復してくれた。
しかし、俺が放った魔法の個所だけは次元ごとえぐれていたため、そこだけは直せなかったようだ。
なので今、ディルガイナでは宇宙人説など色々話題になっている。
ということは俺は宇宙人なのだろうか。
ラークとグレードにはそんな目で見られてしまったので少しショックである。
まぁ冗談はさておき、
「まぁ…………私たちSランク以外には全勝してるから」
「Sランクにも戦ったら負ける気がしないの」
この二か月間で俺たちXクラスはSクラス以外のクラスと戦った。
そして、俺たちは全勝したのだ。
+Aとはさすがに最初は拮抗したが召喚魔法が行使できる種目だったため、グレードとラークを召喚して圧勝した。
もし、Sクラスで俺の召喚魔法が禁止されていたら少し厳しい感じもする。
俺も、もう少し強くならなければ。
「グレード先輩。今日、ちょっと個人戦行ってみていいですか?」
「……………………それは、自分で考えろ」
俺がそう聞くとグレーは一瞬で真剣な表情に戻って言った。
個人戦とはその名の通り一対一の戦闘である。
勝てば個人ランキングが通常より格段に上がる。負ければその逆だ。
自分と同じくらいのランキング持ちとの一対一なのでとてもいい経験になると生徒からも人気である。
それなのにもかかわらず、グレーは今まで一度も俺は個人戦には行かせてくれなかった。
その理由は今も教えてくれない。
今の俺のランキングは三二五位。これは二か月前のランキングとほぼ一緒である。
やはり、ここからはランキング戦に行かなければ上がらないと俺は思っている。
「というとでやってきました! 個人ランキング戦!」
俺は授業が終わった放課後、早速個人ランキング戦の会場に来た。
周りでは他クラスの生徒が個人戦を前に生き生きとしている。
ここで少し個人戦の説明をしておこう。
この個人戦の会場には数百のブースが存在する。
その中の好きなブースに入ってあとは自動的に自分の実力が近い生徒とマッチングし、了承すれば転移魔法陣に乗るというものだ。
別に相手が了承すれば実力に格差があっても戦うことは出来る。
「おっ! もうマッチングしたんだ」
ちょっと初めてなので興奮しちゃいますね。
相手の名前は『純力の豚頭族』。クラスはAで、個人ランキングは二六三位。俺より五十位も上である。
ポチッ
勿論俺は了承ボタンを押す。
ってか、これもテレビに似ている気がする。魔法も混ざっているはずなのだろうがどのような仕組みなのだろう。
魔王はタブレット呼んでいたが。
「じゃあ始めますか!」
俺は少しうきうきしながら転移魔法陣の上に乗る。
その瞬間、視界から色が失われ真っ黒に染まった。
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