70 / 142
神々の戦い
しおりを挟む
「オラアアァァァ!」
「……………………ちッ!」
グレードはラークと一緒に押さえていたランドロフの剣を声をあげながら押し上げる。
そして、ランドロフの態勢が崩れたところにグレードは声を荒げながら鍵爪でを振りかざした。
しかし、安易にランドロフは長剣でその鍵爪を振り払う。
「お前らのせいで俺たちは!」
そして、ランドロフは顔に血管を浮き上がらせながら鬼のような気迫で長剣をグレードの首元に向かって吸い寄せつける。
グレードはその攻撃を両腕で勢いをそらした。
しかし、
「…………なッ!」
ランドロフは左腕で握っている隠していた短剣をグレードの横腹に刺そうとした。
その行動への転換の速さが早すぎるため、グレードでも間に合いそうにない。
そして、その短剣はグレードの横腹に…………
「雷の加護のもとに焼き尽くしてください! 【紫電】!」
「ちッ! どいつもこいつも!」
金色の翼をはためかせて空を飛んでいるラークが短剣めがけて魔法杖から紫の雷を落とした。
当然、それは魔王級の魔法であるため、短剣を一瞬で砕き、地面に巨大な穴が開く。
ランドロフは表情を険しくしながら一躍で後退し、二人との間に距離を置いた。
ランドロフが魔王級であろうとも、流石に魔王級二人を相手するのは難しいか。
「ちッ! 魔王級になりたての魔獣のくせに調子乗りやがって!」
ランドロフはそう吠えながらもう一度、二人に向かって疾走した。
しかし、神魔獣の二人はそのランドロフを見て、少し余裕の表情を見せている。
そして、二人は…………
「神の名のもとに大いなる雷を顕現してください! 【神雷】!」
「神の名のもとに大いなる風を顕現しろ! 【神風】!」
二人は同時に詠唱魔法を行使した。
遠く離れている場所で見ている俺でも分かる。
膨大な魔力が二人の間に溢れかえっていることを。
「……………………なんだと!」
ラークがランドロフの右側から白色の神々しい雷を、グレードが左側から白色に見える台風をランドロフを挟み撃ちするように放つ。
それは、まるで風神雷神を見ているかのような光景だ。
ランドロフも流石にここまでは想像していなかったようで焦っているような表情をしている。
当然、俺もここまで強くなっているとは思っていなかった。
こんな光景を見せられたら種族名に神がつくのも納得がいく。
「…………終わりかな」
俺はそう一人で呟く。
先ほど四万の魔族と魔獣の拘束を済ませたと魔獣たちから報告があった。
俺ができるだけ殺すのは禁止だと言っていたためわざわざ一人一人拘束してくれたようだ。
だが、流石に狂戦士《バーサーカー》たちは殺すしかなかったようで、拘束していた者も自害したらしい。
「【全体消滅】」
俺は遠く離れたところで待機している魔獣たちをもとの場所へ帰した。
また、今度お礼をしなければと思う。流石にここで感謝をしないテイマーはテイマーではない。
そして、目の前で繰り広げられている神たちの戦いも、もう終わりそうだ。
あれほどの雷と台風をまともに食らえば跡形も残らないだろう。
雷は地面を焼き、台風は地面を浮かせようとしているほどの威力だ。
そう考えているうちに二人の魔法はランドロフの目の前まで迫っている。
俺たちの勝ちだ。
しかし、俺がそう確信し、にんまりと口角を上げた瞬間、
「…………しょうがないか…………【抹消】!」
「「「……………………は?」」」
俺とラーク、グレードの三人はその光景に啞然としてしまった。
いや、唖然とせざるをえなかった。
あの神の雷が、あの神の風が、ランドロフの一言によって夢であったかのように雲散したのだ。
「はぁ。今日で【強奪】も【抹消】も使っちゃったじゃないか。また三ヶ月は出来るだけ慎重に行動しないと…………」
どうやら、ランドロフの制限魔法のようだ。
なので、今、ランドロフの言った通りこの戦いでは、もう使われることはない。
しかし、
「「はぁ。はぁ。はぁ」」
先ほどの魔法を使ったためだろう。
二人の全身が少し青白くなっていた。魔力切れの証拠である。
二人とも先ほどの魔法でけりをつけるつもりだったのだ。
「これも邪魔だな」
それをよそに、そう口にしたランドロフはまるで壁が見えているかのように自分の周りをぺたぺたと触り始める。
そして、ランドロフは目的のものに気づいた。
パリンッ!
ランドロフは何もない場所で正拳突きをし、魔法障壁を破ったのだ。
「まさか、気づかれていたなんて」
俺が戦闘開始時に展開させていた、【転移防止障壁】。
見えないよう、魔王に透明化魔法を付与してもらっていたのだ。
この魔法は展開までに時間がかかるため、もう一度すぐに展開させることは出来ない。
それは、【全体召喚】も同じで、もう一度行使するには少し時間をかけなければならない。
すると、ランドロフは歪な笑みを再び浮かべて魔法を行使した。
「反撃開始と行こうかな…………【限界解除】!」
その瞬間、ランドロフの気力が何倍にも膨れ上がる。
そして、悪魔族のような容姿から少し魔獣のように毛が長くなった。
「これは少し危ないですね……」
「おいおい! なんでこんなに魔力が膨れ上がんだよ」
二人ともランドロフを見てそんな言葉を漏らす。
そう、そこには圧倒的な実力差があった。
「あッはッは! 這いつくばって許しを請うなら命だけはとらないぞ?」
ランドロフは仁王立ちのまま地面から足を放し、空中に移動する。
その雰囲気は一瞬、魔王と錯覚してしまいそうなほど圧倒的な力の権化であった。
ってか、こんなに簡単に空を飛べるものなのだろうか。
先ほどラークも翼を生やして飛んでいた。
少し常識からかけ離れていて俺は頭を押さえたくなる。
(仕方ない…………アレを使ってみようか……………………)
疲れをあらわにしている二人をよそに、俺はもしものために隠していた秘策を使う準備を始めた。
「……………………ちッ!」
グレードはラークと一緒に押さえていたランドロフの剣を声をあげながら押し上げる。
そして、ランドロフの態勢が崩れたところにグレードは声を荒げながら鍵爪でを振りかざした。
しかし、安易にランドロフは長剣でその鍵爪を振り払う。
「お前らのせいで俺たちは!」
そして、ランドロフは顔に血管を浮き上がらせながら鬼のような気迫で長剣をグレードの首元に向かって吸い寄せつける。
グレードはその攻撃を両腕で勢いをそらした。
しかし、
「…………なッ!」
ランドロフは左腕で握っている隠していた短剣をグレードの横腹に刺そうとした。
その行動への転換の速さが早すぎるため、グレードでも間に合いそうにない。
そして、その短剣はグレードの横腹に…………
「雷の加護のもとに焼き尽くしてください! 【紫電】!」
「ちッ! どいつもこいつも!」
金色の翼をはためかせて空を飛んでいるラークが短剣めがけて魔法杖から紫の雷を落とした。
当然、それは魔王級の魔法であるため、短剣を一瞬で砕き、地面に巨大な穴が開く。
ランドロフは表情を険しくしながら一躍で後退し、二人との間に距離を置いた。
ランドロフが魔王級であろうとも、流石に魔王級二人を相手するのは難しいか。
「ちッ! 魔王級になりたての魔獣のくせに調子乗りやがって!」
ランドロフはそう吠えながらもう一度、二人に向かって疾走した。
しかし、神魔獣の二人はそのランドロフを見て、少し余裕の表情を見せている。
そして、二人は…………
「神の名のもとに大いなる雷を顕現してください! 【神雷】!」
「神の名のもとに大いなる風を顕現しろ! 【神風】!」
二人は同時に詠唱魔法を行使した。
遠く離れている場所で見ている俺でも分かる。
膨大な魔力が二人の間に溢れかえっていることを。
「……………………なんだと!」
ラークがランドロフの右側から白色の神々しい雷を、グレードが左側から白色に見える台風をランドロフを挟み撃ちするように放つ。
それは、まるで風神雷神を見ているかのような光景だ。
ランドロフも流石にここまでは想像していなかったようで焦っているような表情をしている。
当然、俺もここまで強くなっているとは思っていなかった。
こんな光景を見せられたら種族名に神がつくのも納得がいく。
「…………終わりかな」
俺はそう一人で呟く。
先ほど四万の魔族と魔獣の拘束を済ませたと魔獣たちから報告があった。
俺ができるだけ殺すのは禁止だと言っていたためわざわざ一人一人拘束してくれたようだ。
だが、流石に狂戦士《バーサーカー》たちは殺すしかなかったようで、拘束していた者も自害したらしい。
「【全体消滅】」
俺は遠く離れたところで待機している魔獣たちをもとの場所へ帰した。
また、今度お礼をしなければと思う。流石にここで感謝をしないテイマーはテイマーではない。
そして、目の前で繰り広げられている神たちの戦いも、もう終わりそうだ。
あれほどの雷と台風をまともに食らえば跡形も残らないだろう。
雷は地面を焼き、台風は地面を浮かせようとしているほどの威力だ。
そう考えているうちに二人の魔法はランドロフの目の前まで迫っている。
俺たちの勝ちだ。
しかし、俺がそう確信し、にんまりと口角を上げた瞬間、
「…………しょうがないか…………【抹消】!」
「「「……………………は?」」」
俺とラーク、グレードの三人はその光景に啞然としてしまった。
いや、唖然とせざるをえなかった。
あの神の雷が、あの神の風が、ランドロフの一言によって夢であったかのように雲散したのだ。
「はぁ。今日で【強奪】も【抹消】も使っちゃったじゃないか。また三ヶ月は出来るだけ慎重に行動しないと…………」
どうやら、ランドロフの制限魔法のようだ。
なので、今、ランドロフの言った通りこの戦いでは、もう使われることはない。
しかし、
「「はぁ。はぁ。はぁ」」
先ほどの魔法を使ったためだろう。
二人の全身が少し青白くなっていた。魔力切れの証拠である。
二人とも先ほどの魔法でけりをつけるつもりだったのだ。
「これも邪魔だな」
それをよそに、そう口にしたランドロフはまるで壁が見えているかのように自分の周りをぺたぺたと触り始める。
そして、ランドロフは目的のものに気づいた。
パリンッ!
ランドロフは何もない場所で正拳突きをし、魔法障壁を破ったのだ。
「まさか、気づかれていたなんて」
俺が戦闘開始時に展開させていた、【転移防止障壁】。
見えないよう、魔王に透明化魔法を付与してもらっていたのだ。
この魔法は展開までに時間がかかるため、もう一度すぐに展開させることは出来ない。
それは、【全体召喚】も同じで、もう一度行使するには少し時間をかけなければならない。
すると、ランドロフは歪な笑みを再び浮かべて魔法を行使した。
「反撃開始と行こうかな…………【限界解除】!」
その瞬間、ランドロフの気力が何倍にも膨れ上がる。
そして、悪魔族のような容姿から少し魔獣のように毛が長くなった。
「これは少し危ないですね……」
「おいおい! なんでこんなに魔力が膨れ上がんだよ」
二人ともランドロフを見てそんな言葉を漏らす。
そう、そこには圧倒的な実力差があった。
「あッはッは! 這いつくばって許しを請うなら命だけはとらないぞ?」
ランドロフは仁王立ちのまま地面から足を放し、空中に移動する。
その雰囲気は一瞬、魔王と錯覚してしまいそうなほど圧倒的な力の権化であった。
ってか、こんなに簡単に空を飛べるものなのだろうか。
先ほどラークも翼を生やして飛んでいた。
少し常識からかけ離れていて俺は頭を押さえたくなる。
(仕方ない…………アレを使ってみようか……………………)
疲れをあらわにしている二人をよそに、俺はもしものために隠していた秘策を使う準備を始めた。
11
お気に入りに追加
2,433
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる