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八魔獣の戦い?
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「久しぶりだな紫電鳥に喰狼族《グーラウルフ》」
「そうだよね~。久しぶり~久しぶり」
邪蛇族と土竜族は戦闘態勢を解かないままそう口にする。
四人とも八魔獣であるため、顔見知りなのだろう。
しかし、
「あん? 誰だお前ら?」
グレードは眉間にしわをよせながら二人を見るも、誰だか分からないようだ。
そんなグレードを見てラークはため息をつきながら説明をする。
「はぁ。八魔獣のお二人ですよ。それぐらい覚えてないんですか?」
「弱い奴は覚えてねぇからな。名前は何て言うんだ?」
八魔獣というところが気にかかったのだろう。
グレードは少し興味深そうにラークに聞いた。
しかし、ラークは、
「……………………それよりさっさとアレン様を探しましょう」
グレードから視線をそらし、八魔獣の二人に視線を戻す。
その挙動見てグレードは目を細くして少しにんまりと笑った。
「お? もしかしてラークさぁん? あそこまで俺に言っといて名前を覚えてないんですかぁ?」
「……………………そう…………です」
そのとてもとても小さな声にグレードは耳に手を当て、本当に歪な顔でグレードの耳元でもう一度聞く。
「なんてぇ? 声が小さくて聞こえなぁいなぁ?」
すると、開き直るようにラークは大きな声で言った。
「そうですよ! 覚えてないですよあんな奴ら! 下位種族じゃないですか!」
「あッはッは! ラークさぁん? これはあとで何か俺におごってくれないと気がすまないなぁ?」
「……………………仕方ないですね。サラダ炒めをおごりましょう」
「は? 野菜なんていらねぇよ! 肉食わせろよ! 肉! 最近、サーナが飯作ってくれるんだけど。肉がめっちゃ減ってんだ。健康が大事とかで」
「何なんですか? 惚気ですか? そんな話はいりませんよ」
「はッはッは! 独り身はかわいそうだなぁ」
そんな二人の仲の良い会話を見せられ続けている邪蛇族と土竜族は、もう戦闘態勢を解き、ただ茫然とその光景を見ていた。
しかし、邪蛇族はもう我慢できなくなったようだ。
「お前らが何なんだ! さっきから俺らを蚊帳の外にしやがって! 危機感ってものが――」
「「お前は黙ってろ!」」
「……………………ぐはッ!」
二人の前に出ようとした邪蛇族にグレードとラーク突っ込みをいれるような平手で胸板を叩いた。
二人にとってはただのツッコミに過ぎない。
しかし、そこには準魔王級と魔王級という圧倒的な格差があるのだ。
ドガンッ!
「……………………えっ?」
邪蛇族は地面と平行に横跳びし、一瞬で魔王城の強固な壁を貫通して視界から消えるまで飛んでいった。
その様子を見て土竜族が顎を地面につける勢いで落とす。
しかし、二人はそんなことを気にする余裕などない。
「いえ、私は自分から望んで独り身なんでいいんです! 私には永遠に従うと決めた主がいるんですから!」
「ああ。そうだな! 俺にはそれに加え美人な妻もいるからな!」
「ちッ! 本当にあなたという人は…………嫌みばかり」
すると、土竜族が少し怯えながらゆっくりと口を開いた。
「…………あのぉ。君たちは戦いに来たんじゃない?」
「「……………………え? 誰と?」」
しかし、二人は全く同じ人物かのように一言一句同じ表情で聞いてきた。
土竜族はその様子に一瞬唖然とするも、すぐに説明するように言う。
「…………え? いや、邪蛇族君とか…………まぁもういないけど、僕とかさ! 同じ八魔獣としてさ! 今から死闘を繰り広げるんじゃないの!?」
すると、二人も土竜族と同じように口を開けて唖然とした。
そして、先にラークがおどおどと口を開いた。
「あなたが敵? 何を言ってるんですか?」
その言葉を聞いて土竜族はハッと閃いたようなそぶりを見せる。
(まさか! 僕がサルバディの魔法に抵抗しているのに気づいて…………)
実は八魔獣の二人はサルバディの魔法の抵抗に成功していたのだ。
しかし、あの作戦を知っていて中立ならまだしも、何故、魔王軍につこうと思うのだろう。
魔王軍がサルバディ率いる反乱軍に負ければ次に狙われるのは魔獣の国、ストレイド。
それだけは邪蛇族も土竜族も避けたかったのだ。
ラークに続いてグレードも土竜族を見ながら言う。
「お前が俺たちの敵なわけがないだろ」
その言葉を聞いた土竜族は心から何かこみあげてくるものがあった。
それをうまく隠せず、表情に涙を浸らせながらゆっくりと口を開く。
「そうだよね…………僕たちは八魔獣。僕たちは…………」
(いつ忘れていたのだろう。いつから僕は味方と敵の区別もつかなくなっていたのだろう)
土竜族は右手で涙をぬぐいながら笑みを浮かべて言った。
「僕たちは家族同然だから――」
「「雑魚はさっさと失せろ」」
しかし、その言葉を遮るように二人はナイフのような言葉を土竜族に刺して、
「……………………うッ!」
ラークは右手でグレードは左手を握りしめ、同時に土竜族のぽっちゃりした土竜腹めがけて正拳を突き刺した。
そして、先ほど邪蛇族が飛んでいった方向とは反対方向に土竜族も飛んでいき、魔王城に大きな穴が二つ空く。
こうして、南北戦争は終了したのだった。
そう。残りはただの蹂躙だけである。
「そうだよね~。久しぶり~久しぶり」
邪蛇族と土竜族は戦闘態勢を解かないままそう口にする。
四人とも八魔獣であるため、顔見知りなのだろう。
しかし、
「あん? 誰だお前ら?」
グレードは眉間にしわをよせながら二人を見るも、誰だか分からないようだ。
そんなグレードを見てラークはため息をつきながら説明をする。
「はぁ。八魔獣のお二人ですよ。それぐらい覚えてないんですか?」
「弱い奴は覚えてねぇからな。名前は何て言うんだ?」
八魔獣というところが気にかかったのだろう。
グレードは少し興味深そうにラークに聞いた。
しかし、ラークは、
「……………………それよりさっさとアレン様を探しましょう」
グレードから視線をそらし、八魔獣の二人に視線を戻す。
その挙動見てグレードは目を細くして少しにんまりと笑った。
「お? もしかしてラークさぁん? あそこまで俺に言っといて名前を覚えてないんですかぁ?」
「……………………そう…………です」
そのとてもとても小さな声にグレードは耳に手を当て、本当に歪な顔でグレードの耳元でもう一度聞く。
「なんてぇ? 声が小さくて聞こえなぁいなぁ?」
すると、開き直るようにラークは大きな声で言った。
「そうですよ! 覚えてないですよあんな奴ら! 下位種族じゃないですか!」
「あッはッは! ラークさぁん? これはあとで何か俺におごってくれないと気がすまないなぁ?」
「……………………仕方ないですね。サラダ炒めをおごりましょう」
「は? 野菜なんていらねぇよ! 肉食わせろよ! 肉! 最近、サーナが飯作ってくれるんだけど。肉がめっちゃ減ってんだ。健康が大事とかで」
「何なんですか? 惚気ですか? そんな話はいりませんよ」
「はッはッは! 独り身はかわいそうだなぁ」
そんな二人の仲の良い会話を見せられ続けている邪蛇族と土竜族は、もう戦闘態勢を解き、ただ茫然とその光景を見ていた。
しかし、邪蛇族はもう我慢できなくなったようだ。
「お前らが何なんだ! さっきから俺らを蚊帳の外にしやがって! 危機感ってものが――」
「「お前は黙ってろ!」」
「……………………ぐはッ!」
二人の前に出ようとした邪蛇族にグレードとラーク突っ込みをいれるような平手で胸板を叩いた。
二人にとってはただのツッコミに過ぎない。
しかし、そこには準魔王級と魔王級という圧倒的な格差があるのだ。
ドガンッ!
「……………………えっ?」
邪蛇族は地面と平行に横跳びし、一瞬で魔王城の強固な壁を貫通して視界から消えるまで飛んでいった。
その様子を見て土竜族が顎を地面につける勢いで落とす。
しかし、二人はそんなことを気にする余裕などない。
「いえ、私は自分から望んで独り身なんでいいんです! 私には永遠に従うと決めた主がいるんですから!」
「ああ。そうだな! 俺にはそれに加え美人な妻もいるからな!」
「ちッ! 本当にあなたという人は…………嫌みばかり」
すると、土竜族が少し怯えながらゆっくりと口を開いた。
「…………あのぉ。君たちは戦いに来たんじゃない?」
「「……………………え? 誰と?」」
しかし、二人は全く同じ人物かのように一言一句同じ表情で聞いてきた。
土竜族はその様子に一瞬唖然とするも、すぐに説明するように言う。
「…………え? いや、邪蛇族君とか…………まぁもういないけど、僕とかさ! 同じ八魔獣としてさ! 今から死闘を繰り広げるんじゃないの!?」
すると、二人も土竜族と同じように口を開けて唖然とした。
そして、先にラークがおどおどと口を開いた。
「あなたが敵? 何を言ってるんですか?」
その言葉を聞いて土竜族はハッと閃いたようなそぶりを見せる。
(まさか! 僕がサルバディの魔法に抵抗しているのに気づいて…………)
実は八魔獣の二人はサルバディの魔法の抵抗に成功していたのだ。
しかし、あの作戦を知っていて中立ならまだしも、何故、魔王軍につこうと思うのだろう。
魔王軍がサルバディ率いる反乱軍に負ければ次に狙われるのは魔獣の国、ストレイド。
それだけは邪蛇族も土竜族も避けたかったのだ。
ラークに続いてグレードも土竜族を見ながら言う。
「お前が俺たちの敵なわけがないだろ」
その言葉を聞いた土竜族は心から何かこみあげてくるものがあった。
それをうまく隠せず、表情に涙を浸らせながらゆっくりと口を開く。
「そうだよね…………僕たちは八魔獣。僕たちは…………」
(いつ忘れていたのだろう。いつから僕は味方と敵の区別もつかなくなっていたのだろう)
土竜族は右手で涙をぬぐいながら笑みを浮かべて言った。
「僕たちは家族同然だから――」
「「雑魚はさっさと失せろ」」
しかし、その言葉を遮るように二人はナイフのような言葉を土竜族に刺して、
「……………………うッ!」
ラークは右手でグレードは左手を握りしめ、同時に土竜族のぽっちゃりした土竜腹めがけて正拳を突き刺した。
そして、先ほど邪蛇族が飛んでいった方向とは反対方向に土竜族も飛んでいき、魔王城に大きな穴が二つ空く。
こうして、南北戦争は終了したのだった。
そう。残りはただの蹂躙だけである。
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