34 / 142
長男の行動
しおりを挟む
「シャル…………本当に僕の愚行に付き添わせてすまない」
「そんな自分を卑下しないでください。普通に考えて幼い子供を村の外に捨てるなど常識ではありません」
僕、キールは自分の契約獣『白馬』のロイに妻のシャルロッテとまたがり、父上の契約獣であるユニコーンのラッタの足跡を追跡している。
「…………でも流石に見殺しはくるものがあるな」
僕は独り言のように妻に聞こえないような声で言った。
僕の隣を逆走するように、今も何百もの獣たちが集落に向かって進行している。
そして後ろを振り返ると暗闇の中に一つ、月と並ぶほど光っている場所があった。
そう。今まで二五年間世話になった集落から火の気が上がっていたのだ。
(…………それでも、僕はアレンを救いに行く方が大切だ)
人殺しの集落と可愛い弟、片方しか救えないならどちらをとるだろう。
僕なら躊躇なく弟をとる。
毎日、無駄な時間を謳歌して、暗闇に沈んでいた僕を救ってくれた可愛い自慢の救世主なのだから。
そうして夜の暗闇の中、涼しい風を浴びながらラッタを追跡すること数十分――
その瞬間は唐突に訪れた。
「…………………なッ!」
急に右方向から強烈な衝撃が伝わり、僕たちは落馬してしまう。
衝動でズキズキと痛む頭を押さえながらゆっくりと僕は目を開けた。
そして、その光景を見て俺は呆けた声を出してしまう。
「…………は?」
そこには一つの死体があった。
そう。僕の契約獣であったロイだ。
横腹がえぐられており、そこから内臓が地面にぶちまけられている。
一瞬で絶命したのだろう。何の声も聞こえなかった。
「いやぁ。まさか混乱に乗じて逃げる奴がいるとはねぇ? 思いもしなかったよ」
右腕を真っ赤に染めた魔族、いや、獣の人型が頭をかきながら言った。
そいつから発せられるとてつもないオーラに体の臓器全てが絞られるような錯覚に陥る。
「…………は! シャル!」
僕は急いで一緒に落馬してしまったはずのシャルロッテの方へと振りかえる。
しかし、そこには誰もいなかった。
「シャル? この娘のこと?」
その獣の人型はシャルの首根っこを掴み持ち上げながらそう言った。
いつの間にシャルロッテを捕らえたのだろう。
その行動を見ることが出来なかった。
見た目は蜥蜴に近いだろうか。
頑丈そうな鱗につり目の鋭い目つき、まるで魔族の蜥蜴族をほうふつとさせる容姿だ。
しかし、魔族特有の角が生えていない。
魔族は必ず、どれだけ小さくても角が生えている種族である。
「シャル! おい! 貴様シャルをどうするつもりだ!」
僕はすぐに立ち上がり腰に差していた長剣を抜刀し、そのまま切りかかる。
しかし、
「いやぁ。活気盛んですねぇ…………こんな感じはどうでしょう?」
軽々と避けられ、その男は僕から距離をとった。
すると軽く、拘束程度に掴んでいたシャルロッテの首に徐々に力が入り始める。
「…………ぐっ……う……うッ……」
シャルロッテは表情を歪めながら悶えている。
その隣で男はシャルロッテとは正反対の歪な笑みを浮かべた。
「本当は今までお前たち人間が俺たちにしてきたみたいに契約魔法で奴隷にしてやってもいいんですよぉ?」
「…………ふざけるなぁ! 【召喚】! 灰色狼。フィフス!」
僕は親指を噛み、そこから出た血を地面に撒き捨てる。
すると、そこから五体の立派な大人の灰色狼が召喚された。
子供の頃から契約していた獣で、その頃は何ともなかったが、大人になり、力を持ち始めてからは、俺の許容を超えてしまった。
なので、こうして媒体として少量の血を使用しなければならない。
「お前たち! あいつを嚙み殺せ!」
「「「「「ワンッ!」」」」」
僕の呼びかけに応じるように五体の灰色狼が地を疾走する。
そして、目の前の醜い敵に向かって獰猛な歯を向ける。
「はぁ。俺は獣人だよ? そんな零段階の能無しに俺の敵が務まるはずがないよねぇ」
獲物に食らいつくように攻撃を仕掛けた灰色狼たちだが、獣人と名乗る男はため息をつきながらそう言った。
その瞬間にも離れていた獣人との距離が縮まっていく。
(絶対殺してやる)
僕はその光景を自分の怒りを鎮め、落ち着きながら見届ける。
灰色狼は個体は他の獣には劣るものの、群れを成すととてつもない力を発揮する。
現族長の契約獣である土蜥蜴にも勝てるほどだ。
どんな敵でも絶対に負けるはずがない。
残りの距離数メートル。完全に灰色狼の間合いだ。
しかし、僕が勝ちを確信し、安堵した瞬間。
蜥蜴のような獣人はにんまりと口角を釣り上げて一言、口を開いた。
「……………………【止まれ】」
たったその一言。
そう。そのたった一言で、
「…………なん……だと?」
五体、全ての灰色狼が獣人の目の前で腹を向けて寝転がった。
「そんな自分を卑下しないでください。普通に考えて幼い子供を村の外に捨てるなど常識ではありません」
僕、キールは自分の契約獣『白馬』のロイに妻のシャルロッテとまたがり、父上の契約獣であるユニコーンのラッタの足跡を追跡している。
「…………でも流石に見殺しはくるものがあるな」
僕は独り言のように妻に聞こえないような声で言った。
僕の隣を逆走するように、今も何百もの獣たちが集落に向かって進行している。
そして後ろを振り返ると暗闇の中に一つ、月と並ぶほど光っている場所があった。
そう。今まで二五年間世話になった集落から火の気が上がっていたのだ。
(…………それでも、僕はアレンを救いに行く方が大切だ)
人殺しの集落と可愛い弟、片方しか救えないならどちらをとるだろう。
僕なら躊躇なく弟をとる。
毎日、無駄な時間を謳歌して、暗闇に沈んでいた僕を救ってくれた可愛い自慢の救世主なのだから。
そうして夜の暗闇の中、涼しい風を浴びながらラッタを追跡すること数十分――
その瞬間は唐突に訪れた。
「…………………なッ!」
急に右方向から強烈な衝撃が伝わり、僕たちは落馬してしまう。
衝動でズキズキと痛む頭を押さえながらゆっくりと僕は目を開けた。
そして、その光景を見て俺は呆けた声を出してしまう。
「…………は?」
そこには一つの死体があった。
そう。僕の契約獣であったロイだ。
横腹がえぐられており、そこから内臓が地面にぶちまけられている。
一瞬で絶命したのだろう。何の声も聞こえなかった。
「いやぁ。まさか混乱に乗じて逃げる奴がいるとはねぇ? 思いもしなかったよ」
右腕を真っ赤に染めた魔族、いや、獣の人型が頭をかきながら言った。
そいつから発せられるとてつもないオーラに体の臓器全てが絞られるような錯覚に陥る。
「…………は! シャル!」
僕は急いで一緒に落馬してしまったはずのシャルロッテの方へと振りかえる。
しかし、そこには誰もいなかった。
「シャル? この娘のこと?」
その獣の人型はシャルの首根っこを掴み持ち上げながらそう言った。
いつの間にシャルロッテを捕らえたのだろう。
その行動を見ることが出来なかった。
見た目は蜥蜴に近いだろうか。
頑丈そうな鱗につり目の鋭い目つき、まるで魔族の蜥蜴族をほうふつとさせる容姿だ。
しかし、魔族特有の角が生えていない。
魔族は必ず、どれだけ小さくても角が生えている種族である。
「シャル! おい! 貴様シャルをどうするつもりだ!」
僕はすぐに立ち上がり腰に差していた長剣を抜刀し、そのまま切りかかる。
しかし、
「いやぁ。活気盛んですねぇ…………こんな感じはどうでしょう?」
軽々と避けられ、その男は僕から距離をとった。
すると軽く、拘束程度に掴んでいたシャルロッテの首に徐々に力が入り始める。
「…………ぐっ……う……うッ……」
シャルロッテは表情を歪めながら悶えている。
その隣で男はシャルロッテとは正反対の歪な笑みを浮かべた。
「本当は今までお前たち人間が俺たちにしてきたみたいに契約魔法で奴隷にしてやってもいいんですよぉ?」
「…………ふざけるなぁ! 【召喚】! 灰色狼。フィフス!」
僕は親指を噛み、そこから出た血を地面に撒き捨てる。
すると、そこから五体の立派な大人の灰色狼が召喚された。
子供の頃から契約していた獣で、その頃は何ともなかったが、大人になり、力を持ち始めてからは、俺の許容を超えてしまった。
なので、こうして媒体として少量の血を使用しなければならない。
「お前たち! あいつを嚙み殺せ!」
「「「「「ワンッ!」」」」」
僕の呼びかけに応じるように五体の灰色狼が地を疾走する。
そして、目の前の醜い敵に向かって獰猛な歯を向ける。
「はぁ。俺は獣人だよ? そんな零段階の能無しに俺の敵が務まるはずがないよねぇ」
獲物に食らいつくように攻撃を仕掛けた灰色狼たちだが、獣人と名乗る男はため息をつきながらそう言った。
その瞬間にも離れていた獣人との距離が縮まっていく。
(絶対殺してやる)
僕はその光景を自分の怒りを鎮め、落ち着きながら見届ける。
灰色狼は個体は他の獣には劣るものの、群れを成すととてつもない力を発揮する。
現族長の契約獣である土蜥蜴にも勝てるほどだ。
どんな敵でも絶対に負けるはずがない。
残りの距離数メートル。完全に灰色狼の間合いだ。
しかし、僕が勝ちを確信し、安堵した瞬間。
蜥蜴のような獣人はにんまりと口角を釣り上げて一言、口を開いた。
「……………………【止まれ】」
たったその一言。
そう。そのたった一言で、
「…………なん……だと?」
五体、全ての灰色狼が獣人の目の前で腹を向けて寝転がった。
11
お気に入りに追加
2,388
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ゴミスキル【スコップ】が本当はチート級でした~無能だからと生き埋めにされたけど、どんな物でも発掘できる力でカフェを経営しながら敵を撃退する~
名無し
ファンタジー
鉱山で大きな宝石を掘り当てた主人公のセインは、仲間たちから用済みにされた挙句、生き埋めにされてしまう。なんとか脱出したところでモンスターに襲われて死にかけるが、隠居していた司祭様に助けられ、外れだと思われていたスキル【スコップ】にどんな物でも発掘できる効果があると知る。それから様々なものを発掘するうちにカフェを経営することになり、スキルで掘り出した個性的な仲間たちとともに、店を潰そうとしてくる元仲間たちを撃退していく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる