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二二話 急に新しい仲間
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「クソがぁ!」
グレーはその雷電鳥の群れに向かってそう吠える。
しかし、その雄たけびに怯むことなくその群れの塊はグレーに向かって突進する。
正直、俺は二、三体仮契約できたらいいなと思っていた。
仮契約はとてもじゃないが、子供が出来る技術ではない。
テイマーの一族でも数名の精鋭がだけしか使えることの出来ない魔法なのだ。
しかし、そんな魔法を今、俺は成功した。
正直に言おう。今、俺はとても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「…………うッ! うわあああぁぁ!」
巨大な的となっているグレーめがけて雷電鳥が口ばしや爪で攻撃を始めた。
一個体は小さく手のひらに収まるサイズなため殺傷能力が低いものの、その分、俊敏さに長けておりグレーの大雑把な攻撃を全て避けている。
俺はただその光景を棒立ちで眺めているだけだ。
そう、俺は何もしていないのだ。
「あッはッは! 後輩をなめるからそんなことになるのよ!」
「久しぶりにグレーのダサいところ見れたの!」
サテラとミーナはその光景を二階から指をさして笑っている。
「分かった! 俺の負けだぁ! 止めてくれ!」
体もボロボロになりメンタルもボロボロになったグレーはもう、跪いていた。
「【解除】!」
少し涙交じりのグレーの言葉を聞いて俺はすぐに仮契約の魔法を解除した。
すると、何事もなかったかのように雷電鳥たちは上空に戻っていく。
しかし、一体だけ俺の方へと近づいてきた。
「良ければまた私たちを呼んでください。すぐに一族、総出で参ります」
そう言った紫電鳥が口にくわえていたものを俺の手の中に置く。
それは光り輝く綺麗な宝石だった。
一目見て雷を想像させるような黄色に光る石を見て俺は聞く。
「…………これは?」
「それは雷電鳥の信頼できるものに渡す魔石です。それがあれば全ての雷怪鳥があなたの傘下に入ったのと同じです」
「ちょ、ちょっと待って! なんでこんなすごいものを俺なんかに⁉」
俺は話が追い付けなくなり、雷電鳥の話を一度止める。
その間に脳をフル回転させた。
そもそも魔獣は殺戮しか能のない獣だと思っていた。
知能は勿論、言語を話すなんて聞いたこともないし見たこともない。
そもそも傘下ってなんだ? 何故急にそんなことになる?
「えっと…………君、名前ある? 俺はアレン」
「そんな魔獣如きが――」
「じゃあラークで。名前がないと不便だからね」
そして、予想通りラークの体が光始めた。
それはゴブくん、ドラ、リーシャの時と同じ、進化の光だ。
「「「……………………」」」
先輩たちはその俺の光景を口を開けたまま見ている。
それはそうだろう。魔族と会話なんて俺も信じがたい出来事なのだから。
「名前なんて…………本当に私はなんとあなたにお礼したらいいか」
光が収まったころにはラークの体は二倍以上の大きさになり、魔力量が数倍にも膨れ上がっていた。
しかも、見た目は完全に鳥だったのに、今では二足歩行までして、まるで魔族のような姿になっている。
知らない人に聞けば魔族と勘違いしてしまうのではないのだろうか。
「ちなみにラークは本当に雷電鳥なの?」
「いえ、私は『紫電鳥』。雷電鳥の上位種でした。百年も生きれば魔獣も進化はするんですよ」
「それで、今は?」
俺のその問いにラークは苦笑いをしながら、答えた。
「多分…………魔獣から神魔獣に進化したんだと思います。なので今は『神雷鳥』でしょう」
「へぇ。聞いたことないね…………じゃあそろそろ聞こうか。あれ! どういうこと⁉」
俺は現実から目をそらしていた事実についてラークに聞く。
俺とラークは同時に上を見上げた。
俺と仮契約を交わした雷電鳥全てが眩い光に包まれているのだ。
その光の濃さは太陽にもひけを劣らない。
そう。それは進化の光だ。
「…………族長の私が進化したため、系譜で配下たち全員が紫電鳥に進化したようです」
「まじか…………あれ、全部俺の傘下とか言ってんの?」
災害級の魔獣の集まりに流石の俺もそろそろ息をのむ。
そして、その集まりの長が俺であることにもう一度息をのむ。
そしてその状態の俺の目の前でラークは片足を折り頭を下げながら言う。
「どうか! アレン様! 我が一族の長となってはいただけないでしょうか!」
その真意のこもった言葉に俺は少し圧倒されてしまう。
最初は断ろうと思っていた。迷惑ごとが増えるのは嫌だからだ。
正直、ラークの意図も分からない。
急に仮契約してきた人間を信じる? 信頼?
話の流れが早すぎて全く理解できない。
しかし、今はラークの姿を見て俺はその軽い気持ちは簡単にへし折られてしまったようだ。
「…………分かった。でも、俺が呼んだとき以外はいつものように生活を送ること。それと魔族には危害を加えないこと」
「は、はい! 招致しました!」
俺はまだ、頭を下げているラークに向かて手を差し出す。
その手を握り返したのを確認すると俺は魔法を行使する。
「【契約】!」
こうして俺は、総数五百体の紫電鳥と一人の神雷鳥が俺の傘下に入ったのだった。
当然、先輩たちは唖然としてこちらを見ていた。
グレーはその雷電鳥の群れに向かってそう吠える。
しかし、その雄たけびに怯むことなくその群れの塊はグレーに向かって突進する。
正直、俺は二、三体仮契約できたらいいなと思っていた。
仮契約はとてもじゃないが、子供が出来る技術ではない。
テイマーの一族でも数名の精鋭がだけしか使えることの出来ない魔法なのだ。
しかし、そんな魔法を今、俺は成功した。
正直に言おう。今、俺はとても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「…………うッ! うわあああぁぁ!」
巨大な的となっているグレーめがけて雷電鳥が口ばしや爪で攻撃を始めた。
一個体は小さく手のひらに収まるサイズなため殺傷能力が低いものの、その分、俊敏さに長けておりグレーの大雑把な攻撃を全て避けている。
俺はただその光景を棒立ちで眺めているだけだ。
そう、俺は何もしていないのだ。
「あッはッは! 後輩をなめるからそんなことになるのよ!」
「久しぶりにグレーのダサいところ見れたの!」
サテラとミーナはその光景を二階から指をさして笑っている。
「分かった! 俺の負けだぁ! 止めてくれ!」
体もボロボロになりメンタルもボロボロになったグレーはもう、跪いていた。
「【解除】!」
少し涙交じりのグレーの言葉を聞いて俺はすぐに仮契約の魔法を解除した。
すると、何事もなかったかのように雷電鳥たちは上空に戻っていく。
しかし、一体だけ俺の方へと近づいてきた。
「良ければまた私たちを呼んでください。すぐに一族、総出で参ります」
そう言った紫電鳥が口にくわえていたものを俺の手の中に置く。
それは光り輝く綺麗な宝石だった。
一目見て雷を想像させるような黄色に光る石を見て俺は聞く。
「…………これは?」
「それは雷電鳥の信頼できるものに渡す魔石です。それがあれば全ての雷怪鳥があなたの傘下に入ったのと同じです」
「ちょ、ちょっと待って! なんでこんなすごいものを俺なんかに⁉」
俺は話が追い付けなくなり、雷電鳥の話を一度止める。
その間に脳をフル回転させた。
そもそも魔獣は殺戮しか能のない獣だと思っていた。
知能は勿論、言語を話すなんて聞いたこともないし見たこともない。
そもそも傘下ってなんだ? 何故急にそんなことになる?
「えっと…………君、名前ある? 俺はアレン」
「そんな魔獣如きが――」
「じゃあラークで。名前がないと不便だからね」
そして、予想通りラークの体が光始めた。
それはゴブくん、ドラ、リーシャの時と同じ、進化の光だ。
「「「……………………」」」
先輩たちはその俺の光景を口を開けたまま見ている。
それはそうだろう。魔族と会話なんて俺も信じがたい出来事なのだから。
「名前なんて…………本当に私はなんとあなたにお礼したらいいか」
光が収まったころにはラークの体は二倍以上の大きさになり、魔力量が数倍にも膨れ上がっていた。
しかも、見た目は完全に鳥だったのに、今では二足歩行までして、まるで魔族のような姿になっている。
知らない人に聞けば魔族と勘違いしてしまうのではないのだろうか。
「ちなみにラークは本当に雷電鳥なの?」
「いえ、私は『紫電鳥』。雷電鳥の上位種でした。百年も生きれば魔獣も進化はするんですよ」
「それで、今は?」
俺のその問いにラークは苦笑いをしながら、答えた。
「多分…………魔獣から神魔獣に進化したんだと思います。なので今は『神雷鳥』でしょう」
「へぇ。聞いたことないね…………じゃあそろそろ聞こうか。あれ! どういうこと⁉」
俺は現実から目をそらしていた事実についてラークに聞く。
俺とラークは同時に上を見上げた。
俺と仮契約を交わした雷電鳥全てが眩い光に包まれているのだ。
その光の濃さは太陽にもひけを劣らない。
そう。それは進化の光だ。
「…………族長の私が進化したため、系譜で配下たち全員が紫電鳥に進化したようです」
「まじか…………あれ、全部俺の傘下とか言ってんの?」
災害級の魔獣の集まりに流石の俺もそろそろ息をのむ。
そして、その集まりの長が俺であることにもう一度息をのむ。
そしてその状態の俺の目の前でラークは片足を折り頭を下げながら言う。
「どうか! アレン様! 我が一族の長となってはいただけないでしょうか!」
その真意のこもった言葉に俺は少し圧倒されてしまう。
最初は断ろうと思っていた。迷惑ごとが増えるのは嫌だからだ。
正直、ラークの意図も分からない。
急に仮契約してきた人間を信じる? 信頼?
話の流れが早すぎて全く理解できない。
しかし、今はラークの姿を見て俺はその軽い気持ちは簡単にへし折られてしまったようだ。
「…………分かった。でも、俺が呼んだとき以外はいつものように生活を送ること。それと魔族には危害を加えないこと」
「は、はい! 招致しました!」
俺はまだ、頭を下げているラークに向かて手を差し出す。
その手を握り返したのを確認すると俺は魔法を行使する。
「【契約】!」
こうして俺は、総数五百体の紫電鳥と一人の神雷鳥が俺の傘下に入ったのだった。
当然、先輩たちは唖然としてこちらを見ていた。
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