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1章 少年編
6話 王族
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時を経て、沈んでいた意識が徐々に覚醒し始める。
「ん、んんっ」
僕は重い瞼をゆっくりと開ける。
そこには見知らぬ天井が広がっていた。
天井に取り付けられた人工的な光が霞んだ目に染みる。
背中に伝わるベッドの感触は包み込むように柔らかく、芳香剤の匂いなのか、脳をとろけさせるような匂いが充満していた。
気を抜けばすぐに睡魔に負けてしまいそうだが、この不明な状況下で再び意識を手放すわけにはいかない。
「こ、ここは……?」
身体を起こして、辺りを見渡すと見慣れないものばかりが視界に入った。
金色に輝く棚。高級そうなテーブル。見たこともないような大きなソファ。
一応、自分も貴族のニルヴァーナ家出身だったが、その比ではない。
まぁ自分が借りている質素な部屋でない事は確かだ。
見慣れない光景に戸惑っていると、陽気な女性の声が耳に届く。
「あ、フィル君! 目が覚めたんだ!」
「り、リリア!? なんでここに?」
そう言って部屋に入ってきたのは艶やかな銀髪を持つ美形の女性。
路地裏の時とは服装も雰囲気も異なっていたため一瞬反応が遅れたが、女性の正体はリリアだった。
彼女は嬉しそうに僕のもとへと駆け寄ってくる。
「なんでって、ここは私の家だもん」
「私の家? ってまさか……!!」
僕は浮かんでしまった悪い想像にハッと息を呑む。
そんな僕の考えを肯定するようにリリアは頷いた。
「うん、ここは王城よ。あの後フィル君が倒れたから王城で面倒を見ることになったの」
あっさりと口にするリリア。
しかし僕は彼女の説明を素直に受け入れることは出来なかった。
この国『ヴィルヘルム』では身分が四つに区分されている。
奴隷――大抵は犯罪者か他国の捕虜。ある程度の基本的人権は守られる。
平民――一般市民。この国の人口の九割を占める。
貴族――商工で優れているか、何か偉業を残した一族。
王族――この国を創設した初代国王の一族
昔に比べて身分差別は少なくなったものの、今でも昔ながらの風習が残っている。
たとえ王族は貴族であろうと気軽に接してはならない。一種の信仰に近いと言えばいいだろうか。
ましてや関係者でもない僕が王城に入るなど絶対に許されない。
王城に入れる者は王族か王宮魔術師か、メイドや執事などの召使いだけだと決まっている。
だからこそ自分が今、王城のベッドで寝ているなど本来なら笑い捨てる冗談だ。
しかし今は目の前に王族の本人である王女がいる。
何よりこの高級なもので揃えられた部屋が事実だと物語っていた。
「ふふっ、そんなに緊張しなくても大丈夫。パパも了承してるし」
「ぱ、パパって……国王様!?」
「うん、それでフィル君が起きたら、連れて来いってパパに言われてるの」
どんな話をするんだろう、と首を傾げるリリア。
僕はすぐにどのような話をするのかは想像ついた。
逆に思い当たる節がないはずがない。
僕は人間をテイム、ましてや王女に【契約】を行使した。
そのことに関しては間違いなく国王も知っているだろう。今もなお、彼女の右手の甲には契約紋が刻まれているのだから。
緊急事態だったとはいえ、王女を一時的に自分の支配下に置いたことは事実。
人間へのテイム行為に王族に対しての不敬罪で僕は処刑されるに違いない。
でも、確実に処刑されるというわけでもなく、一縷の望みも残されてはいた。
もしかしたらリリアの命を救ったことで減刑なんて可能性も……
「うーん……あ、思い出した! 私をテイムしたことについてフィル君と話がしたいって言ってたんだよ!」
うん、終わりです。
「あ、あの路地裏のあと僕はどうなったの?」
とりあえず話を逸らすように僕はリリアに問いかけた。
「えっとね、まずは……」
するとリリアはベッドの近くに椅子を持ってきて、そこに腰をかける。
そして事件のことを詳細に話してくれた。
あの後、すぐに王宮騎士団が駆けつけてくれたようで、リリアの安全の確保をし、暗殺者の拘束、そして倒れた自分を王宮まで運んでくれそうだ。
ちなみにリリアを襲った男は隣国『アバンドン』の暗殺者だったらしい。
我が国ヴィルヘルムでは王族の数をあまり増やさない傾向がある。
リリアは現国王の一人娘。王位継承権を持つ者はリリア以外におらず、目ぼしい跡取りはいない。
そんな状況でリリアが殺されでもしたらどうだろうか?
そう、国王の座を競って紛争が起き、国内が荒れる。
そして弱体化したヴィルヘルムは他国の美味しい餌となるわけだ。
また、僕は意識を失って二日も眠っていたらしい。
理由は初テイムの反動のようで、慣れないテイムに自分の魔力が暴走したとか。
これは人間相手に限らず、自分の一つ上の兄も獣を初テイムをした時には気を失っていた。
「それでねフィル君。貴方にずっと言いたいことがあったの」
そう言ってリリアは体をこちらに向き直す。
一瞬で彼女のガラッと雰囲気が変わった。
ふんわりしていたこの部屋の空気が張り詰める。
そんな中リリアは僕に向かって深々と頭を下げた。
「本当にごめんなさい! 私の面倒ごとに無関係な貴方を巻き込んでしまって」
彼女の言動からも分かるように、彼女の言葉には今までにない誠意が込められている。
だからこそ深く慎重に考えたうえで、僕も口を開く。
「顔を上げてよ。あれは自分がしたくてしたことだから」
「もし一歩も間違えてたらフィル君の命だって危なかったのに?」
「うん、それに自分のためってのも大きいから」
「え? 自分のため?」
リリアは僕の言葉を耳にして目を丸くする。
彼女はこんなにも真剣に頭を下げているのだ。
だから自分も心の内を正直に話さないといけない。
「僕は何の才能がないから家族からも捨てられて、クラスメイトからも追放された。居場所なんてどこにもなかった」
人間にとって一番の耐えがたい苦痛。
それは 孤独 だ。
誰も自分を必要としてくれない。誰も自分のことなんて知らない。
そのまま自分の生きる理由まで見失ってしまう。
「だから、そんな無価値な自分に価値をつけたかったんだと思う」
もしかしたら偽善者と言われるかもしれない。
襲われている女性を救うという大義名分の裏で少なからず、誰かのために命を張れるということを証明したい自分がいた。
僕は誰かの命を助けることで、自分自身に価値を見出そうとしていた。
そんなことを言えば、当然リリアには軽蔑されるだろう、そう思っていたのだが、
「ぷっ、ふふっ。フィル君はやっぱり面白いね」
「え?」
「そんな恥ずかしいことを堂々と言う人なんていないよ~」
リリアは何かおかしかったのか、吹き出すのを堪えるように笑い始めた。
まさかそんな反応を返されるとは思ってもいなかったため、僕は唖然としてしまう。
すると彼女は優しく語りかけるように言った。
「あの時のフィル君は間違いなく、そんな感情を無しに行動してくれてた。言ったでしょう? 気づいたら足が動いてたって?」
「だから、自分のためで――」
「それは結果論であって、フィル君の言動を否定するものにはならないよ」
リリアは真剣な双眸を僕に向けて言う。
その彼女の雰囲気は何か口にするのも憚られるほどだった。
リリアは僕の手をぎゅっと握りしめてくる。
「だから私は助けてくれたフィル君に感謝してるし、申し訳なくも思ってるの! はい、これでこの話は終わり! 分かった?」
「あ、うん」
至近距離ではっきりと告げるリリア。
そんな彼女の勢いに気圧されて僕は反射的に首を振ってしまう。
僕が頷いたことを確認するとリリアはすっと立ち上がった。
「よし、じゃあ早速パパのところへ行こう! 起きたらすぐに連れて来いって言われたからね」
「え、待って、心の準備が――」
もちろんこの国のトップである国王に会うのに緊張しないわけがない。
人生で一度も見られない人だって多いのだから。
でも今必要な心の準備は、それではなく処罰を言い渡される方の準備だ。
確実に重い処罰は下されるだろう。最悪の場合、処刑だなんてこともあり得る。
なのにリリアは何故か嬉しそうに頬を緩めながら、
「大丈夫、大丈夫! 国王って言ってもただの人間だから~」
そう言ってリリアは僕の腕をぎゅっと掴む。
そのまま、リリアに引っ張られながら、僕は国王がいる王の間へと案内されたのだった。
「ん、んんっ」
僕は重い瞼をゆっくりと開ける。
そこには見知らぬ天井が広がっていた。
天井に取り付けられた人工的な光が霞んだ目に染みる。
背中に伝わるベッドの感触は包み込むように柔らかく、芳香剤の匂いなのか、脳をとろけさせるような匂いが充満していた。
気を抜けばすぐに睡魔に負けてしまいそうだが、この不明な状況下で再び意識を手放すわけにはいかない。
「こ、ここは……?」
身体を起こして、辺りを見渡すと見慣れないものばかりが視界に入った。
金色に輝く棚。高級そうなテーブル。見たこともないような大きなソファ。
一応、自分も貴族のニルヴァーナ家出身だったが、その比ではない。
まぁ自分が借りている質素な部屋でない事は確かだ。
見慣れない光景に戸惑っていると、陽気な女性の声が耳に届く。
「あ、フィル君! 目が覚めたんだ!」
「り、リリア!? なんでここに?」
そう言って部屋に入ってきたのは艶やかな銀髪を持つ美形の女性。
路地裏の時とは服装も雰囲気も異なっていたため一瞬反応が遅れたが、女性の正体はリリアだった。
彼女は嬉しそうに僕のもとへと駆け寄ってくる。
「なんでって、ここは私の家だもん」
「私の家? ってまさか……!!」
僕は浮かんでしまった悪い想像にハッと息を呑む。
そんな僕の考えを肯定するようにリリアは頷いた。
「うん、ここは王城よ。あの後フィル君が倒れたから王城で面倒を見ることになったの」
あっさりと口にするリリア。
しかし僕は彼女の説明を素直に受け入れることは出来なかった。
この国『ヴィルヘルム』では身分が四つに区分されている。
奴隷――大抵は犯罪者か他国の捕虜。ある程度の基本的人権は守られる。
平民――一般市民。この国の人口の九割を占める。
貴族――商工で優れているか、何か偉業を残した一族。
王族――この国を創設した初代国王の一族
昔に比べて身分差別は少なくなったものの、今でも昔ながらの風習が残っている。
たとえ王族は貴族であろうと気軽に接してはならない。一種の信仰に近いと言えばいいだろうか。
ましてや関係者でもない僕が王城に入るなど絶対に許されない。
王城に入れる者は王族か王宮魔術師か、メイドや執事などの召使いだけだと決まっている。
だからこそ自分が今、王城のベッドで寝ているなど本来なら笑い捨てる冗談だ。
しかし今は目の前に王族の本人である王女がいる。
何よりこの高級なもので揃えられた部屋が事実だと物語っていた。
「ふふっ、そんなに緊張しなくても大丈夫。パパも了承してるし」
「ぱ、パパって……国王様!?」
「うん、それでフィル君が起きたら、連れて来いってパパに言われてるの」
どんな話をするんだろう、と首を傾げるリリア。
僕はすぐにどのような話をするのかは想像ついた。
逆に思い当たる節がないはずがない。
僕は人間をテイム、ましてや王女に【契約】を行使した。
そのことに関しては間違いなく国王も知っているだろう。今もなお、彼女の右手の甲には契約紋が刻まれているのだから。
緊急事態だったとはいえ、王女を一時的に自分の支配下に置いたことは事実。
人間へのテイム行為に王族に対しての不敬罪で僕は処刑されるに違いない。
でも、確実に処刑されるというわけでもなく、一縷の望みも残されてはいた。
もしかしたらリリアの命を救ったことで減刑なんて可能性も……
「うーん……あ、思い出した! 私をテイムしたことについてフィル君と話がしたいって言ってたんだよ!」
うん、終わりです。
「あ、あの路地裏のあと僕はどうなったの?」
とりあえず話を逸らすように僕はリリアに問いかけた。
「えっとね、まずは……」
するとリリアはベッドの近くに椅子を持ってきて、そこに腰をかける。
そして事件のことを詳細に話してくれた。
あの後、すぐに王宮騎士団が駆けつけてくれたようで、リリアの安全の確保をし、暗殺者の拘束、そして倒れた自分を王宮まで運んでくれそうだ。
ちなみにリリアを襲った男は隣国『アバンドン』の暗殺者だったらしい。
我が国ヴィルヘルムでは王族の数をあまり増やさない傾向がある。
リリアは現国王の一人娘。王位継承権を持つ者はリリア以外におらず、目ぼしい跡取りはいない。
そんな状況でリリアが殺されでもしたらどうだろうか?
そう、国王の座を競って紛争が起き、国内が荒れる。
そして弱体化したヴィルヘルムは他国の美味しい餌となるわけだ。
また、僕は意識を失って二日も眠っていたらしい。
理由は初テイムの反動のようで、慣れないテイムに自分の魔力が暴走したとか。
これは人間相手に限らず、自分の一つ上の兄も獣を初テイムをした時には気を失っていた。
「それでねフィル君。貴方にずっと言いたいことがあったの」
そう言ってリリアは体をこちらに向き直す。
一瞬で彼女のガラッと雰囲気が変わった。
ふんわりしていたこの部屋の空気が張り詰める。
そんな中リリアは僕に向かって深々と頭を下げた。
「本当にごめんなさい! 私の面倒ごとに無関係な貴方を巻き込んでしまって」
彼女の言動からも分かるように、彼女の言葉には今までにない誠意が込められている。
だからこそ深く慎重に考えたうえで、僕も口を開く。
「顔を上げてよ。あれは自分がしたくてしたことだから」
「もし一歩も間違えてたらフィル君の命だって危なかったのに?」
「うん、それに自分のためってのも大きいから」
「え? 自分のため?」
リリアは僕の言葉を耳にして目を丸くする。
彼女はこんなにも真剣に頭を下げているのだ。
だから自分も心の内を正直に話さないといけない。
「僕は何の才能がないから家族からも捨てられて、クラスメイトからも追放された。居場所なんてどこにもなかった」
人間にとって一番の耐えがたい苦痛。
それは 孤独 だ。
誰も自分を必要としてくれない。誰も自分のことなんて知らない。
そのまま自分の生きる理由まで見失ってしまう。
「だから、そんな無価値な自分に価値をつけたかったんだと思う」
もしかしたら偽善者と言われるかもしれない。
襲われている女性を救うという大義名分の裏で少なからず、誰かのために命を張れるということを証明したい自分がいた。
僕は誰かの命を助けることで、自分自身に価値を見出そうとしていた。
そんなことを言えば、当然リリアには軽蔑されるだろう、そう思っていたのだが、
「ぷっ、ふふっ。フィル君はやっぱり面白いね」
「え?」
「そんな恥ずかしいことを堂々と言う人なんていないよ~」
リリアは何かおかしかったのか、吹き出すのを堪えるように笑い始めた。
まさかそんな反応を返されるとは思ってもいなかったため、僕は唖然としてしまう。
すると彼女は優しく語りかけるように言った。
「あの時のフィル君は間違いなく、そんな感情を無しに行動してくれてた。言ったでしょう? 気づいたら足が動いてたって?」
「だから、自分のためで――」
「それは結果論であって、フィル君の言動を否定するものにはならないよ」
リリアは真剣な双眸を僕に向けて言う。
その彼女の雰囲気は何か口にするのも憚られるほどだった。
リリアは僕の手をぎゅっと握りしめてくる。
「だから私は助けてくれたフィル君に感謝してるし、申し訳なくも思ってるの! はい、これでこの話は終わり! 分かった?」
「あ、うん」
至近距離ではっきりと告げるリリア。
そんな彼女の勢いに気圧されて僕は反射的に首を振ってしまう。
僕が頷いたことを確認するとリリアはすっと立ち上がった。
「よし、じゃあ早速パパのところへ行こう! 起きたらすぐに連れて来いって言われたからね」
「え、待って、心の準備が――」
もちろんこの国のトップである国王に会うのに緊張しないわけがない。
人生で一度も見られない人だって多いのだから。
でも今必要な心の準備は、それではなく処罰を言い渡される方の準備だ。
確実に重い処罰は下されるだろう。最悪の場合、処刑だなんてこともあり得る。
なのにリリアは何故か嬉しそうに頬を緩めながら、
「大丈夫、大丈夫! 国王って言ってもただの人間だから~」
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