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ついんず
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「……兄貴、もう一回」
「っ、あぁ!!」
ミチミチと音を立てて無理矢理侵入してくる熱い塊。その痛みと熱さに意識が飛びそうになりながら、もうこの日何度めか分からない行為を必死に受け入れる。
「ほら、入るじゃねぇか」
「っあ! ……も、むり……」
「どこが無理なんだよ? まだまだ入りそうだぜ?」
自分を見下ろし、意地の悪い笑みを浮かべる男。同じ色の長い髪が動く度にくすぐったい。
「兄貴……」
「ばっ、うごく、なっ!」
ぐっと腰を進められ、息が詰まる。無意識にしがみついてしまい、くすりと笑う声が聞こえてきた。
呼吸もままならない状態で睨み返すと、この男は益々腹立たしく良い笑顔を向けてきた。
「なぁ、兄貴……そんな顔して睨んでも煽るだけだぜ?」
「煽ってなんか、いねぇよ! っ、はぁ……いいから、はやくっ、抜け」
「やーだよ。兄貴ン中すっげー締め付けてきて気持ちいいんだもん」
ぐりぐりと奥に出された精をかき混ぜるように先端を押し付けられ、甲高い声が上がってしまった。慌てて口を閉じるが、それを合図に腰をがっしりと掴んで荒々しく動き出す。
「っあ!はぁ……っん!!」
「はっ……スッゲェな兄貴、女みてぇな声」
「ひっ、ぁ……ふ、んぅ! ……ぐっ、ぁ……ッ!!」
獣の様な腰の動きに翻弄されるしかできず、文句の一つでも言いたいが発する声は全て喘ぎ声に変わる。せめて声を抑えようと腕も口元へ持っていこうとしたが、それはさせないと阻まれてしまい、腕は頭上で一纏めにされ押さえつけられた。
「抑えなくていいじゃん。兄貴のそのやらしい声もっと聞かせてよ」
「ざっけん、な……! も、っ……いい加減、やめっ」
「ふーん、まだ喋れんの? じゃあ、加減しなくっていいか」
「……は?」
ぐいっと腰を持ち上げられ、より深く猛ったモノが奥まで入り込んでくる。
「ひっ……ぁっ」
「ほら、繋がってるトコ丸見え。兄貴のケツ、ぐちょぐちょなの見えるだろ?」
見せ付けるように、わざと聴かせるように音を立てて動く。先程ナカに放たれた精もあってか、グチグチっと卑猥な水音が響いて羞恥に火を付ける。
「やめっ……くるし……っ」
「でも気持ちいいんだろ? そんだけおっ立てて先走り垂らしてんだから。兄貴は淫乱なんだ?」
「ちがっ!」
「くないだろ? 弟のもんケツに突っ込まれて……それでも美味そうに咥えて喘いでんだから」
「ひぁっ!?」
深く繋がった為に奥にモノがよく当たる。抽挿の度に背筋から脳まで電流が走るような衝撃に襲われ嬌声があがってしまう。その声が本当に女の様で耳を塞ぎたくなった。
「ココ、いいんだろ?」
「やぁ…ぅ、あ」
意地悪く的確にソコばかり狙って突いてくる。身体を突き抜ける刺激に頭がおかしくなりそうだった。
「んぅ……っ、ひっ…ァ! あ、はぁ、ッ!!」
喘ぎ声と吐息、水音と肌がぶつかり合う乾いた音。それら全てがとても淫猥で、まるで耳まで犯されているような錯覚すら起こす。
「っ、そろそろ…限界。中、出すぞ」
「やめっ、あ! っう、ンッ」
「兄貴もイッちまえよ…ほら」
欲望のまま激しく腰を打ち付けられ、同時に射精を促すように猛ったそれを扱かれる。
「やめっ、出る」
「イケよ」
「くっ! ぁ……!」
「俺も、でる……」
一際奥へ強く突き上げられると同時に、腹の奥と外側に熱がじわりと広がっていくのが分かった。
「兄貴……」
「はぁ……っ、んだよ」
ずるりと引き抜かれた楔。今までそれが収まっていた箇所から卑猥な水音と共に溢れる熱い液体に眉を潜めながらも、上に覆い被さる同じ顔を睨む。
「……もう一回」
「ばーか」
今までの散々好き勝手していた癖に、最後はこうして擦り寄って請うてくるのだからタチが悪い。
「……後一回だけだからな」
不毛な関係だと言うことはお互いに理解している。それでも、愛すべき片割れが望む事には応えてやりたくなる……ぶつけられた想いは全て受け入れてやりたい。
(結局は互いに依存してる)
「っ、あぁ!!」
ミチミチと音を立てて無理矢理侵入してくる熱い塊。その痛みと熱さに意識が飛びそうになりながら、もうこの日何度めか分からない行為を必死に受け入れる。
「ほら、入るじゃねぇか」
「っあ! ……も、むり……」
「どこが無理なんだよ? まだまだ入りそうだぜ?」
自分を見下ろし、意地の悪い笑みを浮かべる男。同じ色の長い髪が動く度にくすぐったい。
「兄貴……」
「ばっ、うごく、なっ!」
ぐっと腰を進められ、息が詰まる。無意識にしがみついてしまい、くすりと笑う声が聞こえてきた。
呼吸もままならない状態で睨み返すと、この男は益々腹立たしく良い笑顔を向けてきた。
「なぁ、兄貴……そんな顔して睨んでも煽るだけだぜ?」
「煽ってなんか、いねぇよ! っ、はぁ……いいから、はやくっ、抜け」
「やーだよ。兄貴ン中すっげー締め付けてきて気持ちいいんだもん」
ぐりぐりと奥に出された精をかき混ぜるように先端を押し付けられ、甲高い声が上がってしまった。慌てて口を閉じるが、それを合図に腰をがっしりと掴んで荒々しく動き出す。
「っあ!はぁ……っん!!」
「はっ……スッゲェな兄貴、女みてぇな声」
「ひっ、ぁ……ふ、んぅ! ……ぐっ、ぁ……ッ!!」
獣の様な腰の動きに翻弄されるしかできず、文句の一つでも言いたいが発する声は全て喘ぎ声に変わる。せめて声を抑えようと腕も口元へ持っていこうとしたが、それはさせないと阻まれてしまい、腕は頭上で一纏めにされ押さえつけられた。
「抑えなくていいじゃん。兄貴のそのやらしい声もっと聞かせてよ」
「ざっけん、な……! も、っ……いい加減、やめっ」
「ふーん、まだ喋れんの? じゃあ、加減しなくっていいか」
「……は?」
ぐいっと腰を持ち上げられ、より深く猛ったモノが奥まで入り込んでくる。
「ひっ……ぁっ」
「ほら、繋がってるトコ丸見え。兄貴のケツ、ぐちょぐちょなの見えるだろ?」
見せ付けるように、わざと聴かせるように音を立てて動く。先程ナカに放たれた精もあってか、グチグチっと卑猥な水音が響いて羞恥に火を付ける。
「やめっ……くるし……っ」
「でも気持ちいいんだろ? そんだけおっ立てて先走り垂らしてんだから。兄貴は淫乱なんだ?」
「ちがっ!」
「くないだろ? 弟のもんケツに突っ込まれて……それでも美味そうに咥えて喘いでんだから」
「ひぁっ!?」
深く繋がった為に奥にモノがよく当たる。抽挿の度に背筋から脳まで電流が走るような衝撃に襲われ嬌声があがってしまう。その声が本当に女の様で耳を塞ぎたくなった。
「ココ、いいんだろ?」
「やぁ…ぅ、あ」
意地悪く的確にソコばかり狙って突いてくる。身体を突き抜ける刺激に頭がおかしくなりそうだった。
「んぅ……っ、ひっ…ァ! あ、はぁ、ッ!!」
喘ぎ声と吐息、水音と肌がぶつかり合う乾いた音。それら全てがとても淫猥で、まるで耳まで犯されているような錯覚すら起こす。
「っ、そろそろ…限界。中、出すぞ」
「やめっ、あ! っう、ンッ」
「兄貴もイッちまえよ…ほら」
欲望のまま激しく腰を打ち付けられ、同時に射精を促すように猛ったそれを扱かれる。
「やめっ、出る」
「イケよ」
「くっ! ぁ……!」
「俺も、でる……」
一際奥へ強く突き上げられると同時に、腹の奥と外側に熱がじわりと広がっていくのが分かった。
「兄貴……」
「はぁ……っ、んだよ」
ずるりと引き抜かれた楔。今までそれが収まっていた箇所から卑猥な水音と共に溢れる熱い液体に眉を潜めながらも、上に覆い被さる同じ顔を睨む。
「……もう一回」
「ばーか」
今までの散々好き勝手していた癖に、最後はこうして擦り寄って請うてくるのだからタチが悪い。
「……後一回だけだからな」
不毛な関係だと言うことはお互いに理解している。それでも、愛すべき片割れが望む事には応えてやりたくなる……ぶつけられた想いは全て受け入れてやりたい。
(結局は互いに依存してる)
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