53 / 101
第一部 owner&butler
第五十二話 【懺悔】
しおりを挟む
ぼんやりと目を開けると、視界に飛び込んできたのは見慣れた男の──裸の背中だった。濡れた頭をタオルで拭きつつ衣装ケースから下着を取り出し身に付けると、身を起こしたわたしに気が付いた桃哉はくるりと振り返った。
「起きたか」
「え……桃哉……なんで……え、え!? なんで!?」
昨夜は職場の飲み会だったはず。それなのにどうしてわたしは桃哉の家のベッドで、こんな格好で眠っていたのだろう。身に付けているのは彼のTシャツで、ブラジャーはおろかショーツさえ身に付けていない。
「勘違いすんな、やってねえよ」
「うそ」
「少しは信じろよ」
「だって……」
名前を呼んだ瞬間、寂しげな顔になったのが気になったが──そんなことよりも、あからさまに事後のような格好で眠っていたのに信じろだなんて無理だ。
「俺あっちのソファで寝たし」
「でも、」
「そんなに信じられねえならごみ箱でも覗いてみろよ」
桃哉はこんな奴だが、よっぽどのことが無い限り必ず避妊はする男だった。軽薄な見た目からは想像もつかないが、そこには彼なりの信条があるらしい。
(だからもし、事後なら──ごみ箱にアレがあるはず……)
「ねえだろ?」
「……疑ってごめん」
「気にすんな、ただ」
「ただ何?」
「キスはしたし、胸とか触った」
「はあ!? とかって何!?」
「お前が悪いんだお前が!」
喚く桃哉の話に耳を傾ける。それでようやく昨夜会社の飲み会に参加していた自分が、何故元カレであるこいつの部屋にいるのかを理解した。
(うん……確かにわたしも悪い気が──する。でもだからって、触ることないじゃないの!)
「胸とかって、ホントあんた一体……」
「言わせるな馬鹿、わかるだろ」
桃哉の目線がわたしの体に向けられる。それで全てを悟った。
「ばかっ! 桃哉のばかっ!」
「はぁ……お前なあ、隣の部屋でお前が裸で寝てんのに、一人で処理した俺の身にもなれよ」
「……処理したの」
「しなきゃ寝れんわ」
「なんかごめん」
「謝るなら抱かせろよ」
ベッドの上に座り込むわたしの肩を一気に押し倒す桃哉。馬乗りになりになった瞬間、Tシャツの裾から手が侵入してきた。
「やっ……だ、ちょっと!」
「……ほんっとお前、良い体してるよな」
一通り体を撫で回し溜め息を吐いた桃哉は、ごろんとわたしの隣に転がった。手で目元を隠すと、一呼吸置いて再び溜め息。
「俺さあ……」
「なに?」
「ずーっとお前のことが好きだったんだよ、ほたる」
「──は? え?」
名前を呼ばれてどきりと胸が跳ねた。桃哉は未だ顔を隠している。その表情が見えなくて良かったかもしれない。
「ずっと、ずーっとだ。ガキの頃からずっと好きだった。学生の頃もずっと。大学を卒業してこっちに帰ってきて再会して……あの夜、初めてお前を抱いたとき、幸せすぎて死ぬかと思った」
「なによ、急に……」
「こんなことでもねえと、話せないだろうが」
「でも、だって──そんなこと、昔は言ってくれなかった……」
桃哉は──愛情をあまり口に出してくれる男ではなかった。好きだと言われて、なんだか放って置けなくて付き合い始めたら、いつの間にかわたしが彼に溺れてしまって。
それでも「好きだ」なんて正面から言ってくれることは殆どなかった。
「今でも好きだ。離れてようやく気が付いた。お前、あの男とは付き合ってねえんだろ? 俺たち……やり直せねえか?」
身を起こした桃哉は、ぎゅっ、とわたしを抱き寄せた。厚い胸に顔を押し付けられ、ただただ呼吸が苦しい。それに──腹立たしかった。
「なんで──なんで今更そういうこと言うのよっ!!」
腕に力を込めて思い切りその体を突き飛ばした。胸ぐらを掴んでやりたい気分だったが、生憎桃哉は半裸のままなので、それは叶わなかった。
「どうして……どうして付き合ってる時に言ってくれなかったのよっ! なんで……なんで別れてからそういういうこと言うのよっ! わたしは……」
自然と涙が溢れていた。悔しくて情けなくて、辛かったあの頃。わたしはあんなにも桃哉のことが好きだったのに、彼はちゃんとわたしを見てくれてはいなかった。
「……ごめん。恥ずかしかったんだ」
「何よそれ……」
「好きとか、愛してるなんて、恥ずかしくて言えなかった。俺の気持ちくらい、言わなくてもわかってくれてると思ってた。他の女と遊んでたのも、もっとお前に俺を見てほしかったからってだけなんだ」
「ふざけないでよっ!」
桃哉の胸を何度も叩き、わたしは両手で顔を覆った。堪えようとしても涙は止めどなく溢れてきて、止まらない。
「わたし言ったよ? 何度も言った。気持ちはちゃんと言葉にしてくれないとわからないって」
「……ごめん」
「セックスしてれば、大丈夫だって思ってた?」
「思ってた」
「……ほんと、ばか」
確かに子供の頃から桃哉は、気持ちを言葉にするのが苦手な少年だった。やんちゃ小僧の特性なのだと思っていたが、それは少年から青年になっても変わらなかった。交際して男女の仲になれば、変わると思っていたけれど──そうじゃなかった。長い間傍にいたはずなのに、気付けなかったわたしにも非があるのかもしれない。
「お前さ、一つ勘違いしてるっぽいから言うけど」
「なに?」
「お前と付き合ってるときに他の女をこの家に上げたことなんてねーよ」
「……そうなの?」
「当たり前だろ、なんでお前が好きなのに他の女とやるんだよ」
「それじゃあ、わたしは……」
ずっと勘違いをして、桃哉を恨んでいた。わたしと付き合っているのに他の女と遊んで──抱いているのだと。
「桃哉が……わたしが誤解するような行動ばっかりとるからじゃん」
「だから、悪かったって」
気が付くと涙は止まっていた。シーツを握るわたしの手を、桃哉が上から優しく覆う。ふと顔を上げると不意打ちを食らい、唇を塞がれた。何もかもがどうでもよくなり、抵抗する気力も沸いてこなかった。彼にされるがまま口の中は侵食され、再び押し倒されてTシャツを剥ぎ取られたところでようやく、言葉を発することが出来た。
「……わたし、さ……失恋したんだ……多分」
「多分ってなんだよ」
「セバ…………スさん………が、さ……」
セバスチャンの名を出した途端、桃哉の手が止まった。不満げにわたしを睨むと、鼻先を摘ままれTシャツを床に放り投げられた。仕方がないのでそのままの格好で続ける。
「……セバスさんがさ、言ってたんだ。心に決めた人が自分にはいるって。わたしさ……自分でも気が付かないうちにあの人のこと、好きになってたんだよね」
「……」
「うちの玄関先で寝てた人だよ? しかも燕尾服で。怪しいにもほどがあったのに、毎日が寂しすぎて家にあげちゃった……色々あったなあ……」
「おいちょっと待て、玄関先で寝てたってなんだよ?!」
「……あ」
「お前たちが付き合ってねえってのは樹李さんから聞いたんだ。でも玄関先で寝てたってなんだよ?」
「えっと……」
仕方無しに桃哉にセバスチャンとの出会いの経緯を説明する──勿論伏せる部分は伏せて。時々悪態を吐きながらも桃哉は最後まで話を聴き、そして。
「恩返しか何か知らねえけど、そもそもお前に好意がなきゃそんなことしねえだろうが」
と怒鳴った。
「そうでもないでしょ。ただ、物凄く律儀な人なんだと思う」
「そういうもんじゃねえと俺は思うけどな」
「……そかな」
「で、お前はどうするんだよ」
「それは、ちゃんと言うよ。駄目だってわかってても」
フラれると決まっているのに告白するなんて、なんとも滑稽な気もする。──けれどこのままじゃ駄目なんだ。
「ごめんね、桃哉とはもう……気持ち的に無理だと思うんだ。だから、」
「そんなことねえ、俺は……────悪い」
背を向けた桃哉は、ベッドサイドに腰掛けて項垂れた。後ろから抱き締めたくなるような哀愁に満ちているが、駄目だ。自分が失恋したからといって、他の男に頼るなんて。
「悪い、みっともなかった」
「そんなこと、ない。わたしも悪いし……ごめん……」
これ以上かける言葉が見つからなくて、黙り込んでしまう。徐に立ち上がった桃哉は、衣装ケースから服を取り出し身に付けると、先程床に放ったTシャツをわたしに向かって投げた。
「風呂入ってこいよ。服は全部洗って乾かしてる。飯食ったら帰れよ、付き添ってやるから」
「ごはん作るのはわたしなんでしょ」
「……そうだな」
「まあ、いいけど」
Tシャツを頭から被り、お風呂に向かう。寝室のドアの前で、わたしの腕を後ろから桃哉が掴んだ。
「駄目だったら俺が慰めてやるから」
「……遠慮しとく」
「いいじゃねえか、いい加減楽になれよ。遠慮すんなよ」
「フラれたからって桃哉にすがるのは、駄目だと思うの」
「……変んねえな、そういうとこ。昔より頑固になった」
諦めたのか、わたしの腕は解放された。そこでようやく、ずっと──何年も繋がっているように感じていた桃哉との繋がりが切れたような気がした。
「起きたか」
「え……桃哉……なんで……え、え!? なんで!?」
昨夜は職場の飲み会だったはず。それなのにどうしてわたしは桃哉の家のベッドで、こんな格好で眠っていたのだろう。身に付けているのは彼のTシャツで、ブラジャーはおろかショーツさえ身に付けていない。
「勘違いすんな、やってねえよ」
「うそ」
「少しは信じろよ」
「だって……」
名前を呼んだ瞬間、寂しげな顔になったのが気になったが──そんなことよりも、あからさまに事後のような格好で眠っていたのに信じろだなんて無理だ。
「俺あっちのソファで寝たし」
「でも、」
「そんなに信じられねえならごみ箱でも覗いてみろよ」
桃哉はこんな奴だが、よっぽどのことが無い限り必ず避妊はする男だった。軽薄な見た目からは想像もつかないが、そこには彼なりの信条があるらしい。
(だからもし、事後なら──ごみ箱にアレがあるはず……)
「ねえだろ?」
「……疑ってごめん」
「気にすんな、ただ」
「ただ何?」
「キスはしたし、胸とか触った」
「はあ!? とかって何!?」
「お前が悪いんだお前が!」
喚く桃哉の話に耳を傾ける。それでようやく昨夜会社の飲み会に参加していた自分が、何故元カレであるこいつの部屋にいるのかを理解した。
(うん……確かにわたしも悪い気が──する。でもだからって、触ることないじゃないの!)
「胸とかって、ホントあんた一体……」
「言わせるな馬鹿、わかるだろ」
桃哉の目線がわたしの体に向けられる。それで全てを悟った。
「ばかっ! 桃哉のばかっ!」
「はぁ……お前なあ、隣の部屋でお前が裸で寝てんのに、一人で処理した俺の身にもなれよ」
「……処理したの」
「しなきゃ寝れんわ」
「なんかごめん」
「謝るなら抱かせろよ」
ベッドの上に座り込むわたしの肩を一気に押し倒す桃哉。馬乗りになりになった瞬間、Tシャツの裾から手が侵入してきた。
「やっ……だ、ちょっと!」
「……ほんっとお前、良い体してるよな」
一通り体を撫で回し溜め息を吐いた桃哉は、ごろんとわたしの隣に転がった。手で目元を隠すと、一呼吸置いて再び溜め息。
「俺さあ……」
「なに?」
「ずーっとお前のことが好きだったんだよ、ほたる」
「──は? え?」
名前を呼ばれてどきりと胸が跳ねた。桃哉は未だ顔を隠している。その表情が見えなくて良かったかもしれない。
「ずっと、ずーっとだ。ガキの頃からずっと好きだった。学生の頃もずっと。大学を卒業してこっちに帰ってきて再会して……あの夜、初めてお前を抱いたとき、幸せすぎて死ぬかと思った」
「なによ、急に……」
「こんなことでもねえと、話せないだろうが」
「でも、だって──そんなこと、昔は言ってくれなかった……」
桃哉は──愛情をあまり口に出してくれる男ではなかった。好きだと言われて、なんだか放って置けなくて付き合い始めたら、いつの間にかわたしが彼に溺れてしまって。
それでも「好きだ」なんて正面から言ってくれることは殆どなかった。
「今でも好きだ。離れてようやく気が付いた。お前、あの男とは付き合ってねえんだろ? 俺たち……やり直せねえか?」
身を起こした桃哉は、ぎゅっ、とわたしを抱き寄せた。厚い胸に顔を押し付けられ、ただただ呼吸が苦しい。それに──腹立たしかった。
「なんで──なんで今更そういうこと言うのよっ!!」
腕に力を込めて思い切りその体を突き飛ばした。胸ぐらを掴んでやりたい気分だったが、生憎桃哉は半裸のままなので、それは叶わなかった。
「どうして……どうして付き合ってる時に言ってくれなかったのよっ! なんで……なんで別れてからそういういうこと言うのよっ! わたしは……」
自然と涙が溢れていた。悔しくて情けなくて、辛かったあの頃。わたしはあんなにも桃哉のことが好きだったのに、彼はちゃんとわたしを見てくれてはいなかった。
「……ごめん。恥ずかしかったんだ」
「何よそれ……」
「好きとか、愛してるなんて、恥ずかしくて言えなかった。俺の気持ちくらい、言わなくてもわかってくれてると思ってた。他の女と遊んでたのも、もっとお前に俺を見てほしかったからってだけなんだ」
「ふざけないでよっ!」
桃哉の胸を何度も叩き、わたしは両手で顔を覆った。堪えようとしても涙は止めどなく溢れてきて、止まらない。
「わたし言ったよ? 何度も言った。気持ちはちゃんと言葉にしてくれないとわからないって」
「……ごめん」
「セックスしてれば、大丈夫だって思ってた?」
「思ってた」
「……ほんと、ばか」
確かに子供の頃から桃哉は、気持ちを言葉にするのが苦手な少年だった。やんちゃ小僧の特性なのだと思っていたが、それは少年から青年になっても変わらなかった。交際して男女の仲になれば、変わると思っていたけれど──そうじゃなかった。長い間傍にいたはずなのに、気付けなかったわたしにも非があるのかもしれない。
「お前さ、一つ勘違いしてるっぽいから言うけど」
「なに?」
「お前と付き合ってるときに他の女をこの家に上げたことなんてねーよ」
「……そうなの?」
「当たり前だろ、なんでお前が好きなのに他の女とやるんだよ」
「それじゃあ、わたしは……」
ずっと勘違いをして、桃哉を恨んでいた。わたしと付き合っているのに他の女と遊んで──抱いているのだと。
「桃哉が……わたしが誤解するような行動ばっかりとるからじゃん」
「だから、悪かったって」
気が付くと涙は止まっていた。シーツを握るわたしの手を、桃哉が上から優しく覆う。ふと顔を上げると不意打ちを食らい、唇を塞がれた。何もかもがどうでもよくなり、抵抗する気力も沸いてこなかった。彼にされるがまま口の中は侵食され、再び押し倒されてTシャツを剥ぎ取られたところでようやく、言葉を発することが出来た。
「……わたし、さ……失恋したんだ……多分」
「多分ってなんだよ」
「セバ…………スさん………が、さ……」
セバスチャンの名を出した途端、桃哉の手が止まった。不満げにわたしを睨むと、鼻先を摘ままれTシャツを床に放り投げられた。仕方がないのでそのままの格好で続ける。
「……セバスさんがさ、言ってたんだ。心に決めた人が自分にはいるって。わたしさ……自分でも気が付かないうちにあの人のこと、好きになってたんだよね」
「……」
「うちの玄関先で寝てた人だよ? しかも燕尾服で。怪しいにもほどがあったのに、毎日が寂しすぎて家にあげちゃった……色々あったなあ……」
「おいちょっと待て、玄関先で寝てたってなんだよ?!」
「……あ」
「お前たちが付き合ってねえってのは樹李さんから聞いたんだ。でも玄関先で寝てたってなんだよ?」
「えっと……」
仕方無しに桃哉にセバスチャンとの出会いの経緯を説明する──勿論伏せる部分は伏せて。時々悪態を吐きながらも桃哉は最後まで話を聴き、そして。
「恩返しか何か知らねえけど、そもそもお前に好意がなきゃそんなことしねえだろうが」
と怒鳴った。
「そうでもないでしょ。ただ、物凄く律儀な人なんだと思う」
「そういうもんじゃねえと俺は思うけどな」
「……そかな」
「で、お前はどうするんだよ」
「それは、ちゃんと言うよ。駄目だってわかってても」
フラれると決まっているのに告白するなんて、なんとも滑稽な気もする。──けれどこのままじゃ駄目なんだ。
「ごめんね、桃哉とはもう……気持ち的に無理だと思うんだ。だから、」
「そんなことねえ、俺は……────悪い」
背を向けた桃哉は、ベッドサイドに腰掛けて項垂れた。後ろから抱き締めたくなるような哀愁に満ちているが、駄目だ。自分が失恋したからといって、他の男に頼るなんて。
「悪い、みっともなかった」
「そんなこと、ない。わたしも悪いし……ごめん……」
これ以上かける言葉が見つからなくて、黙り込んでしまう。徐に立ち上がった桃哉は、衣装ケースから服を取り出し身に付けると、先程床に放ったTシャツをわたしに向かって投げた。
「風呂入ってこいよ。服は全部洗って乾かしてる。飯食ったら帰れよ、付き添ってやるから」
「ごはん作るのはわたしなんでしょ」
「……そうだな」
「まあ、いいけど」
Tシャツを頭から被り、お風呂に向かう。寝室のドアの前で、わたしの腕を後ろから桃哉が掴んだ。
「駄目だったら俺が慰めてやるから」
「……遠慮しとく」
「いいじゃねえか、いい加減楽になれよ。遠慮すんなよ」
「フラれたからって桃哉にすがるのは、駄目だと思うの」
「……変んねえな、そういうとこ。昔より頑固になった」
諦めたのか、わたしの腕は解放された。そこでようやく、ずっと──何年も繋がっているように感じていた桃哉との繋がりが切れたような気がした。
0
お気に入りに追加
380
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる