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第二章
第三十七話 母の形見
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誂ってくれれば幾分かマシだったというのに、シナブルが執務室に戻るとそこはもぬけの殻であった。片さねばならぬ書類はまだ山のままだ。壁に背を預けて座り溜め息をつくと、スーツの内ポケットに手を突っ込んだ。
「……」
取り出したのは、金色の丸みがかった三角形のペンダント。不機嫌そうにそれを眺めると、長い溜め息の後それを元に戻す。椅子に座って仕事を再開しようとしたところで、廊下の気配が動いたことに気が付き、扉を開けた。
「兄上は?」
「戻ったよ」
気を遣って廊下にいたというフォードは、ニヤニヤと口許を歪めながら、柄にもなく意地悪気な笑みを称えている。それとは対照的に頬を膨らませたシナブルは、彼にしては珍しく不機嫌そうであった。
「なんだよ」
「別に。夜にでもルヴィスが聞きたいことがあるそうだ」
「お前もだろう」
「わかる? 先に聞いてもいいかな?」
「はぁ……」
こういった話題でフォードに誂われるのは慣れたものであったが、当の本人は全く楽しくはないもので。長い溜め息の後、シナブルは口を開く。
「……泣いておられんだ」
「……ちらりと見えはしたが、見間違いではなかったか」
「エリック・P・ローランドのせいだ。あいつが姫に……無礼で、余計なことを」
事の経緯をシナブルが全て説明し終えると、フォードは苛立った表情の後、考え込むように俯いた。
「……俺は姫が涙を流される姿など、見るのは今回が初めてだ」
「俺だって片手に収まる程度だ」
「許しても良いのか、あの男を」
「許すわけがないだろう」
「片手に収まっているその時は、どんな状況だった?」
「……あれは確か──」
アンナがまだ、今のフェルメリアスよりも僅かに幼かった頃。父エドヴァルドとの戦闘訓練で、一日に何度も打ち負かされることが度々あった。休息も許されず、気を失うまで父の刃を受け続けた彼女は、夜な夜な姉マリーの膝を濡らしていた。状況は違えど、彼女が流す涙は悔しさと辛さから零れるもので、今回のように心が乱され泣きじゃくる、というのは臣下二人が知る限り前例のないことであった。
「流石にもうマリー様に甘えることはないだろうよ」
「ならば姫は……誰に頼るというのだ」
「……わからない」
「だからお前が──」
「……だから、それは!」
「シナブル!」
「いい加減にしてくれ! 俺には無理だ……」
「試す前に諦めるなよ」
「何度も同じことを言うな」
「何度でも言うさ。あんな男よりも、君のほうが絶対に姫に相応しい」
「仕事をする。この話は終わりだ」
「……全く」
フォードが何度も話題を引っ張ってくるこの会話は、シナブルにはもう慣れきったもので。しかし何度話を逸らしても、彼は事あるごとにしつこくこの会話を繰り返すのだ。律儀なことに、終わり、と言えばそこできちんと会話を終えてくれるのはありがたいことであったが。
「それ、ペダーシャルスの書類か?」
「そうだ。回収した金品が多すぎて、報告書がなかなか片付かん」
「ご苦労だな。伝うよ」
「助かる」
「そういえば、件のエリック様が先程隣の部屋に入られた」
「様、か」
「そういう御身分になられたんだ。姫の婚約者である以上、敬意は払わねば」
誰があんな奴に、と思ったのはどうやらフォードだけではなかったようだ。シナブルも酷く不快そうに眉間に皺を寄せ、あからさまに意見有りげな溜め息をついた。
「今は何をしておられる?」
「さあ?」
「ちょっと挨拶に行ってくる」
「揉めるなよ」
「わかっている」
本来ならば婚約者として迎え入れた以上、同室であることがこの家の通例であった。しかし今回は特例として、エリックは隣部屋に通された。あまりにも仲が悪すぎる、同室は避けた方が良いと、牢を見張っていたコラーユがエドヴァルドに進言した為であった。
──コンコン。
ノックの後に短い返事。失礼します、と断るとシナブルは扉を開けた。
「……お前は」
「シナブル・グランヴィだ」
「何の用だ」
エリックはバルコニーの戸を半分だけ開け、そのすぐ手前で喫煙中であった。シナブルの姿を見ても火を消すつもりはないようだ。
「姫を泣かせたこと、断じて許さぬ」
「いきなりだな、血の気の多い奴。あいつが勝手に泣いたんだろうが。まあ確かに、意地の悪いことは言ったがな」
「だから、許さないと言っている」
かつかつとエリックとの距離を詰めると、あろうことかシナブルはエリックの胸倉を掴み、彼を殴りつけた。エリックの足が一歩後退し、煙草の灰が床にぽとりと落下した。
「加減してやっただけありがたいと思え」
「中途半端な奴だな。こんなことでお前は満足なのか?」
「それなら、全力で殴らせてもらおうか」
ぐ、と拳を握りしめたシナブルを誂うように、エリックはせせら笑う。
「お前、そんなにあの女が大事か」
「当たり前だ」
「……人の大事なものは全て奪いやがったくせに、偉そうに!」
自分がされたのと同様、エリックはシナブルの胸倉を掴み、彼の頬を殴りつけた。満足気に手を離すと、部屋の中央のソファにどかりと腰を下ろした。
「用が済んだのならさっさと出ていけ」
「まだ済んでいない」
「はあ?」
「無礼を詫びるつもりはないが、俺がお前に自ら手を出すのはこれが最後だ。これより俺達はアンナ様同様、あなた様にもお仕えする」
「そうかよ」
「……これを」
そう言ってシナブルがスーツの内ポケットから取り出したのは、先程の金のペンダントであった。チェーンの部分を掴み、エリックに突き出す。
「……っ! これは……母上の……! どうしてお前が」
「貴方様方が牢におられる間、軍を率いてペダーシャルスの後片付けに行ってきたのです。それで」
「回収してきたのか」
「はい」
「何故だ」
「明確な理由などありません。ただ、なんとなく……もしかしたら心の何処かで、あなたに同情していたのかもしれません」
「……ふん」
受け取ったペンダントのチェーンを外し、首元に身につける。これは母がお守りだといって、エリックが物心ついた頃から身につけていたものであった。
「母上を殺したのはお前だろ? 父も、妹も、全て」
金の三角形のペンダントトップを手の中で転がし、握りしめる。目を伏せ母に思いを馳せるも、すぐに現実に引き戻されたのは手の中の煙草が燃え尽きたせいか。
「はい。国王陛下より、そう命じられておりましたので。あなた様に悪いことをしたとは思っていますが、陛下の命で動いた以上、詫びることは出来かねます」
「別に詫びてほしい訳では無い。俺だって同業みたいなもんだ。その辺はわかっている。だからといってお前が我が祖国を滅ぼしたことは許さんが……これに関しては礼を言う」
窓から差し込む光を受けて煌めく手の中のそれには、古いエルフの言葉で国の繁栄と祈りの言葉が刻まれていた。家族と祖国の死を看取ることが叶わなかった分、一つでも形見があるのはエリックにとっては救いであった。
「……これに免じてアンナリリアンの就寝中と入浴中は殺しに行くのを止めてやるよ」
「それ以外にも空気を読んで来い」
「行っていいのかよ」
「いや、来なくていい。あと、現在アンナ様はお休みになられているので絶対に来るなよ」
「感情の起伏の激しい面白い奴だな」
「……失礼をしました」
頭を下げ、エリックに背を向けて歩き出す。殴られた頬はそれほど痛まぬが、早めに冷やさねば腫れが引くのに時間がかかりそうであった。
「また来いよ。話し相手に面白そうだ」
「俺も暇ではないのです。用事がありましたらお申し付けください。……では」
扉が静かに閉まる。大切な主の婚約者となった男だと認識するだけで吐き気がするのだ。傍で仕えろなど、シナブルにとっては地獄でしかなかった。
「……」
取り出したのは、金色の丸みがかった三角形のペンダント。不機嫌そうにそれを眺めると、長い溜め息の後それを元に戻す。椅子に座って仕事を再開しようとしたところで、廊下の気配が動いたことに気が付き、扉を開けた。
「兄上は?」
「戻ったよ」
気を遣って廊下にいたというフォードは、ニヤニヤと口許を歪めながら、柄にもなく意地悪気な笑みを称えている。それとは対照的に頬を膨らませたシナブルは、彼にしては珍しく不機嫌そうであった。
「なんだよ」
「別に。夜にでもルヴィスが聞きたいことがあるそうだ」
「お前もだろう」
「わかる? 先に聞いてもいいかな?」
「はぁ……」
こういった話題でフォードに誂われるのは慣れたものであったが、当の本人は全く楽しくはないもので。長い溜め息の後、シナブルは口を開く。
「……泣いておられんだ」
「……ちらりと見えはしたが、見間違いではなかったか」
「エリック・P・ローランドのせいだ。あいつが姫に……無礼で、余計なことを」
事の経緯をシナブルが全て説明し終えると、フォードは苛立った表情の後、考え込むように俯いた。
「……俺は姫が涙を流される姿など、見るのは今回が初めてだ」
「俺だって片手に収まる程度だ」
「許しても良いのか、あの男を」
「許すわけがないだろう」
「片手に収まっているその時は、どんな状況だった?」
「……あれは確か──」
アンナがまだ、今のフェルメリアスよりも僅かに幼かった頃。父エドヴァルドとの戦闘訓練で、一日に何度も打ち負かされることが度々あった。休息も許されず、気を失うまで父の刃を受け続けた彼女は、夜な夜な姉マリーの膝を濡らしていた。状況は違えど、彼女が流す涙は悔しさと辛さから零れるもので、今回のように心が乱され泣きじゃくる、というのは臣下二人が知る限り前例のないことであった。
「流石にもうマリー様に甘えることはないだろうよ」
「ならば姫は……誰に頼るというのだ」
「……わからない」
「だからお前が──」
「……だから、それは!」
「シナブル!」
「いい加減にしてくれ! 俺には無理だ……」
「試す前に諦めるなよ」
「何度も同じことを言うな」
「何度でも言うさ。あんな男よりも、君のほうが絶対に姫に相応しい」
「仕事をする。この話は終わりだ」
「……全く」
フォードが何度も話題を引っ張ってくるこの会話は、シナブルにはもう慣れきったもので。しかし何度話を逸らしても、彼は事あるごとにしつこくこの会話を繰り返すのだ。律儀なことに、終わり、と言えばそこできちんと会話を終えてくれるのはありがたいことであったが。
「それ、ペダーシャルスの書類か?」
「そうだ。回収した金品が多すぎて、報告書がなかなか片付かん」
「ご苦労だな。伝うよ」
「助かる」
「そういえば、件のエリック様が先程隣の部屋に入られた」
「様、か」
「そういう御身分になられたんだ。姫の婚約者である以上、敬意は払わねば」
誰があんな奴に、と思ったのはどうやらフォードだけではなかったようだ。シナブルも酷く不快そうに眉間に皺を寄せ、あからさまに意見有りげな溜め息をついた。
「今は何をしておられる?」
「さあ?」
「ちょっと挨拶に行ってくる」
「揉めるなよ」
「わかっている」
本来ならば婚約者として迎え入れた以上、同室であることがこの家の通例であった。しかし今回は特例として、エリックは隣部屋に通された。あまりにも仲が悪すぎる、同室は避けた方が良いと、牢を見張っていたコラーユがエドヴァルドに進言した為であった。
──コンコン。
ノックの後に短い返事。失礼します、と断るとシナブルは扉を開けた。
「……お前は」
「シナブル・グランヴィだ」
「何の用だ」
エリックはバルコニーの戸を半分だけ開け、そのすぐ手前で喫煙中であった。シナブルの姿を見ても火を消すつもりはないようだ。
「姫を泣かせたこと、断じて許さぬ」
「いきなりだな、血の気の多い奴。あいつが勝手に泣いたんだろうが。まあ確かに、意地の悪いことは言ったがな」
「だから、許さないと言っている」
かつかつとエリックとの距離を詰めると、あろうことかシナブルはエリックの胸倉を掴み、彼を殴りつけた。エリックの足が一歩後退し、煙草の灰が床にぽとりと落下した。
「加減してやっただけありがたいと思え」
「中途半端な奴だな。こんなことでお前は満足なのか?」
「それなら、全力で殴らせてもらおうか」
ぐ、と拳を握りしめたシナブルを誂うように、エリックはせせら笑う。
「お前、そんなにあの女が大事か」
「当たり前だ」
「……人の大事なものは全て奪いやがったくせに、偉そうに!」
自分がされたのと同様、エリックはシナブルの胸倉を掴み、彼の頬を殴りつけた。満足気に手を離すと、部屋の中央のソファにどかりと腰を下ろした。
「用が済んだのならさっさと出ていけ」
「まだ済んでいない」
「はあ?」
「無礼を詫びるつもりはないが、俺がお前に自ら手を出すのはこれが最後だ。これより俺達はアンナ様同様、あなた様にもお仕えする」
「そうかよ」
「……これを」
そう言ってシナブルがスーツの内ポケットから取り出したのは、先程の金のペンダントであった。チェーンの部分を掴み、エリックに突き出す。
「……っ! これは……母上の……! どうしてお前が」
「貴方様方が牢におられる間、軍を率いてペダーシャルスの後片付けに行ってきたのです。それで」
「回収してきたのか」
「はい」
「何故だ」
「明確な理由などありません。ただ、なんとなく……もしかしたら心の何処かで、あなたに同情していたのかもしれません」
「……ふん」
受け取ったペンダントのチェーンを外し、首元に身につける。これは母がお守りだといって、エリックが物心ついた頃から身につけていたものであった。
「母上を殺したのはお前だろ? 父も、妹も、全て」
金の三角形のペンダントトップを手の中で転がし、握りしめる。目を伏せ母に思いを馳せるも、すぐに現実に引き戻されたのは手の中の煙草が燃え尽きたせいか。
「はい。国王陛下より、そう命じられておりましたので。あなた様に悪いことをしたとは思っていますが、陛下の命で動いた以上、詫びることは出来かねます」
「別に詫びてほしい訳では無い。俺だって同業みたいなもんだ。その辺はわかっている。だからといってお前が我が祖国を滅ぼしたことは許さんが……これに関しては礼を言う」
窓から差し込む光を受けて煌めく手の中のそれには、古いエルフの言葉で国の繁栄と祈りの言葉が刻まれていた。家族と祖国の死を看取ることが叶わなかった分、一つでも形見があるのはエリックにとっては救いであった。
「……これに免じてアンナリリアンの就寝中と入浴中は殺しに行くのを止めてやるよ」
「それ以外にも空気を読んで来い」
「行っていいのかよ」
「いや、来なくていい。あと、現在アンナ様はお休みになられているので絶対に来るなよ」
「感情の起伏の激しい面白い奴だな」
「……失礼をしました」
頭を下げ、エリックに背を向けて歩き出す。殴られた頬はそれほど痛まぬが、早めに冷やさねば腫れが引くのに時間がかかりそうであった。
「また来いよ。話し相手に面白そうだ」
「俺も暇ではないのです。用事がありましたらお申し付けください。……では」
扉が静かに閉まる。大切な主の婚約者となった男だと認識するだけで吐き気がするのだ。傍で仕えろなど、シナブルにとっては地獄でしかなかった。
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