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54/逃がしはしない★
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軽くほたるの上半身を起こし、正面から胸を見つめる。かなり大きくなっている……ピンク色の乳首がぴん、とこちらを向くので堪えきれず舌を伸ばした。
「あぅッ、あ、あッ……!」
半年近くセックスをしなかっただけて、ここまで敏感になるものなのか。ほたるを横たえ、パジャマとショーツを同時に引き下げる。手首を拘束したまま自分の下半身も晒し、ほたるの唇を乱暴に吸った。
「んッ……あ……だめッ……とおや……だめだってば……!」
「大丈夫」
固く閉じられたほたるの足を開き、膣口に亀頭を押し当てる。嫌がる姿に興奮し、殆ど前戯もなしに陰茎を押し込んだ。
「あ゛……あ゛あ、ッ……!」
「なんだよ……すげぇ濡れてるし。挿いるじゃねえか……」
「う……う゛ぅッ……はぁッ……はぁッ……! やだぁ……やめて!」
「あ……やべッ……めちゃくちゃ気持ちい、い゛……これ……ハァッ……あッ……!」
ほたるの膣内から体温が直接伝わってくる。しばらく使っていなかったせいか、少しだけ膣口が窮屈なのが処女を想起させやたらと興奮してしまう。
「う、あ……狭っ……」
「痛い、の?」
「いや……気持ちいい……! お前は?」
「やだ……聞かないで」
顔を隠そうとほたるは躍起になるが、俺が片手で両手首を押さえつけているせいでこいつは身動きが取れない。俺はといえば生のほたるのマンコを記憶に刻むように深く腰を打ち付け、開いた手は耐えず膨らみを増した胸を揉み続けていた。
「気持ちいいくせに……なんとか言えよ……ッ!」
「やッあ、ああッ……! お願い、とおや、やめッ……やめて……! お願いだから、あッ……なかには、ださない、で……ぅあッ……!」
「生で膣に出されるの……嫌なんか?」
「いやッ……だめ、だめッ、ぜったい、だめ……あ……イキそう、う、う゛……あ、あ……あ゛あ゛あ゛ッ!!」
びくん、びくんとほたるの腰が跳ね上がる。構わず腰を打ち付け続けると嬌声が一層激しいものとなり、悲鳴に近い甲高いものへと変わっていった。
「お前が何度もイッたら……俺も……興奮するじゃねえか……」
顎を掴み、無理矢理に正面を向かせる。眉根を寄せ、涙と唾液に濡れたほたるの顔は色っぽく、もっとめちゃくちゃに壊してやりたい衝動に駆られた。
「はぁッ……はぁッ……おねが、い、だめ、ぇ、ほんとうに……」
「無理ッ……あ、あ、あ……あッ……出る……う゛、膣に出すぞ……あぁッ……!!」
俺が果てる瞬間、ほたるが「いや!」と大きな声を上げた。この近距離で何度も叫ばれると流石に耳が痛いので、手で口を覆い凌辱の悦に入った。
「あ……やべ、これ ……ハァッ……最高……!」
口を塞がれたままぐったりと疲れきったほたるを下敷きにし、上から見下ろすのは最高に心地がよかった。彼女と別れただなんて嘘を吐き、無理矢理部屋に入れて貰った甲斐があったというものだ。性器を抜きとり、抵抗するほたるの口内に先端を押込む。竿を扱いて残っていた精液をほたるの口内に出しきると、噎せ返った彼女はそれを全て吐き出してしまった。胸元に落ちた白濁の液体がたらりと垂れ、乳輪を這う。
「なあ……もう一回やろ」
「はぁ? 何言って……んッ……ちょ……」
殆どピンク色に近い乳輪を舐め、乳首を吸い上げ甘噛みする。乳房に指を沈めながらチラリとほたるを見上げると、怒りながらも快感の表情を浮かべていた。隙を突いて唇に吸い付き、舌を絡ませる。抵抗することもなければ応えてくれることもない舌に若干の苛立ちを覚えながら、俺はほたるの秘められた部分に指を伸ばした。
「んぁッ……!」
「足開けよ」
「や……あッ、やめて……!」
「指じゃ不満か?」
「ちが……あ、あ……!」
下降して固く閉じられた太腿を無理矢理抉じ開ける。ぷっくりと膨らみを増したクリトリスをべろりと舐め、吸い上げた。それだけでカクカクと震えだすほたるの腰を一撫でし、膣口を舌先でつつくと、俺との間に愛液が糸を張りほたるが身を捩った。
「クンニじゃイケねえだろ……ほら……」
「い゛ッ……いや、いやッ……あ゛……あ、あ゛あ゛……!」
「はっ……嫌とか言いながらお前、足全開じゃねえか」
ずぶずぶと膣に指を抜き差しする度に、ほたるの両足はだらしなく恥ずかしい程開いていった。もっと欲しいとねだるように、膣口はぱくぱくと俺を誘い、吸い込まれるように二本目の指を挿入した。
「あああ……あ……イッちゃう……イッちゃう……や、やだ、もう、やだぁッ……は、う゛……イクッ、イク……あ……!!」
絶頂に達しぐったりなほたるとは対照的に、俺の陰茎は待ってましたと言わんばかりの勃起状態。ここで犯さずしてどうするのだと、深く考えるよりも早くほたるをうつ伏せにし、後ろから挿入を果たした。
「ちょ……やめてよ……ねえ、ゴム、は……?」
「着けてるわけねーだろ。一回も二回も変わりゃしねーよ」
「ほんとに……もう、勘弁してよ……!」
消えるような声の訴えを無視し、俺は夢中で腰を打ち付けた。何度も絶頂に達するほたるの心を置き去りに、好き放題体位を変えた俺は最終的に正常位で達し、またしてもほたるの膣内に射精をしたのだった。
「何黙ってんだよ」
「どうしよう……もしも妊娠してたらわたし……」
「大丈夫だって。ピル飲んでんだし、中出しし放題だろが」
「ピル飲んでるから大丈夫っていう、その考え方が人としてもう、本当に無理っ……!」
ぱんっ、と乾いた音は、俺が頬を打たれた音か。泣き腫らしたほたるは全裸のまま、俺の肩を何度も力なく殴り付けた。
「酷い……酷いよとおや……嫌って言ったのに! 怖いって言ったのに! ここまでするとは思わなかった! こんなに最低な男とは思わなかった……!」
ここで俺が謝れば、ほたるは俺を許してくれるのだろうか──再び受け入れてくれるのだろうか。悪かったと頭を下げて抱きしめようと手を伸ばすが、頑なに拒否されてしまった。
「もう……帰って、桃哉」
「な…………ほたる?」
あまりの衝撃に、そのまま風呂場に消えたほたるを追うことが出来なかった。「桃哉」と、ほたるは言ったのだ──初めてのことだった。
着替えを済ませて荷物を持ち、重い身体を引きずりながら外に出る。雨はいつの間にか止んでいて、最低だと罵られた俺は唇を噛み締めながら、のろのろと階段を下りていった。
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