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33/見てはいけないもの(2)
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ソファに座ったとおやはイヤホンをつけ、スマートフォンをセンターテーブルに置いていた。その画面に映し出されるのは色白で小柄な女性。肩の上の黒髪が乱雑に乱れているのは、上に覆い被さった男が彼女を激しく犯しているせいだった。わたしの倍近くありそうな大きな胸が、突かれる度にふるふると揺れている。嫌がるように顔を横に振る女性の顎を、男が無理矢理に掴む──。
「あッ……あ、あ、うぅ……!」
セックスをしている時とはまた別の、見たこともないとおやの表情に釘付けになってしまう。陰茎を掴んだ手を一定の速度で忙しなく上下に這わせ、視線は画面から離れない。
(とおや、すごく……エッチな顔……)
見ているこちらまでもが欲情してしまうほどの、厭らしい顔。半開きの唇に噛みつきたくなってしまう。
(わたしとセックスをする時、こんな顔を──しないのに。画面の中の女性に対してはこんな──こんな──!)
「え、ほた……る?」
「あっ……ごめんっ……!」
間もなく達しそうなところであったとおやの手がぴたりと止まり、彼はわたしの視線に気が付いた。どうすればいいのかわからず、くるりと背を向け顔を伏せる。彼氏の自慰なんて今まで見たことがないので、ばくばくと心臓が駆け足のまま止まらない。
「……おかえり」
「ごめんね……邪魔して……」
「いや……」
「あっちにいるから続き……して?」
とおやが溜まっているのも無理もない。一昨日セックスをしようと唇を重ねていた最中、違和を感じトイレへ逃げ込むと来ていたのだ、生理が。変なところで中断してしまったし、かといって続きは出来ないし。申し訳なくて何度も謝ったのだけれど、とおやは優しく頭を撫でて「大丈夫だから」と言うだけで。
そそくさと一人寝室へ向かう。ちらりとソファを見ると、既に使用済みの丸められたティッシュがそのままになっていた。
(全然大丈夫じゃないじゃない……!)
既に二回目で、これのどこが大丈夫だというのか。わたしも帰りが遅くなるとは連絡したけれど、だからといって今から帰ると連絡したあとに普通こんなこと……するのだろうか。
「ほたる」
「……なに? あ……いいよ、遠慮しないで、ドア閉めてるから」
「違う……こっち来てくれ」
手招きをされ、隣に腰を下ろす。わたしはボタン全開のブラウス──中にインナーは着ているけれど──にショーツ姿。とおやは部屋着を着ているが、下半身には何もかも身に付けていない、おかしな光景だ。
「体調、どうだ?」
「今日はだいぶ良い方かな。頭痛もないし」
「そっか、よかった」
こんな格好でわたしの体調の心配をするなんてどうかしてる。陰茎はまだ勃ち上がったままの状態で、見るからにがちがちで固そうで──つやつやで美味しそうで──思わず喉がごくりと鳴った。
「……キス、したいんだ」
「うん……」
「いい?」
「うん……んッ……」
唇が重なった刹那、すぐに差し込まれる熱い舌。その合間にとおやの口からは甘い声が漏れていた。うっすらと目を開けると、わたしと唇を重ねながら己の性器に触れていた。
「ほたる……」
「駄目……だよ」
「わかってる」
「んッ……駄目、胸は駄目、痛いから、やめて」
「ごめん」
こっちは出来ないというのに。そこは仕方がないと目を瞑り、丸見えなショーツをブラウスの裾で隠した。
「なあほたる」
「……ん?」
「なんでそんな格好?」
「これは……ええと」
とおやが寝ていると思って面倒だから……と説明をすれば、「いつもそうすればいいのに」と頬を膨らます。そんな恥ずかしいこと、毎日出来っこない。
「とおや、いいの? その……早く済ませて? キスくらいなら、大丈夫だから」
「あ……のさあ」
「なに?」
「ずっとしてみたかったことがあって」
首を傾げれば、わたしの足首にそろりと触れるとおやの長い指。驚いて後ずさるが、その手が離れることはない。
「俺、いつもセックスする時、目の前のお前の身体に夢中で……だけど」
「だけど?」
「……足、舐めてみたいんだ」
「足?」
剥き出しの脹ら脛に視線を落とす。手入れをしたばかりだから近距離で見られても大丈夫ではある。けれど、これを舐めたいだなんて──とおやは足フェチだったのだろうか。
「下は自分でするから」
「それならわたしが……」
「駄目だ」
「どうして?」
「生理中のお前にそんなこと……させたくない。セックスできないから口で、だなんて、お前をそんな風に扱いたくない」
そんな格好をして、何を真面目なことを言っているのかと笑ってしまいそうになるのをなんとか堪える。なかなかお目にかかれないとおやの真剣な眼差しだというのに、下半身は裸で、おまけに勃ち上がったものは健在だというのに。
「わたしはそんなこと、気にしないよ?」
「駄目だ。いいから早く足出せ」
「わかった……これでいいの?」
わたしがソファに座り足を差し出すと、とおやは床に腰を下ろす。脱ぎ捨てられた彼のスウェットで太股を覆い寒さをしのぐ。
「や……だ、ちょっと、汚いよ?」
「汚くねえって」
「くすぐった……ねえ、本当にッ……んッ……まだ洗ってないから……」
わたしの足の指を一本ずつ咥え、ちゅうちゅうと吸い上げる。すべての指を吸い終わると今度は足の甲──それに足首に舌を這わせ脹ら脛を撫で回してゆく。その間にもとおやの反対側の手は己の性器をしっかりと掴み、早い速度で扱いてゆく。
「あッ……あ、あッ! ッ!ッ!く……ぅ、あッ……!!」
「イキそう?」
「うん、うんッ…………あッ……イクッ……う、ッ!!」
ぐったりとソファに倒れ込むとおやの唇を何度も吸う。その身体にもたれ掛かり頭を優しく撫で付けると、物欲しそうな瞳に吸い込まれそうになってしまった。
「とおや……」
「何だ?」
「ごめんね……こんなこと、させて」
「……はあ? 謝ることじゃねえだろ。お前、大丈夫って言ったけど貧血辛いんじゃねえのか、顔色微妙だし」
「……そうかな」
誤魔化したけれどどうやらそれは無駄に終わってしまったようで、とおやは自分のものを手早く片付けると、寝室へわたしの部屋着を取りに向かった。
「変なことさせて悪かったな……足、冷えてねえか? 先に風呂入るか?」
「ううん、大丈夫」
「さっき飯作ったんだ。食おう」
「うん」
「身体、温めたほうがいいかと思っておでん作ったんだ。明日も食えるし、作んなくて済むから楽だろ?」
「うん、ありがとう」
とおやは優しい。ぶっきらぼうな風だけれど、これが彼の通常運転で。もっと言葉にして欲しいこともたくさん……たくさんあったけれど、わたしが催促しないと口にしてくれないのは相変わらずで。それが物足りないとか、とっても不安だというわたしの気も知らず──彼が良い方向に変わってくれることはなかった。
翌日。結局とおやはまたしても飲み会で帰りが遅く、わたしは残ったおでんを一人で食べることとなった。 こういう時──わたしがセックス出来ないのを理由に、ひょっとしたら浮気でもしてるんじゃないかという考えが浮かび、否定してもそれは消えなかった。彼の最近の行動に疑わしいものが多すぎたせいだと思う。そのせいなのだろう、とおやなら絶対に大丈夫、そんなことをする筈がないと言い切ることが出来なかった。
その日からとおやの帰りが遅くなる度に、彼のことをそういう目で見るようになってしまった。本当のことを聞くのも恐ろしかったし、何よりも──わたしの妄想が全て事実で、それを肯定されてしまうのが一番怖かった。
「あッ……あ、あ、うぅ……!」
セックスをしている時とはまた別の、見たこともないとおやの表情に釘付けになってしまう。陰茎を掴んだ手を一定の速度で忙しなく上下に這わせ、視線は画面から離れない。
(とおや、すごく……エッチな顔……)
見ているこちらまでもが欲情してしまうほどの、厭らしい顔。半開きの唇に噛みつきたくなってしまう。
(わたしとセックスをする時、こんな顔を──しないのに。画面の中の女性に対してはこんな──こんな──!)
「え、ほた……る?」
「あっ……ごめんっ……!」
間もなく達しそうなところであったとおやの手がぴたりと止まり、彼はわたしの視線に気が付いた。どうすればいいのかわからず、くるりと背を向け顔を伏せる。彼氏の自慰なんて今まで見たことがないので、ばくばくと心臓が駆け足のまま止まらない。
「……おかえり」
「ごめんね……邪魔して……」
「いや……」
「あっちにいるから続き……して?」
とおやが溜まっているのも無理もない。一昨日セックスをしようと唇を重ねていた最中、違和を感じトイレへ逃げ込むと来ていたのだ、生理が。変なところで中断してしまったし、かといって続きは出来ないし。申し訳なくて何度も謝ったのだけれど、とおやは優しく頭を撫でて「大丈夫だから」と言うだけで。
そそくさと一人寝室へ向かう。ちらりとソファを見ると、既に使用済みの丸められたティッシュがそのままになっていた。
(全然大丈夫じゃないじゃない……!)
既に二回目で、これのどこが大丈夫だというのか。わたしも帰りが遅くなるとは連絡したけれど、だからといって今から帰ると連絡したあとに普通こんなこと……するのだろうか。
「ほたる」
「……なに? あ……いいよ、遠慮しないで、ドア閉めてるから」
「違う……こっち来てくれ」
手招きをされ、隣に腰を下ろす。わたしはボタン全開のブラウス──中にインナーは着ているけれど──にショーツ姿。とおやは部屋着を着ているが、下半身には何もかも身に付けていない、おかしな光景だ。
「体調、どうだ?」
「今日はだいぶ良い方かな。頭痛もないし」
「そっか、よかった」
こんな格好でわたしの体調の心配をするなんてどうかしてる。陰茎はまだ勃ち上がったままの状態で、見るからにがちがちで固そうで──つやつやで美味しそうで──思わず喉がごくりと鳴った。
「……キス、したいんだ」
「うん……」
「いい?」
「うん……んッ……」
唇が重なった刹那、すぐに差し込まれる熱い舌。その合間にとおやの口からは甘い声が漏れていた。うっすらと目を開けると、わたしと唇を重ねながら己の性器に触れていた。
「ほたる……」
「駄目……だよ」
「わかってる」
「んッ……駄目、胸は駄目、痛いから、やめて」
「ごめん」
こっちは出来ないというのに。そこは仕方がないと目を瞑り、丸見えなショーツをブラウスの裾で隠した。
「なあほたる」
「……ん?」
「なんでそんな格好?」
「これは……ええと」
とおやが寝ていると思って面倒だから……と説明をすれば、「いつもそうすればいいのに」と頬を膨らます。そんな恥ずかしいこと、毎日出来っこない。
「とおや、いいの? その……早く済ませて? キスくらいなら、大丈夫だから」
「あ……のさあ」
「なに?」
「ずっとしてみたかったことがあって」
首を傾げれば、わたしの足首にそろりと触れるとおやの長い指。驚いて後ずさるが、その手が離れることはない。
「俺、いつもセックスする時、目の前のお前の身体に夢中で……だけど」
「だけど?」
「……足、舐めてみたいんだ」
「足?」
剥き出しの脹ら脛に視線を落とす。手入れをしたばかりだから近距離で見られても大丈夫ではある。けれど、これを舐めたいだなんて──とおやは足フェチだったのだろうか。
「下は自分でするから」
「それならわたしが……」
「駄目だ」
「どうして?」
「生理中のお前にそんなこと……させたくない。セックスできないから口で、だなんて、お前をそんな風に扱いたくない」
そんな格好をして、何を真面目なことを言っているのかと笑ってしまいそうになるのをなんとか堪える。なかなかお目にかかれないとおやの真剣な眼差しだというのに、下半身は裸で、おまけに勃ち上がったものは健在だというのに。
「わたしはそんなこと、気にしないよ?」
「駄目だ。いいから早く足出せ」
「わかった……これでいいの?」
わたしがソファに座り足を差し出すと、とおやは床に腰を下ろす。脱ぎ捨てられた彼のスウェットで太股を覆い寒さをしのぐ。
「や……だ、ちょっと、汚いよ?」
「汚くねえって」
「くすぐった……ねえ、本当にッ……んッ……まだ洗ってないから……」
わたしの足の指を一本ずつ咥え、ちゅうちゅうと吸い上げる。すべての指を吸い終わると今度は足の甲──それに足首に舌を這わせ脹ら脛を撫で回してゆく。その間にもとおやの反対側の手は己の性器をしっかりと掴み、早い速度で扱いてゆく。
「あッ……あ、あッ! ッ!ッ!く……ぅ、あッ……!!」
「イキそう?」
「うん、うんッ…………あッ……イクッ……う、ッ!!」
ぐったりとソファに倒れ込むとおやの唇を何度も吸う。その身体にもたれ掛かり頭を優しく撫で付けると、物欲しそうな瞳に吸い込まれそうになってしまった。
「とおや……」
「何だ?」
「ごめんね……こんなこと、させて」
「……はあ? 謝ることじゃねえだろ。お前、大丈夫って言ったけど貧血辛いんじゃねえのか、顔色微妙だし」
「……そうかな」
誤魔化したけれどどうやらそれは無駄に終わってしまったようで、とおやは自分のものを手早く片付けると、寝室へわたしの部屋着を取りに向かった。
「変なことさせて悪かったな……足、冷えてねえか? 先に風呂入るか?」
「ううん、大丈夫」
「さっき飯作ったんだ。食おう」
「うん」
「身体、温めたほうがいいかと思っておでん作ったんだ。明日も食えるし、作んなくて済むから楽だろ?」
「うん、ありがとう」
とおやは優しい。ぶっきらぼうな風だけれど、これが彼の通常運転で。もっと言葉にして欲しいこともたくさん……たくさんあったけれど、わたしが催促しないと口にしてくれないのは相変わらずで。それが物足りないとか、とっても不安だというわたしの気も知らず──彼が良い方向に変わってくれることはなかった。
翌日。結局とおやはまたしても飲み会で帰りが遅く、わたしは残ったおでんを一人で食べることとなった。 こういう時──わたしがセックス出来ないのを理由に、ひょっとしたら浮気でもしてるんじゃないかという考えが浮かび、否定してもそれは消えなかった。彼の最近の行動に疑わしいものが多すぎたせいだと思う。そのせいなのだろう、とおやなら絶対に大丈夫、そんなことをする筈がないと言い切ることが出来なかった。
その日からとおやの帰りが遅くなる度に、彼のことをそういう目で見るようになってしまった。本当のことを聞くのも恐ろしかったし、何よりも──わたしの妄想が全て事実で、それを肯定されてしまうのが一番怖かった。
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