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27/児戯(2)★
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下半身に違和を感じ目覚めた時には「ああ、とおやがろくでもないイタズラをしているんだな」と思った。けれど目を開けても視界は真っ暗で手首は拘束されている。全裸……ではないようで、上はパジャマを着ている感覚はあった。
「あッ……あッあッ、な、なに……!? いッ……ああッ……」
ヴヴヴ──という電子音、それに股の間で振動する棒状の何か。体感したことのない振動に身体は跳ね、熱を持った下半身は快感でとろとろと溶け始める。
(ちょっと……これ──!?)
とおやはわたしに目隠し拘束をした挙げ句、樹李さんに貰ったばかりのバイブで遊ぶつもりなのか。遠慮なしにぐいぐいと上下に這わせ、身体は絶頂に達する寸前。腰が浮き、下半身がピリピリと痺れ始める。
それにしたってバイブの振動が強すぎる。こんな道具で快感を得るなんて。いい加減やめて欲しいが、何を思ったのか振動の続くそれはわたしの股の間に添えられたまま。とおやの手は胸に伸び、好き勝手揉み始めてしまった。
「あッあぅッ、あ……ちょっ……つよぃ……つよいって……い、イクッ……あ、あ、イク、イク……あッ!!」
室内に響くのはわたしの叫び声、それにバイブよ動作音だけ。暴れて藻掻く足が時折シーツの上でスルスルと音を立てる。行為の時にいつも軋むベッドは、とおやが動かないせいで静かなまま。いつもとは違うその空間の雰囲気に、なんだが気持ち悪さが込み上げてきてしまう。
「はぁッ、はぁッ、はぁッ……や、や、あ……とおや、とおやッ、バイブのけてッ!のけて、お願いッ!やああッん!イクぅ、あ、あぁッ!!」
わたしの気持ち悪さなどお構いなしに、とおやの手は止まらない。またしても達してしまい、腰から下に力が全く入らない。
「いッ────あ────!!」
絶頂から放心状態に落ちかけていたところに、振動をきかせたままのバイブが膣の中にゆっくりと押し込まれた。振動は先程よりもゆっくりだけれど──そんな──!
(……バイブ動いてるのに、膣にッ……挿れられたら──ッ!)
「ああああッ!あッ!あッ!ああッ!やだあ!やだぁッ!やだぁッ!こわれる、こわれるッ!やめ……ッああああッ!!だめええぇそこ、あ、あ、イクッイクッ──あ……ああ……」
達し、果てた直後にまた達する。快感が波のように何度もわたしを襲い、バロメーターがぶっ飛んでしまいそうになる。
「とおや、とおやッ!やああッ!やめて、やめてったら、あ、あ、だめ、やめ、あ……あ……イッイッちゃう、うう……ああああッ!!ああ!あ、おねがいッむり、むりッむりだから、あ、あ──イク、う、ううッあ、イク、イク、イクぅああ!!」
わたしがこんなにも泣き叫んでいるのにやめてくれない。快感でおかしくなりそうな頭で必死に考える。なんで、どうしてという気持ちが強くなり、不安で押し潰されそうになる。
(──ちょっと待って、本当にこれはとおやなの?)
とおやの筈なのにおかしいな──声が聞こえないせいか心に不安が立ち込める。
「ねえ、とおや?とおやってば……」
震える声で何度も名前を呼んだ。けれど彼は応えてくれない。耳元で名前を囁いてくれるだけでいい。それなのに──。
「あッ……あ、あッ……とおや?とおや……?」
とろとろに溶けた膣に、ずぶっ──と男の指が挿しこまれる。愛液の量を確かめるように、何度か中を掻き回される。
「とおや、ねえ、なにか……言って……黙ってるの、怖いよ、ねえ、声聴かせて、とおや?」
身体は彼を求め、受け入れる準備は万全だ。相手がとおやならば、喜んで足を開くというのに──なんだろう、怖い。
とおやな筈なのに、とおやでないような気もしている。彼がわたしのことを縛り上げ、目隠しまでしてセックスをする意味がわからない──だから不安になる。だから、ひょっとしたら他の男なのか?という不安で胸が詰りそうになる。
その時だった。わたしの足に男の手が伸びてきた。股を開こうと力を込め、躍起になっている。
(とおや、なんだよね?信じていいんだよね?)
「い……いやあッ!」
強い力で肩を押さえ付けられ、蛇のように唇の上を舌が這った。不快感で全身が震え、泣き叫んでしまった。
「ねえ、とおや?とおやなんだよね?」
怖い──助けを求めるように何度もとおやの名前を呼ぶが、相手は黙ったまま、わたしの手首をベッドのフレームのパイプに縛り付けてしまったようだ。これでもう、身を捩っても逃げることが出来ない。そう思った瞬間、全身がサッと冷え身体も心も恐怖で支配されてしまった。
「お願い、ねえ、やめて、怖い、怖い、とおや……とおや──あ、あああッ! や、いや、いや、ああッ!」
力無く投げ出されていた足を押し広げられ、固く熱いものがわたしの膣に捩じ込まれた。さっきまでのバイブとは違う、明らかに人間の男の性器だった。
「あ あ あ あぁぁ……や、やだ、やだぁッやだよ、とおや、とおやッ!」
わたしの声は相手に届いているのかいないのか、叫べば叫ぶほど激しく膣を犯される。気持ちが良いのに、恐怖が勝る。とおやだと信じたいのに、確証が持てない。
「や、や、やあッ!イッちゃう、イッちゃう、う、う、あ、イクうぅッ!!」
相手はまだ達しないのか、ガンガンと膣を突きながら胸の先端にかぷりと食らいつく。しつこく何度も吸い上げられ、揉み回され、手首の拘束を解かれたのも束の間、うつ伏せに押し倒されると同時に後ろから乱暴に挿入される。
「あ、う……ッ うしろ、やめてッ!だめ、だめだから、あ──ああッ!や!やだあ、あッ……」
左肩を押さえ付けられ、腰の右側をがしりと押さえ付けられられる。耳元で「気持ちいいだろ?」と囁かれたような気もしたが、絹すれとベッドの軋む音で掻き消されてしまった。
「──気持ちいいだろ?」
また、だ。はっきりと、どんな声なのか聞き取れない。自分の口から漏れる嬌声は堪えることが出来ないし、達する直前の身体は崩壊寸前だ。
男の腰を振る動きが速まり、左手までもがわたしの腰を離すまいと強く掴む。ギッ──ギッ──と単調な音に合わせてベッドはゆらゆらと揺れ始める。
「あああだめッ……きもちいい……ぃ、きもちいいよぉ……イクう、イク……あ……イッ……イク、イクッ……ああッ……!!」
わたしが達した直後に相手も達したようで、背面に覆い被さった後、首筋に何度も唇を押し当てられた。
「……ほたる」
ちゅ、とキスの合間にわたしを呼ぶ声。ハッとして顔を上げるがまだ目隠しは取ってもらえないようだ。
「……愛してる」
初めて聞いたその台詞に導かれるように身体は動き出す。手の拘束は解かれているのだから、無理矢理に身体を捻って仰向けに寝転んだ。覆い被さる男の頬を探り当て、撫で、確信を持って目隠しを解き、唇を重ねた──
「とおや……!」
──直後に頭突き。「痛え!」と喚くとおやに馬乗りになり、もう一度頭突きを食らわせた後、平手で頬をパチンと叩いた。
「馬鹿!酷い!酷いよ!」
「……悪い」
「なんで……なんでこんなことしたの? わたしは、とおやの玩具じゃないんだよ?」
それからは長々しい恨み節。どれだけわたしが不安で怖かったか、とおやが謝罪し頭を下げるまで何度もしつこく毒づいた。
「悪かったって……反省してる。ちょっとした好奇心だったんだよ」
「最低っ!もう二度とこんなことしないで!」
「わかったよ、しつこいな」
「何よその言い方っ……! やだ、ちょっと」
あんまりわたしがしつこく何度も言うからか、唇を塞がれてしまった。引き剥がそうとするがきつく抱き締められて、振りほどくことが出来ない。
「ちょ……とおや……っ」
付き合ったばかりのころは下手くそだったとおやのキスは、今となっては上手くなり、わたしの唇に吸い付いて離れない。後頭部を優しく撫でられそれを突き放そうとするが、甘いキスに身体がいうことをきいてくれない。
「ほたる……ほたる……」
こういうのは本当に反則だ。こんな声で名前を呼ぶなんて。許してもらおうとしているのが見え見えで、実に腹立たしい。それなのにわたしは自分に言い訳をして──とおやのキスが甘いせいにして、彼のことを拒絶出来ないでいる。そんな自分にもっと腹が立った。
「ねえ、とおや……」
「……なんだ」
「タクシー払うから……今日はもう帰って?」
言葉の合間にも首筋に吸い付き、胸元へと下りてくるとおやの舌。胸の先端までそろりと下りてきてちろちろと舐め始めるので、堪えきれず甘い声が漏れた。
「とお……やッ……帰ってよ……んッ、あ……ぅッ」
「帰って欲しいんなら喘ぐなよ」
「じゃあ、吸わないでッ……」
「やだね。それにお前、 一人にしたら泣くだろ?傍にいてやりたい。だから帰らない」
「だ、誰のせいで泣くと思ってんの?」
「やっぱり泣くんじゃねえか」
自分自身が情けなくて、腹立たしくて、涙は今にも零れそうで。そうはさせまいと躍起になるとおやの指先が腹を這い、臍を撫で、ついにはわたしの太股の内側を撫で、陰毛を鋤き始めた。
「あッ……あッあッ、な、なに……!? いッ……ああッ……」
ヴヴヴ──という電子音、それに股の間で振動する棒状の何か。体感したことのない振動に身体は跳ね、熱を持った下半身は快感でとろとろと溶け始める。
(ちょっと……これ──!?)
とおやはわたしに目隠し拘束をした挙げ句、樹李さんに貰ったばかりのバイブで遊ぶつもりなのか。遠慮なしにぐいぐいと上下に這わせ、身体は絶頂に達する寸前。腰が浮き、下半身がピリピリと痺れ始める。
それにしたってバイブの振動が強すぎる。こんな道具で快感を得るなんて。いい加減やめて欲しいが、何を思ったのか振動の続くそれはわたしの股の間に添えられたまま。とおやの手は胸に伸び、好き勝手揉み始めてしまった。
「あッあぅッ、あ……ちょっ……つよぃ……つよいって……い、イクッ……あ、あ、イク、イク……あッ!!」
室内に響くのはわたしの叫び声、それにバイブよ動作音だけ。暴れて藻掻く足が時折シーツの上でスルスルと音を立てる。行為の時にいつも軋むベッドは、とおやが動かないせいで静かなまま。いつもとは違うその空間の雰囲気に、なんだが気持ち悪さが込み上げてきてしまう。
「はぁッ、はぁッ、はぁッ……や、や、あ……とおや、とおやッ、バイブのけてッ!のけて、お願いッ!やああッん!イクぅ、あ、あぁッ!!」
わたしの気持ち悪さなどお構いなしに、とおやの手は止まらない。またしても達してしまい、腰から下に力が全く入らない。
「いッ────あ────!!」
絶頂から放心状態に落ちかけていたところに、振動をきかせたままのバイブが膣の中にゆっくりと押し込まれた。振動は先程よりもゆっくりだけれど──そんな──!
(……バイブ動いてるのに、膣にッ……挿れられたら──ッ!)
「ああああッ!あッ!あッ!ああッ!やだあ!やだぁッ!やだぁッ!こわれる、こわれるッ!やめ……ッああああッ!!だめええぇそこ、あ、あ、イクッイクッ──あ……ああ……」
達し、果てた直後にまた達する。快感が波のように何度もわたしを襲い、バロメーターがぶっ飛んでしまいそうになる。
「とおや、とおやッ!やああッ!やめて、やめてったら、あ、あ、だめ、やめ、あ……あ……イッイッちゃう、うう……ああああッ!!ああ!あ、おねがいッむり、むりッむりだから、あ、あ──イク、う、ううッあ、イク、イク、イクぅああ!!」
わたしがこんなにも泣き叫んでいるのにやめてくれない。快感でおかしくなりそうな頭で必死に考える。なんで、どうしてという気持ちが強くなり、不安で押し潰されそうになる。
(──ちょっと待って、本当にこれはとおやなの?)
とおやの筈なのにおかしいな──声が聞こえないせいか心に不安が立ち込める。
「ねえ、とおや?とおやってば……」
震える声で何度も名前を呼んだ。けれど彼は応えてくれない。耳元で名前を囁いてくれるだけでいい。それなのに──。
「あッ……あ、あッ……とおや?とおや……?」
とろとろに溶けた膣に、ずぶっ──と男の指が挿しこまれる。愛液の量を確かめるように、何度か中を掻き回される。
「とおや、ねえ、なにか……言って……黙ってるの、怖いよ、ねえ、声聴かせて、とおや?」
身体は彼を求め、受け入れる準備は万全だ。相手がとおやならば、喜んで足を開くというのに──なんだろう、怖い。
とおやな筈なのに、とおやでないような気もしている。彼がわたしのことを縛り上げ、目隠しまでしてセックスをする意味がわからない──だから不安になる。だから、ひょっとしたら他の男なのか?という不安で胸が詰りそうになる。
その時だった。わたしの足に男の手が伸びてきた。股を開こうと力を込め、躍起になっている。
(とおや、なんだよね?信じていいんだよね?)
「い……いやあッ!」
強い力で肩を押さえ付けられ、蛇のように唇の上を舌が這った。不快感で全身が震え、泣き叫んでしまった。
「ねえ、とおや?とおやなんだよね?」
怖い──助けを求めるように何度もとおやの名前を呼ぶが、相手は黙ったまま、わたしの手首をベッドのフレームのパイプに縛り付けてしまったようだ。これでもう、身を捩っても逃げることが出来ない。そう思った瞬間、全身がサッと冷え身体も心も恐怖で支配されてしまった。
「お願い、ねえ、やめて、怖い、怖い、とおや……とおや──あ、あああッ! や、いや、いや、ああッ!」
力無く投げ出されていた足を押し広げられ、固く熱いものがわたしの膣に捩じ込まれた。さっきまでのバイブとは違う、明らかに人間の男の性器だった。
「あ あ あ あぁぁ……や、やだ、やだぁッやだよ、とおや、とおやッ!」
わたしの声は相手に届いているのかいないのか、叫べば叫ぶほど激しく膣を犯される。気持ちが良いのに、恐怖が勝る。とおやだと信じたいのに、確証が持てない。
「や、や、やあッ!イッちゃう、イッちゃう、う、う、あ、イクうぅッ!!」
相手はまだ達しないのか、ガンガンと膣を突きながら胸の先端にかぷりと食らいつく。しつこく何度も吸い上げられ、揉み回され、手首の拘束を解かれたのも束の間、うつ伏せに押し倒されると同時に後ろから乱暴に挿入される。
「あ、う……ッ うしろ、やめてッ!だめ、だめだから、あ──ああッ!や!やだあ、あッ……」
左肩を押さえ付けられ、腰の右側をがしりと押さえ付けられられる。耳元で「気持ちいいだろ?」と囁かれたような気もしたが、絹すれとベッドの軋む音で掻き消されてしまった。
「──気持ちいいだろ?」
また、だ。はっきりと、どんな声なのか聞き取れない。自分の口から漏れる嬌声は堪えることが出来ないし、達する直前の身体は崩壊寸前だ。
男の腰を振る動きが速まり、左手までもがわたしの腰を離すまいと強く掴む。ギッ──ギッ──と単調な音に合わせてベッドはゆらゆらと揺れ始める。
「あああだめッ……きもちいい……ぃ、きもちいいよぉ……イクう、イク……あ……イッ……イク、イクッ……ああッ……!!」
わたしが達した直後に相手も達したようで、背面に覆い被さった後、首筋に何度も唇を押し当てられた。
「……ほたる」
ちゅ、とキスの合間にわたしを呼ぶ声。ハッとして顔を上げるがまだ目隠しは取ってもらえないようだ。
「……愛してる」
初めて聞いたその台詞に導かれるように身体は動き出す。手の拘束は解かれているのだから、無理矢理に身体を捻って仰向けに寝転んだ。覆い被さる男の頬を探り当て、撫で、確信を持って目隠しを解き、唇を重ねた──
「とおや……!」
──直後に頭突き。「痛え!」と喚くとおやに馬乗りになり、もう一度頭突きを食らわせた後、平手で頬をパチンと叩いた。
「馬鹿!酷い!酷いよ!」
「……悪い」
「なんで……なんでこんなことしたの? わたしは、とおやの玩具じゃないんだよ?」
それからは長々しい恨み節。どれだけわたしが不安で怖かったか、とおやが謝罪し頭を下げるまで何度もしつこく毒づいた。
「悪かったって……反省してる。ちょっとした好奇心だったんだよ」
「最低っ!もう二度とこんなことしないで!」
「わかったよ、しつこいな」
「何よその言い方っ……! やだ、ちょっと」
あんまりわたしがしつこく何度も言うからか、唇を塞がれてしまった。引き剥がそうとするがきつく抱き締められて、振りほどくことが出来ない。
「ちょ……とおや……っ」
付き合ったばかりのころは下手くそだったとおやのキスは、今となっては上手くなり、わたしの唇に吸い付いて離れない。後頭部を優しく撫でられそれを突き放そうとするが、甘いキスに身体がいうことをきいてくれない。
「ほたる……ほたる……」
こういうのは本当に反則だ。こんな声で名前を呼ぶなんて。許してもらおうとしているのが見え見えで、実に腹立たしい。それなのにわたしは自分に言い訳をして──とおやのキスが甘いせいにして、彼のことを拒絶出来ないでいる。そんな自分にもっと腹が立った。
「ねえ、とおや……」
「……なんだ」
「タクシー払うから……今日はもう帰って?」
言葉の合間にも首筋に吸い付き、胸元へと下りてくるとおやの舌。胸の先端までそろりと下りてきてちろちろと舐め始めるので、堪えきれず甘い声が漏れた。
「とお……やッ……帰ってよ……んッ、あ……ぅッ」
「帰って欲しいんなら喘ぐなよ」
「じゃあ、吸わないでッ……」
「やだね。それにお前、 一人にしたら泣くだろ?傍にいてやりたい。だから帰らない」
「だ、誰のせいで泣くと思ってんの?」
「やっぱり泣くんじゃねえか」
自分自身が情けなくて、腹立たしくて、涙は今にも零れそうで。そうはさせまいと躍起になるとおやの指先が腹を這い、臍を撫で、ついにはわたしの太股の内側を撫で、陰毛を鋤き始めた。
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