幼馴染みのアイツとようやく○○○をした、僕と私の夏の話

3

　彼の肩を掴み、ゆっくりと前後に腰を揺らした。更なる刺激を求めて動く速度を徐々に早める。

「あッ……！　あッ……！　あッ……！　なに、これッ……すご、あ…………すご、いッ」

「すごい、なに？」

「すごい、きもちぃ……あああッ……ッ、あッ！」

　しばらく前後に動かしていた体を、今度は上下に動かした。彼の体が出入りする際の刺激に絶えられず、私は早々に動きを止めた。

「だ、め。動けない……」

　ガクガクと震える足。亮汰はそれを撫で回すと、私の首から胸にかけて至るところに唇を押しあてた。最後に私の唇に触れると、優しく髪を鋤いてくれた。

「じゃあ今度は僕が動くから、あかねは何もしないで？　いい？」

　うん、と返事をする前に亮汰は私の体を持ち上げた。一つだった体が離ればなれになる瞬間の刺激に、またしても私は跳ね上がってしまう。

「──あかね」
「え、ちょっと」

　二人して床に足をつく。亮汰は私のスカートを引き下げると、そのままゆっくりと私を押し倒した。夏用の涼しげな青いラグが、何も纏わぬ素肌に触れてひんやりと心地よい。

「亮汰？」
「足、開くよ」

　スッと左手を差しこみ、その間に体を捩じ込んだ。たっぷりの愛液で濡れた私の入口に、亮汰の体がツーッと触れた。

「え、あ……あ…………あぁッッ！」
「……っ、入ったぁ」

　私の腰を掴み、反対の手で胸を愛撫しながら、彼はゆっくりと腰を動かす。

「待って、ラグが……ッ……汚れちゃう」
「大丈夫だって」
「大丈夫じゃ……ないもん」
「僕が洗濯するから」
「そういうッ……問題じゃ……んッ……なくてさ」
「あかねが……我慢すれば大丈夫」
「がま、んって……んッ、ぁッ」
「濡らすの我慢」
「むりッ！　むりッ……いッ」
「なんで？」

　言い終え、亮汰は動きを早める。体同士のぶつかる音と、その間で弾ける愛液の音が耳にまとわりつく。

「なんで、無理なの？」

「わかってる、ッ、くせにっ！」

「わかんないよ、教えて」

「うッぁ、ああッ、やだぁッ、やだ！　言わな、いッ」

「そ。じゃあ、もっと突くから」

　腰を振る速度を落とし、ゆっくと力強く──奥の奥まで激しく何度も突き上げた。その度に私の体はびくびくと痙攣し、ぱちゅんと弾けた愛液が二人の体を濡らした。

「え、や……ッ……あッあッあああッ！　や、あッ！　あ……ッ！　ん、ぅッ！　はッ…………あぁあああッ！」

「ほら、言って？　なんで、無理なの？　ッ…………すごい、濡れてるッ、よ？」

「う、うッ、あ、だって、だって！」

「だって、なに？」

「気持ち、いいッから……！　いっぱい、でるの」

「うん……ッ、それ、で？」

「りょ……た、のが、気持ち、あッ……ああッ、う、気持ちいいッから、でるの、我慢、できッない、いッ！」

「気持ちいいの？」

「う、ん」

「あか……ねッ」

「ん……す、き……あ……ッ、ねえ、すき、すきッ、あ……あ……あ……ッ」

「好き？」

「う……ん」

「嬉しい」

　にやりと口角を上げた亮汰の動きが早まる。それにつられて私の口から漏れる嬌声も大きさを増していく。恥ずかしくて堪らないが、もう堪えることが出来ない。

「あああッ！　りょう、た、りょ……た、あッ、やば……やばぃ、あ、あ！　イキそ……イキそ、やば……あッあッあッあッあッ、だめ、あ、いっ、イッ……い……ッ」

「イキそ？」

「う、う……あああああッ！　突きす、ッぎ……あああッ！　イ、いッちゃぅ、あ、やッ！　………………あああッ！　イクッ、い、ああッ！　イク、の、あッ……ッう……い、イクッ、イクッ……ッ」

「あかねッ、あか、ね……！」

「あああ、やだ、やだッ！　また、いッちゃ、うからあ！　やだやだッ……あ、あ、だめぇ、イ……ぃ、あああッ！」

「ッ……はッ、僕も…………う、あ…………出る…………ッ！」

　最後にグッと突き上げた亮汰はゆっくりと動きを止め、がくりと崩れた肘を床に着く。

「…………はぁ……ッ、りょ、た？」

「う、うッ、あ…………ッ」

「はッ……はッ、はッ……はッ……んッ、でた？」

「いっぱい、出た……」

　繋がったまま、亮汰は私を抱き寄せる。体の上から順に唇を落とされ、胸のてっぺんを咥えられたところで体が離れた。

「ッあ……ぅ」

　離れる瞬間にびくりと震えた私を、亮汰は面白そうに見つめていた。

「ねえ」
「ん？」
「すき、だから」
「うん」

　手を伸ばし、亮汰の頭に──耳に、順番に触れた。心地良さそうに目を細める彼も私の頭を撫でる。
　お互い体は汗でべたべただったが、構いはしない。ぴったりと隅々まで体をくっつけて、ゆっくりと口づけを交わしながら、しばらく快楽の余韻に浸った。