或る古書店の預かり事

ある街角に
随分と年季の入った小さな古書店が在る

忙しなく歩く人達は
その存在すら気に求めない
そんな外観の目立たない店

誰もが知る小説の類から
いにしえの時代の書籍まで
このさほど広くもない店内の隅々に
所狭しと ひしめき合う書物達

彼等は 人見知りが酷いものも多く
読み手を選んだり
見つからないように 奥に紛れ込んだりする

そんな曰く有りげな書物達を
預かり見守る店主のつぶやきを
こっそりと貴方に伝える

そんな物語です


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