トラウマゲーム

咲楽

文字の大きさ
上 下
2 / 9

♯1 ゲーム開始

しおりを挟む
「…と言うことだ
残念ながら君たちが生き残るには私たちに従わないといけない。まぁ、せいぜい私たちを楽しませてくれたまえ」
「…意味がわからない」
目が覚めたら僕たちは知らない部屋にいた
ざっと今言われたことを説明すると
抜け出せてもここは小さな無人島、周りは海で
犯人カメラを通じてどこか遠くでゆっくり鑑賞中
大きめのモニターが一台だけ壁にかけてあり、そこに表示された命令は絶対。命令に従わなければ首輪についた爆弾を爆破させると言う
ここにいるのは5人
僕と大西と大島と雪、そして知らないやつが1名
「…はぁ?!そんなんやってられっか!」
知らない奴が叫び始める
「静かにしてくれる?
うるさすぎて頭が痛いんだけど。」
僕は冷たくそう言い放った
「もし嫌なら離れたところで命令に従わなければいいじゃん」
「ふざけんな!」
ピロンッ
さっそく命令が来たようだ
【キスをしろ】
…随分唐突な
しかも時間制限付きか
ちなみに僕は体は女だが考え方や性格、心の中では男である
いわゆるLGBTQとやらだ
「じゃあ女の唇ゲット~!」
そう言って僕の方へ来た
…が、こんなキモい奴心の性別がどうであれお断りだ
さっさと近くにいた大西とキスをする
「言っとくけど僕男だから」
そう言っておけば来ないだろう
「はぁ?!紛らわしいんだよ!
男とキスなんてごめんだね!」
しかし、雪が
「でもしないと死ぬかもしれないよ?」
それに合わせて
大西や大島も「そうだよ!」っとキスを促す
しかし、知らない奴は頑なに
「男とするくらいなら死んだほうがマシだ!」
すると、モニターのタイマーがゼロになってしまった
僕は思いっきりその知らないやつを蹴って離した

ドカンッ!

…本当に死んでしまった
しかし、みんながしろと言ったのにやらなかったのだから
別に馬鹿だとしか思わなかった
「「本当に死んじゃった…」」
大島と雪がつぶやいてる横で
「これ使えば自殺にならず死ぬのか…でもなんかこいつに支配されたまま死ぬのはやだな…」
「大西はまた死ぬこと考えてんの?言っとくけど僕が居るそばで死ぬのなんて絶対許さないから」
ブッブー!
…今度はなんだ?
【脱落者が出ました】
《フハハ!どうだい生き残りさん達!同じ状況に置かれた1人の人間が目の前で死んだ姿は!》
「…その笑い方キモい」
他の3人は驚いて
「それ、相手がいつでもボタンひとつで殺せる状況だったらどうするんだよ?!」
だが、僕は続けて
「あと、同じ状況になってないよ
あいつ僕たちの知らない人だったし、僕たちと違って馬鹿だから他の人の警告聞かなかったし」
《ほう?だが、もしかしたら君たちがなるかもしれないよ?》
「よっぽど理不尽なお題じゃなければ協力して生きるだけだ」
周りは僕の心配をしていた
《実に面白い参加者だ、これから楽しくなりそうだ》
…結局その日はお題を出されず、寝る前にみんなで打ち合わせをした
「咲楽!お前マジで何してるの!めっちゃ心配したんだよ!」
「悪いって…ムカついてつい…
そんな怒んないでよ雪…」
「まぁ、落ち着けって雪
咲楽は今度からは気をつけろよ?
とりあえず今は生きることだけ考えよう」
「それよりさ、これからどうする?」
「そういえば大西と大島、雪とは初対面だよね?自己紹介しようよ!」
「そうだね、じゃあ俺から
俺は雪、これでいい?」
「自己紹介とは?」
「じゃあ、名前と年齢を言うことにしよう、それなら納得?」
「…まぁ、そんな長い付き合いになるか分からんし長くなったら他のこと話せばいいか」
「じゃあ改めて…雪です、17歳です」
「俺は大島、20歳」
「…大西16歳。」
「なんか仲間はずれ悲しい!僕も!」
「「「お前はいらん」」」
「え~」

突然始まったお題ゲーム?は
こうして1日目が終わった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

Take On Me

マン太
BL
 親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。  初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。  岳とも次第に打ち解ける様になり…。    軽いノリのお話しを目指しています。  ※BLに分類していますが軽めです。  ※他サイトへも掲載しています。

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。

カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。 異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。 ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。 そして、コスプレと思っていた男性は……。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

早く惚れてよ、怖がりナツ

ぱんなこった。
BL
幼少期のトラウマのせいで男性が怖くて苦手な男子高校生1年の那月(なつ)16歳。女友達はいるものの、男子と上手く話す事すらできず、ずっと周りに煙たがられていた。 このままではダメだと、高校でこそ克服しようと思いつつも何度も玉砕してしまう。 そしてある日、そんな那月をからかってきた同級生達に襲われそうになった時、偶然3年生の彩世(いろせ)がやってくる。 一見、真面目で大人しそうな彩世は、那月を助けてくれて… 那月は初めて、男子…それも先輩とまともに言葉を交わす。 ツンデレ溺愛先輩×男が怖い年下後輩 《表紙はフリーイラスト@oekakimikasuke様のものをお借りしました》

処理中です...