32 / 69
第2章 自由の意味
17.悲しみから産まれるは ②/神685-5(Imt)-3
しおりを挟む
こっちからは何も言わなかったのに、自分の夫の最後の言葉を聞くルニーさん。
それに慌てた私は、何も言えずどもってしまった。
それを見てやはりと言った風に、彼女は苦笑いを浮かべる。
「娘からあなたが訪れたという話を聞いて……。
いえ、夫が消えて十日くらいが過ぎた時から、覚悟だけはしておきました。
それに、あなたの態度からも、凄く苦しんでるのが感じ取れましたし」
「それは――申し訳ありません……」
「いいえ、謝る必要はございません。
あなたはやるべき事をやったまで、そうでしょ?
それと、夫がやっていた仕事に関しては、ある程度の察しは付いてます。
都市の兵士や冒険者でもなく、あなたが来たのもそういう理由からでしょう」
全て正解だ、文句の付けどころもない。
夫の訃報、それを届けに来た人が私ということからここまで推測してみせた。
これだけでも、ルニーさんがただの弱い人でないというのが良くわかった。
「特別なことは、言わなかったです。
ただ、自分が死んだことを家族に教えて欲しいとだけ言いました」
「――彼らしいですね。そういう時くらい、愛の一言でも残してくれたら良いのに」
「ルニーさん……」
自分の手で涙を拭いながら言う彼女を見て申し訳ない気持ちになった。
何か気の利いた言葉でも付け加えたほうがよかったか。
バカ正直にそのまま伝えなくても、それくらいは出来たのではないだろうか。
そう悩んでるのが目に見えたのか、彼女は首を横に降る。
「いえ、大丈夫です、元からそういうところは鈍い人でしたし。
いつも仕事の事ばかりで……。
一ヶ月前くらいに良いことがあったと妙にはしゃいでたのは覚えてます。
そして、最後に見た夫が凄く焦っていたことも」
「それは……」
「仕事の話は何もしてくれなかったのですが、彼が商人なのは知っています。
正しい商売ばかりでもなかったのでしょう。
特にこの辺りでそこまでのものとなれば、考えられるのは一つだけです。
本当に、馬鹿な人。そんなの、一度も頼んでなかったのに――」
笑顔は崩さずに、それでも涙を堪えてるのまでは隠せなかった。
言葉にも、声にも、その悲しみが漏れていたから。
聞いてる私すら胸が痛くなるほどで、何も言えずただ彼女の言葉を聞いていた。
「二人とも、ここから離れた田舎出身で、彼は貧しさにうんざりしてたのですよ。
彼に危ないことはしてほしくなかったから、最初から反対だったのですが。
私の反対を振り切って商人として立ち上がり、ここまで来ました。
娘も友達が出来ても何年かで引っ越してしまうから、心細かったと思います。
彼が、ここに根を下ろしたのもそこを心配しての事だと、思いたかった――」
「……」
「――すみません、みっともないところをお見せしました」
「いいえ……」
私は、早めにここを出たほうが良いだろう。
言わないといけない事を全て言ってから、彼女に悲しめる時間をあげるべきだ。
こんなの、第三者が首を突っ込んで良いものではない。
「それとご主人の件ですが――あの人は、私が」
「そこまでです、その先まで言わなくても大丈夫です」
そして私の罪の告白は、ルニーさんにより止められた。
いや、賢い彼女のことだ、ここまで言えばその後は予想できるはず。
なのに彼女は私の言葉の続きを聞かずに、むしろ止める。
「何故……?」
「アユムさんは、本当に優しい方ですね、まるで別世界の人のようです」
「――そんな、ことは」
「村近くに魔獣が現れることも、戦争が起きるのも、珍しいことではありません。
特にこの近くには常に魔獣が徘徊している、誰しも覚悟だけはしています。
でも、あなたはそれが欠如しているように思えます。
だからこそ、そんなに悲しんでくれているのでしょう」
「覚悟していても、大丈夫になれるものではないでしょう」
「でもその分、他人の死には鈍感になるものですよ。
あなたさまのように、自分と関係ない人の死にそこまで苦しんだりしないのです」
――そういう、ことか。
この世界の人間と私の一番の違いは、恐らくそこだ。
人の死が身近になかったこと。
いや、身近にあってもこの世界ほどではなかったこと。
人を殺すためだけの事件が身近で起きる、それがこの世界だ。
私が人の死に慣れていないため、そこからの反応で優しいと言われる。
もしかしたら、私が優しいと言われ続けたのもそれが原因かもしれない。
私が、優しいはずがないのに。
「それらに付いては……黙秘いたします。
ただ、伝えるべきものはそれらが最後です」
「そうですか……ありがとうございました」
「いいえ、こちらこそ、申し訳ございませんでした」
ぬるくなってしまったお茶を飲み干して、席から立ち上がる。
扉を開いて出ようとする前に、ルニーさんから声を掛けられた。
「――夫の遺体は、どうなったのでしょうか」
「それは――」
そして、その質問に私は自分の浅はかさを呪った。
自分の事が精一杯で、そこを考えてなかった。
遺体の事、あの商人の遺体がどうなったかに付いて考えもしていなかったのだ。
遺族としては、遺体でも取り戻したいと思うはずなのに。
もし、フリュード村内に墓が作られたとしても、ルニーさん達が訪れるのは……。
「すみません、失念しておりました。すぐにでも確認して、再度尋ねるとします」
「ああ、いいえ、別に無理はなさらなくても――」
「無理ではありません、それに、やらないとならないものです」
「――ふふっ、本当に、優しい方ですね。
了解しました、またのお越しをお待ちしております。
次回は、娘と一緒にゆっくりお話できたら嬉しいです」
「……失礼しました」
最後の言葉に返事をせず、そのまま扉を開けて家を出た。
この家族と、また顔を合わさないといけない。
これも、また私が背負うべき罰なのだろう。
しかし、彼女から伝わったのは恨みの言葉でも、怒りの言葉でもなかった。
ただ、亡くなった人を悲しむ感情だけがそこにあった。
しまいには私に対してまで、あんな事を言ってのけた。
――――いっそ、恨んでくれたら、罵ってくれたら良かったのに。
閉ざされた扉の向こうから、微かに泣き声が聞こえる。
その悲しみをいっそ、ぶつけてくれたら。
そんな事を思うのも、おこがましいことではるが。
「本当に、ままならない」
そう呟いて、家から離れてエリアがいる場所まで行くため足を運ぶ。
曲がる直前に、ルイラちゃんが走っていった方向に視線を向けてみた。
そこには家に着いた時と同じく、こちらを見ているルイラちゃんの目が。
私の姿を確認しては、そのまま立ち上がり、ここに目もくれず家まで走っていく。
それをただ眺めて、私も家から離れるため、エリアが居る場所まで走っていった。
――――本当に、本当に、ままならない。
次に合う時は、どんな顔をしていれば良いのだろうか。
悩んだところで、答えが出るはずもない。
戻った私の表情を見たエリアは、手を握っては静かに呟いた。
「中での会話は、聞いていました。
――美しいですね、また眩しいです、アユムさんもその女性さんも」
「いつも言ってるけど、私はそんなに眩しい人間じゃないよ」
「一人の死に苦悩し、苦しみ、悲しむというのは、それだけでも美しいことですよ。
私の方は、逆に希望が見えてきました」
そういうエリアの顔は、私やルニーさんのような悲しい顔ではなく。
その言葉通り希望に満ちて、美しい笑顔だった。
「悲しむことはあっても、その悲しみを無意味なものにしてはなりません。
そして、人間が私たちと同じ怒り悲しむ生き物だとはっきり認識しました。
なら、次に活かせます、活かせるはずです」
「エリア……」
「アユムさんたちの悲しみは、必ず次へつなぎます。
私は、そのためにここに来たのですから」
そして《ここに来てよかった》というエリアに、私は何も言えなかった。
ただ心の中で、本当にかなわないと思うだけ。
でも、一つだけはっきりとわかったことはある。
この世界の人々が、ちゃんと前を歩くために頑張ってるということ。
そこに種族は何の関係もないだろうということを。
私という個人ではなく、異世界人を欲した絶対神。
イミテーが口にした資格を満たすための条件。
そして、選ばれた種族。
微かに見えてくるその輪郭は、まだはっきりとはしていない。
でも、その見えない問題の答えはきっとここにある。
そんな気さえしていた。
それに慌てた私は、何も言えずどもってしまった。
それを見てやはりと言った風に、彼女は苦笑いを浮かべる。
「娘からあなたが訪れたという話を聞いて……。
いえ、夫が消えて十日くらいが過ぎた時から、覚悟だけはしておきました。
それに、あなたの態度からも、凄く苦しんでるのが感じ取れましたし」
「それは――申し訳ありません……」
「いいえ、謝る必要はございません。
あなたはやるべき事をやったまで、そうでしょ?
それと、夫がやっていた仕事に関しては、ある程度の察しは付いてます。
都市の兵士や冒険者でもなく、あなたが来たのもそういう理由からでしょう」
全て正解だ、文句の付けどころもない。
夫の訃報、それを届けに来た人が私ということからここまで推測してみせた。
これだけでも、ルニーさんがただの弱い人でないというのが良くわかった。
「特別なことは、言わなかったです。
ただ、自分が死んだことを家族に教えて欲しいとだけ言いました」
「――彼らしいですね。そういう時くらい、愛の一言でも残してくれたら良いのに」
「ルニーさん……」
自分の手で涙を拭いながら言う彼女を見て申し訳ない気持ちになった。
何か気の利いた言葉でも付け加えたほうがよかったか。
バカ正直にそのまま伝えなくても、それくらいは出来たのではないだろうか。
そう悩んでるのが目に見えたのか、彼女は首を横に降る。
「いえ、大丈夫です、元からそういうところは鈍い人でしたし。
いつも仕事の事ばかりで……。
一ヶ月前くらいに良いことがあったと妙にはしゃいでたのは覚えてます。
そして、最後に見た夫が凄く焦っていたことも」
「それは……」
「仕事の話は何もしてくれなかったのですが、彼が商人なのは知っています。
正しい商売ばかりでもなかったのでしょう。
特にこの辺りでそこまでのものとなれば、考えられるのは一つだけです。
本当に、馬鹿な人。そんなの、一度も頼んでなかったのに――」
笑顔は崩さずに、それでも涙を堪えてるのまでは隠せなかった。
言葉にも、声にも、その悲しみが漏れていたから。
聞いてる私すら胸が痛くなるほどで、何も言えずただ彼女の言葉を聞いていた。
「二人とも、ここから離れた田舎出身で、彼は貧しさにうんざりしてたのですよ。
彼に危ないことはしてほしくなかったから、最初から反対だったのですが。
私の反対を振り切って商人として立ち上がり、ここまで来ました。
娘も友達が出来ても何年かで引っ越してしまうから、心細かったと思います。
彼が、ここに根を下ろしたのもそこを心配しての事だと、思いたかった――」
「……」
「――すみません、みっともないところをお見せしました」
「いいえ……」
私は、早めにここを出たほうが良いだろう。
言わないといけない事を全て言ってから、彼女に悲しめる時間をあげるべきだ。
こんなの、第三者が首を突っ込んで良いものではない。
「それとご主人の件ですが――あの人は、私が」
「そこまでです、その先まで言わなくても大丈夫です」
そして私の罪の告白は、ルニーさんにより止められた。
いや、賢い彼女のことだ、ここまで言えばその後は予想できるはず。
なのに彼女は私の言葉の続きを聞かずに、むしろ止める。
「何故……?」
「アユムさんは、本当に優しい方ですね、まるで別世界の人のようです」
「――そんな、ことは」
「村近くに魔獣が現れることも、戦争が起きるのも、珍しいことではありません。
特にこの近くには常に魔獣が徘徊している、誰しも覚悟だけはしています。
でも、あなたはそれが欠如しているように思えます。
だからこそ、そんなに悲しんでくれているのでしょう」
「覚悟していても、大丈夫になれるものではないでしょう」
「でもその分、他人の死には鈍感になるものですよ。
あなたさまのように、自分と関係ない人の死にそこまで苦しんだりしないのです」
――そういう、ことか。
この世界の人間と私の一番の違いは、恐らくそこだ。
人の死が身近になかったこと。
いや、身近にあってもこの世界ほどではなかったこと。
人を殺すためだけの事件が身近で起きる、それがこの世界だ。
私が人の死に慣れていないため、そこからの反応で優しいと言われる。
もしかしたら、私が優しいと言われ続けたのもそれが原因かもしれない。
私が、優しいはずがないのに。
「それらに付いては……黙秘いたします。
ただ、伝えるべきものはそれらが最後です」
「そうですか……ありがとうございました」
「いいえ、こちらこそ、申し訳ございませんでした」
ぬるくなってしまったお茶を飲み干して、席から立ち上がる。
扉を開いて出ようとする前に、ルニーさんから声を掛けられた。
「――夫の遺体は、どうなったのでしょうか」
「それは――」
そして、その質問に私は自分の浅はかさを呪った。
自分の事が精一杯で、そこを考えてなかった。
遺体の事、あの商人の遺体がどうなったかに付いて考えもしていなかったのだ。
遺族としては、遺体でも取り戻したいと思うはずなのに。
もし、フリュード村内に墓が作られたとしても、ルニーさん達が訪れるのは……。
「すみません、失念しておりました。すぐにでも確認して、再度尋ねるとします」
「ああ、いいえ、別に無理はなさらなくても――」
「無理ではありません、それに、やらないとならないものです」
「――ふふっ、本当に、優しい方ですね。
了解しました、またのお越しをお待ちしております。
次回は、娘と一緒にゆっくりお話できたら嬉しいです」
「……失礼しました」
最後の言葉に返事をせず、そのまま扉を開けて家を出た。
この家族と、また顔を合わさないといけない。
これも、また私が背負うべき罰なのだろう。
しかし、彼女から伝わったのは恨みの言葉でも、怒りの言葉でもなかった。
ただ、亡くなった人を悲しむ感情だけがそこにあった。
しまいには私に対してまで、あんな事を言ってのけた。
――――いっそ、恨んでくれたら、罵ってくれたら良かったのに。
閉ざされた扉の向こうから、微かに泣き声が聞こえる。
その悲しみをいっそ、ぶつけてくれたら。
そんな事を思うのも、おこがましいことではるが。
「本当に、ままならない」
そう呟いて、家から離れてエリアがいる場所まで行くため足を運ぶ。
曲がる直前に、ルイラちゃんが走っていった方向に視線を向けてみた。
そこには家に着いた時と同じく、こちらを見ているルイラちゃんの目が。
私の姿を確認しては、そのまま立ち上がり、ここに目もくれず家まで走っていく。
それをただ眺めて、私も家から離れるため、エリアが居る場所まで走っていった。
――――本当に、本当に、ままならない。
次に合う時は、どんな顔をしていれば良いのだろうか。
悩んだところで、答えが出るはずもない。
戻った私の表情を見たエリアは、手を握っては静かに呟いた。
「中での会話は、聞いていました。
――美しいですね、また眩しいです、アユムさんもその女性さんも」
「いつも言ってるけど、私はそんなに眩しい人間じゃないよ」
「一人の死に苦悩し、苦しみ、悲しむというのは、それだけでも美しいことですよ。
私の方は、逆に希望が見えてきました」
そういうエリアの顔は、私やルニーさんのような悲しい顔ではなく。
その言葉通り希望に満ちて、美しい笑顔だった。
「悲しむことはあっても、その悲しみを無意味なものにしてはなりません。
そして、人間が私たちと同じ怒り悲しむ生き物だとはっきり認識しました。
なら、次に活かせます、活かせるはずです」
「エリア……」
「アユムさんたちの悲しみは、必ず次へつなぎます。
私は、そのためにここに来たのですから」
そして《ここに来てよかった》というエリアに、私は何も言えなかった。
ただ心の中で、本当にかなわないと思うだけ。
でも、一つだけはっきりとわかったことはある。
この世界の人々が、ちゃんと前を歩くために頑張ってるということ。
そこに種族は何の関係もないだろうということを。
私という個人ではなく、異世界人を欲した絶対神。
イミテーが口にした資格を満たすための条件。
そして、選ばれた種族。
微かに見えてくるその輪郭は、まだはっきりとはしていない。
でも、その見えない問題の答えはきっとここにある。
そんな気さえしていた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる