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第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年
第104話 ルカの正体
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事実なのか?
否定をしないルカの様子に、まさかの可能性を思う。
「……」
「皇帝陛下はあなたの命をほしがっている。ルオナルア殿下」
「皇帝陛下……」
「あなたのお兄様だ」
「違うっ!」
ルカは大声でレプニールの言葉を否定する。
「あれは兄上ではないっ! 本物の兄上はあの偽物に殺されたんだっ!」
「殺された……?」
帝国の皇帝が偽物に殺された?
一体どういうことなんだ?
「世迷い事を」
「事実だっ! 私は兄上が偽物に殺されるのをこの目で見たっ!」
「だからなんだ?」
と、レプニールは冷たい声で言い放つ。
「帝国から逃げて敵国へ下ったあなたの言葉など信用に値しない。裏切者であるあなたはここであたしが殺してやる」
レプニールの持つレヴァンソードがテンライトの首元を離れてルカのほうへ向く。
ソードがテンライトの首から離れたっ! やるか? ここしかないっ!
好機と見た俺は体内のズァーグを限界まで活性化し、
「むっ?」
一瞬でレプニールの背後へと移動してレヴァンソードを振り下ろす。……が、
「……っ!? なにぃっ!?」
手の形へと変化したレプニールのズァーグが、壇上で死亡していたサミオンのレヴァンソードを拾い上げて俺の一撃を背後で防ぐ。
「良い判断だ。あたしのズァーグがお前に劣っていれば両断できていたかもな」
「くっ……ならっ」
俺は右手の人差し指をテンライトの頭へ向ける。
「ハ、ハバンさんなにをっ!?」
「これに賭けるしかないんだっ! すまないっ!」
人差し指から発射された銃弾がテンライトの被り物を弾き飛ばす。
「……えっ?」
被り物の下から現れた顔を前にルカは目を丸くする。
「テ、テンライト……さん? えっ? ナインレフ先生がどうして……?」
「……」
ルカの前に顔を晒されたテンライトは反応しない。
ダメか……。
そう思ったとき、不意にテンライトの身体が小さく震え出す。と、
「……ル、ルカさん」
「えっ? テ、テンラ……」
「違いますっ!」
慌てた様子で被り物を拾い上げたテンライトはそれをふたたび被る。
「わ、わたしはナインレフです」
「いやでも……」
「ルカ君っ!」
レプニールの赤いズァーグが別のレヴァンソードを拾い上げてルカへと伸びていく。
「うわっ!?」
自分の足をズァーグで覆った俺は、高速で伸びる赤いズァーグを蹴り上げてルカへ向かう軌道をずらす。
「ちっ」
そしてテンライトを抱えて駆け出し、ペイナーのいる場所まで移動した。
「ハ、ハバン君っ」
ペイナーの隣に立った俺は、抱えているテンライトを離して立たせる。
「ペイナー、彼女を連れてここから脱出してくれ」
「えっ? け、けど……」
「早く。頼む」
「あ、ああ。わかった」
頷いたペイナーが背後の出入り口を開く。
「あ、あの、ハバンさんその……」
「すまなかった」
「えっ?」
「君には悪いことをした。また会えるかわからないから先に謝っておくよ」
「ハ、ハバン君、それは……」
「さあ早く行くんだ」
2人を会場の外に押し出した俺は扉を閉める。
「ハ、ハバンさん……」
「ルカ君、君に聞きたいことや言っておきたいはことはあるけど、それはあとにしよう。まずはあの女をなんとかしなければならないからな」
相変わらずレプニールはイスに座っており、余裕の表情で遠くからこちらを眺めていた。
「私たち2人で勝てますか?」
「難しいな。奴は俺や君よりズァーグを多く活性化できる。扱いもずっとうまい」
「そ、それじゃあ……もう逃げるしか……」
「奴の狙いは俺たちだ。逃げれば追って来る。外へ出ればまた誰かが操られて不利になるだけだ。ここで戦って倒すしかない」
とは言え、奴と戦って勝つにはどうしたらいいか?
奴はツクナと同じようにズァーグの形を手に変えて扱える。いや、もしかすればもっと自在に形を変えられるのかもしれない。ツクナ以上ではないだろうが、はたして自分の力量で奴を倒せるかはわからなかった。
「ルカ君、君はここにいるんだ。奴とは俺ひとりでやる」
「そ、そんなっ! 私もともに戦いますっ!」
「君は俺との鍛錬でずいぶん強くなった。けれどそれでもズァーグの活性化は50%がせいぜいだ。あの女は恐らく90%近いだろう」
「きゅ、90%っ」
「君では相手にならない。君はここで戦いをよく観察して、もしも俺が負けそうになったら全力で逃げるんだ。そして奴の戦い方をゼナイエや他のヨトゥナへ伝えろ」
「でも、ハバンさんを残して逃げるなんて私には……」
「俺の戦いを無駄にしたくなければ、言う通りにするんだ。頼んだぞ」
「あ、ハ、ハバンさん……」
ルカの肩を軽く叩いた俺は、ゆっくりと前進をする。
「作戦会議は終わったか?」
「ああ」
レプニールを視界に捉えた俺はレヴァンソードを構える。
「無駄なことだ。お前たちじゃあたしには敵わない。あんたほどのナイトなら、あたしのほうが強いってことはわかっているんだろう?」
「そうだな。けど、戦いっていうのは、必ずしも強いほうが勝つとは限らないぞ」
「ふっふふ……いや、強いほうが勝つさ。あたしは最強を目指して心を強靭に育ててきた。最強を目指さないお前の脆弱な心で勝てるはずはない」
「……」
「そこで相談だ」
「相談?」
「ああ。あたしが最強を目指して生きてきたのは勝ちたいからだ。戦いたいからじゃない。強い相手を瞬殺するという快感を味わいたいから心を強靭に鍛え上げた。しかしお前ではその快感を味わえそうにない。だからお前は帝国に寝返れ」
「なんだと?」
「デズターを倒したんだ。お前を新たなヴァルキラスの剣として迎え入れるよう、皇帝陛下に頼んでやってもいい」
「断る」
「一考すらしないか。まあいいさ」
特に残念そうでもなく、レプニールは右手を上げる。
「なら、お前はルオナルアと一緒にここで死ぬだけだ」
「むっ……な、に?」
壇上で死亡していたサミオンたちの死体がふらりと立ち上がっていく。
「あたしがズァーグで操れるのは生きた人間だけじゃない。死体でも操れる。ただ死体が動くだけじゃないぞ。生きていたときと同じ強さで動ける」
「そ、そんな……。サミオン20人が生きていたときと同じ強さで操られるなんて……。こんなの……勝てるわけがっ。ハバンさんっ!」
レヴァンソードを手に持ち、操られたサミオンたちの死体が一斉に俺へと襲い掛かって来る。……が、操られたサミオンたちは俺の周囲まで来ると、ピタリ動きを止めてしまう。そして、
「あっ!」
全員の身体がバラバラと一瞬で崩れ落ちた。
「へぇ、やるじゃないか」
レプニールがパチパチと手を叩く。
「これは思ったよりも、お前を倒したときの快感は強いかもしれないな」
「黙れ下衆め」
怒りを込めて俺は言い放つ。
「意に反して死者を戦わせるなんて、これほど死者を愚弄する行為は無い」
「優男らしい道徳に優れたお利口な意見だ。しかし、戦場では道徳など役には立たない。役に立つのは、敵を多く殺せる圧倒的な強さだけだ」
「それも真実だ。けれど、俺はお前の行為を肯定しないっ!」
俺はレプニールへ向かって右手を開き、ミサイルを発射する。
直後、壇上で大爆発。その周囲を多くの煙が覆う。
「た……倒し、た?」
そうルカが呟く。
しかし俺はその言葉を心の中で否定した。
「……」
やがて煙が無くなると、その奥からは薄く赤いズァーグの球体を周囲に纏ったレプニールに姿が見えてくる。
「おもしろい武器だ。さっきも指からなにかを発射していたみたいだが、お前のその腕はどうやら普通じゃないみたいだな」
左右を破壊された壇上で、今までと同じくレプニールはイスに座っていた。
「ズァーグを盾として使ったか」
「これくらいならお前でもそこの坊やでもできるだろう? けど、こういう使い方はできるか?」
レプニールを覆っていた丸い球体は消え、多くの手が彼女の背中から現れる。
そして身構える俺の側まで伸びて来ると、その手たちは死亡しているサミオンたちのレヴァンソードをそれぞれ拾う。
「こ、これは……」
20本のレヴァンソードが俺を囲む。
「さて、そのレヴァンソードを掻い潜ってあたしのもとへたどり着けるかハバン・ニー・ローマンド? しかしたどり着いたところで、あたしの盾を破れるかどうか……くくくっ。楽しみだ」
「くっ……」
嘲笑うレプニールを前に、俺は苦虫を噛みつぶしたような心地で身構えていた。
否定をしないルカの様子に、まさかの可能性を思う。
「……」
「皇帝陛下はあなたの命をほしがっている。ルオナルア殿下」
「皇帝陛下……」
「あなたのお兄様だ」
「違うっ!」
ルカは大声でレプニールの言葉を否定する。
「あれは兄上ではないっ! 本物の兄上はあの偽物に殺されたんだっ!」
「殺された……?」
帝国の皇帝が偽物に殺された?
一体どういうことなんだ?
「世迷い事を」
「事実だっ! 私は兄上が偽物に殺されるのをこの目で見たっ!」
「だからなんだ?」
と、レプニールは冷たい声で言い放つ。
「帝国から逃げて敵国へ下ったあなたの言葉など信用に値しない。裏切者であるあなたはここであたしが殺してやる」
レプニールの持つレヴァンソードがテンライトの首元を離れてルカのほうへ向く。
ソードがテンライトの首から離れたっ! やるか? ここしかないっ!
好機と見た俺は体内のズァーグを限界まで活性化し、
「むっ?」
一瞬でレプニールの背後へと移動してレヴァンソードを振り下ろす。……が、
「……っ!? なにぃっ!?」
手の形へと変化したレプニールのズァーグが、壇上で死亡していたサミオンのレヴァンソードを拾い上げて俺の一撃を背後で防ぐ。
「良い判断だ。あたしのズァーグがお前に劣っていれば両断できていたかもな」
「くっ……ならっ」
俺は右手の人差し指をテンライトの頭へ向ける。
「ハ、ハバンさんなにをっ!?」
「これに賭けるしかないんだっ! すまないっ!」
人差し指から発射された銃弾がテンライトの被り物を弾き飛ばす。
「……えっ?」
被り物の下から現れた顔を前にルカは目を丸くする。
「テ、テンライト……さん? えっ? ナインレフ先生がどうして……?」
「……」
ルカの前に顔を晒されたテンライトは反応しない。
ダメか……。
そう思ったとき、不意にテンライトの身体が小さく震え出す。と、
「……ル、ルカさん」
「えっ? テ、テンラ……」
「違いますっ!」
慌てた様子で被り物を拾い上げたテンライトはそれをふたたび被る。
「わ、わたしはナインレフです」
「いやでも……」
「ルカ君っ!」
レプニールの赤いズァーグが別のレヴァンソードを拾い上げてルカへと伸びていく。
「うわっ!?」
自分の足をズァーグで覆った俺は、高速で伸びる赤いズァーグを蹴り上げてルカへ向かう軌道をずらす。
「ちっ」
そしてテンライトを抱えて駆け出し、ペイナーのいる場所まで移動した。
「ハ、ハバン君っ」
ペイナーの隣に立った俺は、抱えているテンライトを離して立たせる。
「ペイナー、彼女を連れてここから脱出してくれ」
「えっ? け、けど……」
「早く。頼む」
「あ、ああ。わかった」
頷いたペイナーが背後の出入り口を開く。
「あ、あの、ハバンさんその……」
「すまなかった」
「えっ?」
「君には悪いことをした。また会えるかわからないから先に謝っておくよ」
「ハ、ハバン君、それは……」
「さあ早く行くんだ」
2人を会場の外に押し出した俺は扉を閉める。
「ハ、ハバンさん……」
「ルカ君、君に聞きたいことや言っておきたいはことはあるけど、それはあとにしよう。まずはあの女をなんとかしなければならないからな」
相変わらずレプニールはイスに座っており、余裕の表情で遠くからこちらを眺めていた。
「私たち2人で勝てますか?」
「難しいな。奴は俺や君よりズァーグを多く活性化できる。扱いもずっとうまい」
「そ、それじゃあ……もう逃げるしか……」
「奴の狙いは俺たちだ。逃げれば追って来る。外へ出ればまた誰かが操られて不利になるだけだ。ここで戦って倒すしかない」
とは言え、奴と戦って勝つにはどうしたらいいか?
奴はツクナと同じようにズァーグの形を手に変えて扱える。いや、もしかすればもっと自在に形を変えられるのかもしれない。ツクナ以上ではないだろうが、はたして自分の力量で奴を倒せるかはわからなかった。
「ルカ君、君はここにいるんだ。奴とは俺ひとりでやる」
「そ、そんなっ! 私もともに戦いますっ!」
「君は俺との鍛錬でずいぶん強くなった。けれどそれでもズァーグの活性化は50%がせいぜいだ。あの女は恐らく90%近いだろう」
「きゅ、90%っ」
「君では相手にならない。君はここで戦いをよく観察して、もしも俺が負けそうになったら全力で逃げるんだ。そして奴の戦い方をゼナイエや他のヨトゥナへ伝えろ」
「でも、ハバンさんを残して逃げるなんて私には……」
「俺の戦いを無駄にしたくなければ、言う通りにするんだ。頼んだぞ」
「あ、ハ、ハバンさん……」
ルカの肩を軽く叩いた俺は、ゆっくりと前進をする。
「作戦会議は終わったか?」
「ああ」
レプニールを視界に捉えた俺はレヴァンソードを構える。
「無駄なことだ。お前たちじゃあたしには敵わない。あんたほどのナイトなら、あたしのほうが強いってことはわかっているんだろう?」
「そうだな。けど、戦いっていうのは、必ずしも強いほうが勝つとは限らないぞ」
「ふっふふ……いや、強いほうが勝つさ。あたしは最強を目指して心を強靭に育ててきた。最強を目指さないお前の脆弱な心で勝てるはずはない」
「……」
「そこで相談だ」
「相談?」
「ああ。あたしが最強を目指して生きてきたのは勝ちたいからだ。戦いたいからじゃない。強い相手を瞬殺するという快感を味わいたいから心を強靭に鍛え上げた。しかしお前ではその快感を味わえそうにない。だからお前は帝国に寝返れ」
「なんだと?」
「デズターを倒したんだ。お前を新たなヴァルキラスの剣として迎え入れるよう、皇帝陛下に頼んでやってもいい」
「断る」
「一考すらしないか。まあいいさ」
特に残念そうでもなく、レプニールは右手を上げる。
「なら、お前はルオナルアと一緒にここで死ぬだけだ」
「むっ……な、に?」
壇上で死亡していたサミオンたちの死体がふらりと立ち上がっていく。
「あたしがズァーグで操れるのは生きた人間だけじゃない。死体でも操れる。ただ死体が動くだけじゃないぞ。生きていたときと同じ強さで動ける」
「そ、そんな……。サミオン20人が生きていたときと同じ強さで操られるなんて……。こんなの……勝てるわけがっ。ハバンさんっ!」
レヴァンソードを手に持ち、操られたサミオンたちの死体が一斉に俺へと襲い掛かって来る。……が、操られたサミオンたちは俺の周囲まで来ると、ピタリ動きを止めてしまう。そして、
「あっ!」
全員の身体がバラバラと一瞬で崩れ落ちた。
「へぇ、やるじゃないか」
レプニールがパチパチと手を叩く。
「これは思ったよりも、お前を倒したときの快感は強いかもしれないな」
「黙れ下衆め」
怒りを込めて俺は言い放つ。
「意に反して死者を戦わせるなんて、これほど死者を愚弄する行為は無い」
「優男らしい道徳に優れたお利口な意見だ。しかし、戦場では道徳など役には立たない。役に立つのは、敵を多く殺せる圧倒的な強さだけだ」
「それも真実だ。けれど、俺はお前の行為を肯定しないっ!」
俺はレプニールへ向かって右手を開き、ミサイルを発射する。
直後、壇上で大爆発。その周囲を多くの煙が覆う。
「た……倒し、た?」
そうルカが呟く。
しかし俺はその言葉を心の中で否定した。
「……」
やがて煙が無くなると、その奥からは薄く赤いズァーグの球体を周囲に纏ったレプニールに姿が見えてくる。
「おもしろい武器だ。さっきも指からなにかを発射していたみたいだが、お前のその腕はどうやら普通じゃないみたいだな」
左右を破壊された壇上で、今までと同じくレプニールはイスに座っていた。
「ズァーグを盾として使ったか」
「これくらいならお前でもそこの坊やでもできるだろう? けど、こういう使い方はできるか?」
レプニールを覆っていた丸い球体は消え、多くの手が彼女の背中から現れる。
そして身構える俺の側まで伸びて来ると、その手たちは死亡しているサミオンたちのレヴァンソードをそれぞれ拾う。
「こ、これは……」
20本のレヴァンソードが俺を囲む。
「さて、そのレヴァンソードを掻い潜ってあたしのもとへたどり着けるかハバン・ニー・ローマンド? しかしたどり着いたところで、あたしの盾を破れるかどうか……くくくっ。楽しみだ」
「くっ……」
嘲笑うレプニールを前に、俺は苦虫を噛みつぶしたような心地で身構えていた。
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